はてなDiaryから移行してみました。
記事一覧

人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

屋久島で雪が積もっていたことを思い出し、屋久杉までの迂回路の工事がされている件にふれる

昨日(1/13)は、関東の南の方でも、場所によっては雪が降ったようです。
考えてみれば、今年、初めて雪が積もっているのを観たのは、お正月に行った屋久島(鹿児島県屋久島町)でした。屋久島は鹿児島市の135キロ南にある島ですから、雪が降ることなどありえないと思われる方もいるかと思います。でも、屋久島には九州で最高峰である宮之浦岳 (1936m)がありますから、標高が高いところでは雪が降っても不思議なことではありません。
私は行きませんでしたが、有名な縄文杉は標高1300mの所にあります。他に有名な杉としては、紀元杉(標高1,230m)、弥生杉(標高710m)があります。紀元杉のすぐそばまでは車でいけますが、縄文杉までは往復10時間くらいの登山となります。積雪があれば、行くのは困難になると思われます。

さて、1月の後半に、縄文杉への登山ルートの一つが、崖崩れのために通行止めになりました。複数あるルートの中では、このルートが、縄文杉へのアクセスが一番、容易であったようです。このルートの迂回路が作られるという記事が、2/2頃に、報道各社から出ました。詳しい情報が載っている、南日本新聞の記事の一部を引用します。

縄文杉登山道がけ崩れ 迂回路2月中旬完成へ」
                             (2010 02/03 00:30)
 がけ崩れで通行できなくなっている屋久島の縄文杉への登山道・安房森林軌道について、屋久島町、県、環境省林野庁で構成する対策会議は2日、迂回(うかい)路を崩落現場の南側に設け、2月中旬の供用開始を目指すことを決めた。
 迂回路は、崩落現場をはさみ、荒川登山口側へ約100メートル離れた大杉橋横と縄文杉側約150メートルの地点を結ぶ。延長約400メートルで、所要時間は約20分。
 荒川登山口側から約120メートル続く上り坂には、鋼管を使った階段を設置する。通行者の安全を確保し、周辺の植物を守るため、迂回路の両側にはロープを張る。工事費約200万円は、入山者から集める山岳部保全募金を積み立てた町基金でまかなう。

お探しのページは見つかりません-南日本新聞社

今の時期に、縄文杉の付近で工事を行うことは、かなり大変だと推測されます。それに、人件費を入れると工事費が200万円で済むとは思えませんので、地元の有志の方が協力されることになるのではないかと思います。

この件に関しては、昨日(2/13)、「時事通信の記事」があり、Yahoo!News に転載されています。時事通信が、何故今の時期に記事にしたのかは不明ですが、もしかしたらば、迂回路が完成したという発表が週明けにあるのかもしれません。なお、Yahoo!Newsには現時点(2010.2.14 16:25)において、88件のコメントが書かれています。

縄文杉への迂回ルート設置急ぐ=先月からがけ崩れで通行止め−屋久島」
                       2月13日15時47分配信 時事通信
 世界自然遺産に登録されている鹿児島県屋久島の縄文杉への登山ルートの一つが、先月下旬に起きたがけ崩れの影響で通行止めになっている。「島に来る人のほとんどが縄文杉目当て」(屋久観光協会)というだけあって、県などは観光客の減少を懸念し、8日から迂回(うかい)ルートの設置作業に着手、完成を急いでいる。
 屋久島森林管理署によると、がけ崩れがあったのは1月23日から24日の間で、同県屋久島町安房の荒川登山口から約2キロ進んだ大杉橋近く。大きいもので2、3メートルもある岩石が約20メートルにわたり、通称「トロッコ道」をふさいでいる。
 同協会安房案内所の関春代さん(53)は「今はオフシーズンなのでさほど影響はないが、観光客が増えだす3月以降まで迂回ルートが通らなかったら大変」と不安がる。ふさがれたルートは、登山口から縄文杉の間を9〜10時間で往復できるため、2008年は登山客の9割以上が利用した。一方、別のルートは 2、3時間余計にかかる上、起伏も激しく、「体力のある人でないと勧められない」(同協会)という。同管理署は「今年度中に岩石の除去作業を開始したい」としているが、がけ崩れがあったのは大型重機が入れない狭い場所。再び崩落が起きないか調査する必要もあり、復旧のめどは立っていない。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100213-00000048-jij-soci

