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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「とめはねっ!鈴里高校書道部」(第6話=最終話)の途中までについて

鈴里高校書道部は、書道甲子園パフォーマンス部門において題材にする曲を、サザンオールスターズの「希望の轍」に決めました。パフォーマンスにおいて重要である大字は、書道の大家の三浦清風(高橋英樹)の指示により、「轍」となり、結希(朝倉あき)が書くことになりました。結希にとっては思いがけない大役です。結希は試しに書いてみるのですが、それでは習字だと言われてしまい、どうしていいのか分からなくなってしまいます。

他の4人が書くことになる「希望の轍」の歌詞は、第5話の記事(「「希望の轍」with「ぐだぐだ」(「とめはねっ!鈴里高校書道部」第5話) - 夏かしのブログ」)に書いたものと同じです。パート分けは、原作における文化祭の際の書道パーフォーマンスにおけるものと同じなのではないかと思います。
結希の悩みは大字のことだけではありません。実は、四国に住む祖母が骨折をして母親の結子(葉月里緒奈)が実家に戻ることになっていました。結子からは、鎌倉にこのままいて鈴里高校に通っていいと言われるのですが、本当にそれでいいのだろうかと、結希は迷います。
大字についての悩みは、縁(池松壮亮)の祖母の英子(山本陽子)と三浦清風のアドバイスと、縁の心遣いにより解消します。ここでは縁に関することだけを記します。縁は、父の義之(ダンカン)に、希望の轍とは国道134号線のことだと教えられます。国道134号線は、義之の結子との思い出が詰まっているところのようです。そして、縁にとっては、転校する結希との思い出の場所になることになるのだと思われます。縁は、結希を134号線沿いの海岸に連れて行き、希望の轍の意味を伝えます。この結果、結希は「轍」を書くための何かを得ることができたようです。
しかし、結希は、転校のことについては吹っ切れないまま、書道甲子園の当日を迎えます。
次々と参加校がパフォーマンスを行い、ライバル校である鵠沼学園の番がやってきます。鵠沼学園がパフォーマンスの曲として選んだのは、忌野清志郎さんの「スローバラード」でした。

昨日はクルマの中で寝た あの娘と手をつないで
市営グランドの駐車場 二人で毛布にくるまって
カーラジオから スローバラード 夜露が窓をつつんで..

そして、大字として、鵠沼学園書道部の部長・日野よしみ(奈津子)が書いたのは、忌野清志郎さんの代名詞ともいえる言葉、「愛しあってるかい」でした。普段は、日野よしみのことを、「ブラック日野」と揶揄している加茂杏子(赤井沙希)と三輪詩織(浅野かや)も、彼女の実力を認めざるをえない出来栄えです。なお、忌野清志郎さんは、去年(2009年)の5月2日に亡くなられています。そして、このドラマの収録が始まったのはこのすぐ後であったと思われます。ドラマのスタッフは、忌野清志郎さんに敬意を表すために「スローバラード」を選んだのではないかと思われます。

鵠沼学園のパフォーマンスが終わっても、結希が吹っ切れていないことを感じた縁は、客席から外に結希を連れ出し、転校のことで悩んでいることを結希に言葉に出させます。そして、その場に日野ひろみ(亜希子)達、上級生部員もやってきます。なんで一人で悩んでいるんだよと、声をかけられ、結希は自分が一人ではないことを実感し、パフォーマンスに臨むことができるようになります。

パフォーマンスでは、まず、縁が134号線を表すと思われる線を書きます。次に、結希が真ん中に「轍」を書き始めた後、残りの4人がそれぞれのパートを書き始めます。画面では134号線沿いの海岸が映されたあと、それぞれの部員の回想が流れます。
最後に、部長の日野ひろみが「はい」と号令をかけると、縁、加茂杏子、三輪詩織が青い墨?を流します。海を表している青を見て観客は鮮烈な印象を受けます。そして、最後に結希が署名を入れ、大きな拍手が起きます。

審査結果の発表が始まります。第1位は福岡の高校、第2位は埼玉の高校でした。そして、第3位が鵠沼学園と発表され、鈴里高校は入賞を逃したと思われました。しかし、鈴里高校も同点で第3位であることが発表されます。直ぐには状況を理解できない書道部のメンバー。先に、応援に来ていた柔道部のメンバーから歓声が上がります。顧問の影山(矢嶋智人)に促されて立ち上がった書道部のメンバーに、審査委員長は、荒削りだか、観客の心を動かしたと、3位になった理由を述べます。

で、このあと、結希は転校を決意します。そして、縁に見送られて結希が旅立つ場面で、このドラマは最後を迎えるのですが、結希の旅立ちのところは別記事にすることにします。


最終回は良く出来ていたのではないかと思います。途中まで良くても、最終回が後味が悪いドラマはあります。これに対して、このドラマは、途中で「ぐだぐだ」(第4回)はありましたが、後味がいいので非常によろしいです。褒めるべきところは他にもありますが、これは次回の記事に回わすことします。

で、ツッコミどころについて、少しだけ書いておきます。私は、書道のことは分かりませんが、ブラック日野が指摘したように、まだ初心者である結希に大字として「轍」を書かせるのは無理があると思います。あと、「希望の轍」を書いても、134号線関係者は感銘を受けるかもしれませんが、他の地域の人はどうだかはわからないと思いました。なお、これは私がサザンオールスターズの熱烈なファンでないから思うのかもしれません。ともあれ、最後に青い墨?を流した所は非常に印象的でした。