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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

映画「ゴールデンスランバー」は、たいへんよくできた映画でした。で、新型インフルエンザ騒動を連想しました。

映画「ゴールデンスランバー」(中村義洋監督)を観ました。原作は、伊坂幸太郎さんによる同名の小説です。原作を読んだ私にとっては、非常に面白い映画でした。再度、観たいと思うくらいです。なお、話の内容は、小説とほぼ同じであったと思います。舞台は仙台。そして、主人公は宅配便のドライバー・青柳雅春(堺雅人)です。青柳は、2年前に、アイドルタレント・凛香 (貫地谷しほり)を配達先で暴漢から救ったことにより、マスコミに取り上げられたことはありますが、それ以外は、ごく平凡な30歳の独身男性です。
ところが、青柳は、仙台市内で行われたパレードにおいて金田首相(伊藤ふみお)が殺された事件の犯人に仕立てあげられてしまいます。青柳が無実であるという事実を知りながら、捜査の指揮を執り、証拠もでっちあげる警視庁の課長補佐の佐々木一太郎を、香川照之さんが演じます。そして、青柳を追いかけるターミネーター的な刑事を永島敏行さんが演じます。
さらに、青柳の追い詰めるのはマスコミです。警察により流されている情報をもとに、青柳が犯人だというイメージを作り上げていきます。新型インフルエンザ騒動の時に、本来ならば同情されるべき感染者が所属する洗足学園を、悪者であるように思わせるような報道をしたマスコミと同じようなことをします。当然のことながら、青柳の両親の所へ行き、両親を謝らせるのが正義であると思い違いして取材をしようとします。なお、マスコミに対する青柳の父親の態度は素晴らしいです。
これだけならば、青柳は絶体絶命なのですが、彼には彼を信じ、助けようとする学生時代の仲間、知人がいます。そして、助けようとする民間人?も現れます。
学生時代の仲間には、同じサークルにいた森田(吉岡秀隆)、晴子(竹内結子)、カズ(劇団ひとり)がいます。森田は、事情により、青柳を陰謀に巻き込む役目を担わされるのですが、青柳に陰謀について警告をし、生き残れという言葉を残します。青柳の元カノであり、現在は一児の母になっている晴子は、青柳に一度も会うことなしに、彼を助けていきます。二人の思い出が青柳を救います。この他に青柳を助けようとする知人としては、会社の元・同僚の岩崎(渋川清彦)などがいます。
青柳に関わりのなかった多く人は、マスコミの流す情報を信じるのですが、これを信じずに、助ける人も現れます。このような人がいるのかという違和感を持つ人もいると思いますが、洗足学園がマスコミに悪者に仕立てあげられた際に、ネットなどで、洗足学園を擁護し、マスコミを批判した人達がいたことを思い出していただきたいと思います。
映画で一番、印象的だったのはキルオ(濱田岳)でした。彼は、仙台で起きている連続殺人犯なのですが、重要なポイントで青柳を助けていきます。そして、凛香です。この美味しい役に配された貫地谷しほりさんは、業界で大きな評価を得ているのだと思います。
映画の登場人物としては他に、青柳を陰謀に巻き込む女(相武紗季)、青柳たちの学生時代のバイト先の花火工場の社長(ベンガル)、カズの恋人(ソニン)、病人にいた裏街道の人(柄本明)、田中徹(波岡一喜)、青柳の父(伊東四朗)と母(木内みどり)、晴子の夫(大森南朋)がいます。そして、晴子の娘の七美(北村燦來)を忘れてはなりません。原作を読んだ人は、期待していいと思います。