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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

日本のサッカーファンの健全さ and フィギュアスケートの報道との比較

サッカーのJリーグにおけるジェフ千葉のJ1残留がどのように扱われているかを見るために、スポーツ新聞4紙(日刊スポーツ、サンケイスポーツ報知新聞スポーツニッポン)を購入して読みました。なお、今年、この4紙の全部を購入して読んだのは2度目です。前の1回は、フィギュアスケートのグランプリシリーズのNHK杯(女子)で鈴木明子さんが2位に入った時です。
当然のことながらサッカーの報道の中心は優勝をした鹿島アントラーズでした。しかし、J1残留争いにも1面が割かれており、ジェフ千葉が残留を決めた最終戦の戦いぶりに関する記事が半面くらいに書かれていました。このことを、NHK杯における鈴木明子さんの報道と単純には比較できません。しかし、フィギュアスケートの報道が浅田真央安藤美姫の2大アイドルについての報道であるのに対して、少なくともサッカーはスポーツとして報道されているのだと感じました。なお、NHK杯の報道では、優勝した浅田真央さんの扱いが一番大きく、このことは問題ではありません。しかし、この大会に参加していない安藤美姫さんについての報道の方が鈴木明子さんよりも大きいスポーツ新聞もあり、これは問題だと私は思います。

さて、2つのスポーツの扱いが何故違うということですが、まず、ファンの数がサッカーの方が多いと思われていることがあると思います。テレビ中継においては、海外で行われているサッカーの試合を深夜に放送しても視聴率がある程度は見込めると判断されています。これに対して、フィギュアスケートの海外大会についてはゴールデンタイムに放送しないと視聴率がとれないとみなされています。その結果、フィギュアスケートのファンは、既に結果が分かっている大会の録画をゴールデンタイムに観ることになります。
この他の要因としては、サッカーのファンの方がネットなどを通じて“試合に対する見解”、“報道に関する意見”を述べることが多いということです。サッカーファンが意見を発信してもメディアの報道が画期的に変わることはありません。しかし、Jリーグ発足当時のスポーツ新聞の記事よりは現在の記事の方が若干ですがまともになってきているように思います。サッカーファンに較べてフィギュアスケートファンの情報発信は少なく、穏やかです。角澤アナが実況するフィギュアスケート中継について批判的な見解を述べる人は少なく、私が把握しているのは“プール雨”さんくらいです。もし、同様の中継がサッカー中継で行われたらば、翌日にはテレビ朝日周辺で暴動が起きるかもしれません(すみません、大げさな表現です)。
フィギュアスケートのファンは、サッカーファンは熱いので、「絶対に負けられない戦い」というテレビ朝日のキャッチフレーズを好意的に見ていることが多いのではと思っているかもしれませんが、そうではありません。サッカーファンには熱いけれど冷静な人が少なくないのです。「絶対に負けられない戦い」対する見解でなるほどなぁと思ったものを今日見つけましたので、以下に引用します。

リーグを観てて思うのは『絶対に負けられない試合』なんてどこにもないということです。Jリーグに限らず、世界のどこでも。
今日の試合に敗れても明日はやってくるし、降格してもサッカーができないというわけではない。どこかの世界には、もうこれで負けたら命が絶たれるゲームがあるのかもしれないけれど、おそらくそれは我々が日頃見ている『サッカー』とは別物に見えると思う。
だからこそ、某テレビ局が使う『絶対に負けられない戦い』という言葉に違和感を感じるし、サッカーはそんな脅迫的な文句のもとに行われるものじゃない、一体このテレビ局はサッカーをなんだと思ってるんだ、侮辱すんじゃねえ、などと思ってしまう(まあ、ただの煽り文句なんだけどね)。

負ける覚悟はできてる。 - Jey’s Bar

で、言いたいことは、「フィギュアスケートのファンよ、もっと怒れ」ということです。

さて、「日本のサッカーファンの健全さ」ということをタイトルに入れましたので、これについて述べなくてはなりません。ジェフ千葉の残留の件で再確認したのは、自分がサポートするチームの試合でなくても、いい試合には、適切な評価をするという姿勢が日本のサッカーファンにはあるということです。また、ジェフ千葉のサポーターのブログを見ると、他のチームのサポーターからの残留を祝うコメントが数多く寄せられていました。
これは、フィギュアスケートのファンが、自分の贔屓の選手の演技が良いものになることだけでなく、他の選手の演技も同様に良いものであることを願ってフィギュアスケートの大会を観るのと同じだと思います。フィギュアスケートの国際大会の際、日本のメディアの報道は日本人選手を中心に行い、日本人選手に肩入れしますが、熱心なファンは選手が日本人であるかをそれほど意識せずに演技を観ています。
ただ、自分がサポートするサッカーチームの試合でなくても、いい試合には、適切な評価をするという姿勢が日本以外の全ての国にもあるかというと断言はできません。例えば、スペインリーグのレアルマドリードがいい試合をした時に、FCバルセロナのサポーターがその試合を賞賛するかはよくわからないところです。