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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「おくりびと」のアカデミー賞・外国語映画賞受賞の報道への違和感は、フィギュアスケートの報道への違和感と同じだと気付きました

朝7時台にテレビをつけていたらば、アカデミー賞の外国語映画賞を「おくりびと」、短編アニメーション賞を「つみきのいえ」が受賞した話題がかなりの時間を占めていました。スポーツ新聞でもトップニュースとして報道されていました。
このことは、日本映画にとっては喜こばしいことは確かなのですが、何か違和感を感じていました。その原因がなかなかわからなかったのですが、ようやく、フィギュアスケートの大会の報道に対する違和感と同じようなものであることが分かりました。フィギュアスケートの大会の報道は、スポーツの報道というよりもスポーツエンターテイメントであり、基本的に人気のある日本人選手しか取り扱いません。それと同じように、外国語映画賞と短編アニメーション賞における日本の作品以外のエントリー作品についての報道がなかったことが私の違和感の源泉でした。受賞映画の関係者のインタビューを流すだけではなく、候補になっていた他の映画の内容について紹介し、それらに比較してどういう観点で優れていたから受賞したということを知らせるのが報道の役割であると私は思います。

外国語映画賞と短編アニメーション賞のエントリー作品は以下のものでした。

【外国語映画賞】

  • 「The Baader Meinhof Complex」(「バーダー・マインホフ・コンプレックス」)ドイツ
  • 「The Class」(「ザ・クラス」) フランス
  • 「Departures」(「おくりびと」)日本
  • 「Revanche」(「レヴァンシュ」) オーストリア
  • 「Waltz With Bashir」(「バシールとワルツを」)イスラエル

【短編アニメーション賞】

  • 「Lavatory - Lovestory」(「ラヴァトリー・ラヴストーリー」)
  • 「La Maison en Petits Cubes」(「つみきのいえ」)
  • 「Oktapodi」(「オクタポディ」)
  • 「Presto」(「マジシャン・プレスト」)
  • 「This Way Up」(「ディス・ウェイ・アップ」)

以下、外国語映画賞について書きます。
日本のマスコミの報道はあてにならないので、google news(US)において、外国語映画賞について書かれている記事を10本くらい読みました。どの記事でも、「おくりびと」の受賞をupset(番狂わせ)、または、suprise(驚き)としています。今回は、他の部門賞は順当に選ばれたようであり、外国語映画賞の結果だけが、upset/ suprise だったようです。下馬評では、今回の本命は「バシールとワルツを」であり、対抗が「ザ・クラス」であったようです。なお、「おくりびと」の主演を演じた本木雅弘さんも、「バシールとワルツを」を高く評価しており、この映画が受賞すると予想していたようです。
アメリカでは「バシールとワルツを」と「ザ・クラス」が公開されていたのに対して、「おくりびと」はまだ公開されていないので前評判はそれほどでなかったのは分かります。でも、それならばなお、公開されていない映画である「おくりびと」が何故受賞したのかを知りたい人が少なくないのではないかと最初は思いました。私自身もその理由を知りたいです。でも、もしかしたらば、アメリカの方々としては、外国語映画賞はそれほど注目していないので、予想外の映画が受賞しても案外OKなのかもしれません。

今のところ、「おくりびと」が他の作品に比べて何が優れていたかについて詳しくかかれたものは、ネットでも見つかりません。「バシールとワルツを」と「ザ・クラス」は日本で公開されるようなので観てみたいです。