「島に来る人のほとんどが縄文杉目当て」という屋久観光協会のコメント?が書かれていますが、これは、旅行会社が屋久島旅行を売り出すのに、縄文杉を前面に出しているからだと思います。でも、屋久島が世界遺産に登録されたのは「縄文杉」があるからではないようです。今回は、縄文杉に依存した宣伝なしでも、観光客を集めるためにはどうしたらばいいかを考えるいい機会でなかったかと思ったのですが、時事通信の記事を読む限りは、その方向には動かなかったような感じです。

で、屋久島が世界遺産に登録された理由についてネットで調べました。英語の資料は、「UNESCO World Heritage Centre」の「屋久島のページ」の「document」にあることは分かったのですが、該当する日本語の資料は見つかりませんでした。日本が屋久島を世界遺産へ登録するために書いた推薦理由が「屋久世界遺産センター」のホームページにありましたので、これを引用することにします。

1.推薦理由

 屋久島は中心部に九州の最高峰宮之浦岳(1936m) をはじめとする高峰が聳える山岳島であり、世界的な動植物の移行帯に位置する湿潤気候下の高山として、生物地理的に特異な環境下にあり、かつ年間 4,000〜10,000mmもの多雨に恵まれていること等から、樹齢数千年のヤクスギをはじめとして極めて特殊な森林植生を有しています。海岸付近のガジュマル、アコウ等の亜熱帯植物から、タブ、シイ、カシ等の暖帯、モミ、ヤマグルマ等の温帯、更にヤクザサ、シャクナゲ等の亜高山帯に及ぶ植生の垂直分布が顕著にみられ、また、多くの固有植物、北限・南限が自生していること等特異な生態系を構成しています。特に本地域の傑出した自然の特徴として、樹齢数千年に及ぶとされる直径3〜5mにも達するヤクスギがあげられ、老齢の巨樹林は、生態的にも、かつ形態的にも世界的に貴重な天然林と考えられています。さらに当地域には、アカヒゲアカコッコ(危急種)等絶滅の恐れのある動植物が生息、自生しています。

世界遺産//屋久島世界遺産センター

ヤクスギのことを強調していることは確かですが、ポイントは、

  • 「生物地理的に特異な環境下にあり、」「多雨に恵まれていること等から、特殊な森林植生を有しています。」
  • 「..の温帯、更に..の亜高山帯に及ぶ植生の垂直分布が顕著にみられ」、「多くの固有植物、北限・南限が自生していること等特異な生態系を構成しています。」

ということだと思います。


屋久島に行くとしたらば、縄文杉には絶対に行きたいと思われている方が多いと思います。でも、人によっては、縄文杉に行かなくても屋久島は十分に堪能できると思います。縄文杉に行くのでしたらば、ハイシーズン(4-11月)に行かれる方がいいのでしょうが、縄文杉に行かなくてもいいのでしたば、オフシーズン(12−3月)に行かれることも検討されるのはいかがかと思います。当然、旅行料金は安いですし、宿も簡単に取れます。
私は、一泊目の料理旅館はネットで事前に申し込みましたが、二日目のホテルは地元の人の意見を参考にして当日に予約を入れました。安房地区の北にあるこのホテルは、設備、接客において申し分がなく、屋久島交通から7:50に出発する定期観光バスに乗るのにも便利でした。
なお、屋久島の場合、本土からの船の欠航のために、宿をキャンセルせざるをえないことが起き得ます。キャンセル料の規定がどうなっているかを確認されることをお勧めします。