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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

ドラマ「魔王」の最終回を観て、朝ドラ「ちりとてちん」の最終週を思い浮かべる。

秋田市で観ることができなかったドラマ「魔王」の最終回ですが、家に帰り確かめると、録画されていたことがわかりました。その結果、最終回を観ることができました。後で観ようと思って録画していたが観ないまま残しておいたドラマを、旅行前に消しておいたので、録画スペースが存在して録画できたのでした。

「魔王」の最終回は、たくさんの人が死にました。結局、事件関係者は全員死んだことになります。しかし、死なせ方は強引でした。
例えば、直人(生田斗真)のお兄さんの典良(劇団ひとり)は予想通りに、毒入りのタバコを吸って死にました。しかし、取調室にいる被疑者が毒入りのタバコを持っていること自体が変です。また、兄の頼みだとしても、被疑者の頼みでタバコを買いに部屋を離れる直人も変です。ありえなさは、前回、直人が身内の典良を署に連行することろから既に始まっていたのですが、最終回に至って、ありえなさは炸裂していました。

 結局、このドラマではドラマを通じて何を伝えたかったのでしょうか?子供の頃、弟を殺されたことにより人生を狂わされた真中友雄の悲劇、そして、そのことを復讐するために魔王となった友雄(領)によって殺されることになった関係者の悲劇を描きたかったことはわかります。でも、私はドラマの良し悪しはドラマを通じて何を伝えたいかということであると思っており、それがない限りどんなに上手くできたドラマであっても評価できないと思っています。
私は、「魔王」は最終回にご都合主義が炸裂してはいますが、上手く作られているし、役者さんの演技もよかったと思います。しかし、伝えようというメッセージは存在せず、単に悲劇を描きたかっただけのように思いました。仮に、伝えようとするメッセージがあったとしても、悲劇を描こうという強い意志に比べれば、極めて微弱なものであったと思います。最後の描かれていた、しおりが中西の暮らすところへ行くシーンで、何かを伝えようとしているようにみせているのですが、実際は単なる見せかけであり、伝えようとしたいものなどは存在しないと思いました。そういう意味において、私の「魔王」に対する評価は、最終回を観た結果、かなり低下しました。

なお、ドラマのホームページには、
『最終回のラスト、しおりが見た衝撃の真実は何なのか!? 1月9日に発売予定の「魔王DVD-BOX」内の特典映像で明らかになります!お楽しみに!!』
と書いてありますが、ドラマはドラマの中で閉じるべきものです。また、このような形で、購入をあおることはいかがなものかと思います。

さて、「魔王」の最終回を観て思い出したのは、朝ドラ「ちりとてちん」(2007.10-2008.3)の最終週でした。私は、「ちりとてちん」は最終週の前までで終了させれば、ドラマとして何を伝えたいかが存在したと思いました。しかし、最終週においてヒロインの喜代美が落語家をやめることにしたことにより、脚本家さんには伝えたいメッセージはなく、こういうドラマを単に描きだけなのではないかという印象を持ちました。私の「ちりとてちん」に対するドラマとしての評価は、最終週の前までは95点くらいだったのに、最終週を観た結果、一時的にですが、60点くらいに激減してしまいました。なお、今は少し回復しています。