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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「夜市」(恒川光太郎)を読みました

あるキッカケで、「夜市」(恒川光太郎)を読んだのですが、素晴らしかったです。この本を読んで、私が知らないけど、(私にとって)素晴らしい作品を書く作家は他にもいるのかもしれないと思いました。

【「BOOK」データベースによる内容の紹介】
大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、 この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の 才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買 い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。

実は、「夜市」にたどり着いたのは、恩田陸さんの「きのうの世界」がキッカケでした。「きのうの世界」は、第140回直木賞にノミネートされた作品です。そして、恩田陸さんが、直木賞にノミネートされたのは今回が3回目であることを知りました。第2回目(第134回直木賞)にノミネートされた恩田陸さんの作品は「蒲公英草紙 常野物語」なのですが、私はこの作品を非常に気に入っています。そこで、この時の受賞作を含む候補作を調べて見ました。
受賞作は、「容疑者Xの献身」(東野 圭吾)でした。そして、受賞を逃した作品で、「蒲公英草紙 常野物語」(恩田陸)以外のものに「死神の精度」(伊坂幸太郎)を見つけて驚きました。「死神の精度」は、去年の暮に読んでおり、非常に気に入ったからです。それだったらば、この回の他の作品も面白いのではないかと思い、購入したのが「夜市」(恒川光太郎)でした。「夜市」は、ノスタルジックで幻想的でいいですね。推理小説のなぞ解きに対応するところもいいし、さわやかさを感じる終わり方もよいです。

現在、恒川光太郎さんの他の作品を探しているところです。なお、「夜市」でデビューしたのが2005年ですから、作品はまだ少ないようです。

  • 「雷の季節の終わりに」(2006 角川書店
  • 「秋の牢獄」(2007 角川書店
  • 「草祭」(2008 新潮社)