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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

フィギュアスケートのグランプリシリーズ スケートアメリカ(女子)の結果と報道(結果)

フィギュアスケートのグランプリシリーズ(2008/2009)の第1戦であるスケートアメリカが、エバレット(アメリカ・ワシントン州)で10/23-26に行われました。グランプリシリーズの参加選手は第6選までに2回の大会に出場し、獲得した合計ポイントの上位6人がグランプリファイナルに出場することができます。参加した大会において4位以下になるとグランプリファイナルへの出場はほぼ不可能になるので、この大会でも各選手は少なくても3位以上になることを目指していると思います。
(以下、選手に対する敬称は略させていただきます。)
女子において今回の有力選手は以下の6選手です。長洲未来レイチェル・フラットはジュニアグランプリからのシニアへの昇格組です。そうそうたるメンバーによる激戦と一見見えますが、実際には金妍兒が1つ抜きん出ており、2位を安藤美姫中野友加里が争うというかたちだと予想されました。

金妍兒(韓国) 2006/2007, 2007/2008シーズンのグランプリファイナル優勝
安藤美姫(日本) 2006/2007シーズンの世界選手権優勝
中野友加里(日本) 2007アジア大会優勝
キミー・マイズナー(アメリカ) 2005/2006シーズンの世界選手権優勝
長洲未来(アメリカ) 2007/2008シーズンの全米選手権に優勝、2007/2008シーズンのジュニアグランプリファイナル優勝
レイチェル・フラット(アメリカ) 2007/2008シーズンのジュニア世界選手権優勝

ショートプログラムを終えた時点では金妍兒が2位以下に約12ポイント差をつけて1位でした。安藤美姫中野友加里がそれぞれ2位と3位でしたが、その差はわずか0.36でした。4,5,6位は、長洲未来レイチェル・フラットキミー・マイズナーでした。6位キミー・マイズナーと、2位安藤美姫の差は2.90ですから、それほどの差はありません。キミー・マイズナーと7位の差は6.58ですから、3位に入るのは数字的には上位6人に絞られたと言えます。しかし、長洲未来レイチェル・フラットは経験不足、キミー・マイズナーは最近は好成績をあげていない*1ので、実質上、2位争いは安藤美姫中野友加里の2選手だと予想しました。

ショートプログラムではほぼ同得点であった安藤美姫中野友加里のどちらが、フリーの演技の結果2位になるかという予想ですが、両者が実力を十分に発揮した場合には、現在の採点方法では安藤美姫の方が演技の基礎点が高いので有利です。しかし、安藤美姫は肩にトラブルを抱えておりメンタル的に安定していません。となると中野友加里が有利となりますが、中野友加里もそれほど調子が良くないようでした。安藤美姫は4回転ジャンプを全ての試合で行うと公言していましたが、2位を確保するためにこれを温存しました。4回転ジャンプを跳んだとしても現在の体調とメンタル面の状態では成功する確率は極めて少ないと思いましたので妥当な判断だと思いました。また、中野友加里も(おそらく)3位以上を確保するためにトリプルアクセルを温存しました。
実際のフリーの演技ですが、安藤美姫は大きな失敗はしなかったのですが演技が不安定のように見えました。これに対して、中野友加里の演技は十分に実力を発揮したものであり、素人目には非常に素晴らしいものに見えました。また、観客の反応も良かったようです。採点結果は、素人の判断と同じで、中野友加里の方が、4.45上回っていました。TES(Total technical Elements Score)ではほぼ同じだったのですが、PCS(Program Component)の5要素の全てにおいて中野友加里が上回りました。

*1:…というか、2005/2006シーズンの世界選手権はオリンピックの後の年なので、有力選手が欠場したために優勝できたという解釈があります