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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

ドラマ「プロポーズ大作戦」を振り返る

一年半前に放送された「プロポーズ大作戦」(2007.4-6、フジテレビ)について今になって書くのは、今期放送されているドラマ「ヴォイス〜命なき者の声〜」とプロデュース、脚本、演出がほとんど同じだからです。なお、去年の暮(12月27日)に「プロポーズ大作戦スペシャル版(2008年3月25日)が再放送された際に、ドラマの最後の部分を観ました。

主人公は岩瀬健山下智久、愛称:ケンゾー)、ヒロインが吉田礼(長澤まさみ)、二人の友達が、奥エリ(榮倉奈々)、鶴見尚(濱田岳、通称:ツル)、榎戸幹雄(平岡祐太)です。健、鶴、幹雄は高校時代野球部の選手であり、礼とエリはマネージャーでした。
礼は小学5年に出会った時から健のことが好きであり、そのことを自覚していました。これに対して、健は礼のことが空気のようにいつもそばにある存在であったために、礼のことが好きであるということに気がつきませんでした。やがて、礼が高校に教育実習生としてやってきた多田哲也(藤木直人)と大学時代に付き合いだします。そして、結婚することになって、健は初めて礼のことが好きだと実感します。健は礼の件を悔やみつつ、礼の結婚式に主席します。健のことを不憫におもった、妖精(三上博史)は、過去に戻り礼の気持ちを変えるチャンスを、健に与えます。

タイムスリップは毎回(全11話の内の最終回を除く)行われ、初めは高校野球東京都予選大会の試合中に戻ります。戻ることになる時間軸の位置は段々、結婚式の時期に近づいていきます。例えば、第4回までは高校の卒業式です。なお、過去に戻っていられる時間はそんなには長くありません。

健を囲む5人のバランスは良く、その群像を観るのは心地よかったです。しかし、第7話の時点で礼と多田が付き合い始めると物語を観るのが辛くなってきました。何故かというと、健が毎回努力を繰り返しても、礼の心はそれほど変わらないからです。ドラマのナレでは、「健は礼の心の扉をあける鍵を見つけることができるのか!」と煽り、礼は「ケンゾーは何もわかっていない」繰り返すのですが真実は違いました。礼の心の扉をあける鍵は存在せず、扉は開かないようになっていたのでした。
結局、健は、最終回において、友人代表としてのスピーチの際に礼に好きだと告白することにより、礼の心を自分に向かわせることに成功します。そして、二人は結婚式場から去っていきます。健のしたことは、開けるための鍵がない礼の心の扉を、ハンマーのようなものでぶち壊すことにより、礼の心に入るようなことでした。

さて、スペシャルは、健がぶち壊した礼の結婚式の1年後の物語です。健と礼はお互いの気持ちは分かっているのですが、二人の間にそれほどの進展はありません。そして、付き合っていた鶴とエリの結婚式がハワイで行われることになります。この際に、5人は再開することになるはずだったのですが、結婚式が始まろうとしてもエリは現れません。二人がどうにか上手くいってほしいと思う健の前に再び妖精が現れ、二人のために健はタイムスリップをします。結果として、結婚式は無事に行われることになり、健と礼は接近して、最後は二人のキスシーンで終わります。

結局、礼の心の扉を開ける鍵はなかったのだから、おも苦しかった連続ドラマの第7−9回くらいをすっ飛ばして、スペシャルの内容を入れて10話に編集するといいドラマになったと思います。

なお、このドラマで良かったのは、エリを演じた榮倉奈々さんの良さがよく表れたということでした。身長が彼女と同じように高い長澤まさみさんとの組み合わせだったことが幸いしたようです。高校時代は色々と気が多かったエリが、自分に思いを寄せる鶴と、大学を卒業してから付き合いだしたところなどは、礼よりも好感が持てました。でも、これをキッカケに、朝ドラ「瞳」のヒロインとなった榮倉奈々さんでしたが、「瞳」の役柄と演技は残念ながらよくありませんでした。