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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

ドラマ「ヴォイス〜命なき者の声〜」第2話『卵持って感電した男』

第二話における遺体は、佐野秀一(坂田聡)、35歳です。自宅のそばで、生卵が入ったスーパーの袋を持って死んでいました。解剖学教室の教授の佐川(時任三郎)は感電死と判断します。しかし、死亡した時刻に落雷があったという記録はないので、感電死をした理由がわかりません。それに、佐野の妻である忍(鶴田真由)によると佐野秀一は料理をしないので、死んだ時に“生卵が入ったスーパーの袋”を持っている理由が分かりません。佐野秀一が死んだのは、アメリカンフットボールをやめた後にうらぶれている佐野秀一に、忍が「私たち一緒になった意味あったのかなぁ」というキツイ言葉を浴びせた後でした。佐野秀一が指輪が置いて出ているので、忍は彼が自分と別れるつもりであったと解釈しているようです。
加地大己(瑛太)は、石末亮介(生田斗真)と共に、佐野秀一のアメリカンフットボールのチームメートや、忍に会うことにより、謎の解明に役に立つ情報が得られないかと模索します。一方、久保秋佳奈子(石原さとみ)は、佐野秀一の爪の中に残っていた牛乳らしきものが気になり、面倒くさがる技官・蕪木(泉谷しげる)を説得して調べてもらいます。佳奈子の期待した結果はえられませんが、このことを聞いた大己は謎にたどり着くことができます。
大己の推理によると、佐野秀一は忍に「私たち一緒になった意味あったのかなぁ」と言われた後に、一人で二人の思い出の映画「クレーマークレーマー」のビデオを見ようとします。しかし、電源コンセントがはずれていたために、これにさわり感電します。「クレーマークレーマー」においては、料理ができない夫が妻のために作ったフレンチトーストを作るシーが印象的なドラマのようです。佐野秀一は、フレンチトーストを作ろうとするのですが、パンと牛乳を用意した後に卵がないことに気が付きます。そして、佐野秀一は、スーパーに卵を買いに行きますが、感電によって心臓が受けたダメージにより帰り道で死んでしまったというのが大己の推理です。
大己は亮介、佳奈子をつれて忍を訪ねます。途中まで一緒にやってきた羽井彰(佐藤智仁)と桐畑哲平(遠藤雄弥)は、今回は外で待っています。大己は、忍に自分の推理を説明します。忍が冷蔵庫を開けると奥の方に作りたてのフレンチトーストがありました。
大己が謎に辿りつくところは、スゴイというか、普通はそこまで辿りつかねぇだろうと突っ込みたくはなりますが、よく出来ているドラマであると思います。肉じゃがが得意だと言った佳奈子の言葉が嘘であると大己が見抜き、彰と哲平が肉じゃがを佳奈子に作れせるように、準備をするところも面白いです。このドラマでは、予想以上に彰と哲平が効いていて好ましいです。それに較べて、亮介(生田斗真)の影が薄いのは残念です。
来週は、佳奈子の母親の死因についての解明を5人の学生が行うようです。なお、成績優秀な佳奈子が法医学ゼミに入った理由は、母親の死因に疑問をもったからでした。

さて、このドラマの懸念材料は(第1回の際にも書きましたが)、ドラマでは主演以外はあまり演じることがない石原さとみさんが、5人の学生の一人(クレジットでは3人目)を演じることです。石原さとみさんは事務所がホリブロであり強いためか、主役でないドラマにおいても、ドラマの中での石原さとみさんの位置づけが大きくなる傾向があります。この結果、ドラマに支障が起きることが過去において少なくても2つありました。具体的には、「WATER BOYS2」(2004.7-9、フジテレビ)と「H2〜君といた日々」(2005.1-3、フジテレビ)です。
「WATER BOYS2」は、高校の部活動としてシンクロをしようとする男子高校生のドラマです。そして、ドラマの中心はシンクロ部(水泳部)を立ち上げる5人の男子高校生であるはずです。しかし、ドラマでは矢沢栞(石原さとみ)を描く割合が高くなりドラマのバランスが悪くなったように感じました。ちなみには、矢沢栞はシンクロのリーダーである水嶋泳吉(市原隼人)が下宿する家の娘で同じ学校に通う女子高生ですが、彼女ではありません。
「H2〜君といた日々」において石原さとみさんが演じた古賀春華は、原作(漫画)では主人公と付き合うことになる女子高生ですが、中心人物ではありません。しかし、ドラマでおいてはヒロインの扱いとなりました。このため、少しドラマに支障が出たように思いました。なお、原作における中心人物は、主人公であり野球部のピッチャーである国見比呂(国見比呂)、その親友で他校の強打者である橘英雄 (田中幸太朗)、そして、ヒロインは雨宮ひかり(市川由衣)でした。彼女は比呂の幼馴染であり英雄の彼女でした。原作ではこの3人の微妙なトライアングルが見どころでした。このドラマの時点では、それまでの実績と、事務所の力関係で、「石原さとみ>>市川由衣」という位置づけがあり、それを反映して、古賀春華がヒロインとなったのだと推測しています。

それで懸念しているのは、第3話ではスポットが佳奈子(石原さとみ)に当たるので、それ以降、佳奈子の位置づけが高くなり、ドラマにおける配役のバランスが崩れてしまうのではないかということです。第4話において、どのような具合になるかに注目しています。石原さとみさんが、ドラマにおいて“クレジットで3番目のポジション”という位置づけで効いた演技をしてくれると、いいドラマになると思っているのですが、どうなりますでしょうか…。