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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

あっさりと終わったけど、良かった最終回(「宿命 1969-2010 ワンス・アポン・ア・タイム・イン東京」第8話)

滝沢総理(若林豪)が仲人となった有川崇(北村一輝)と尚子(上原美佐)の結婚式の披露宴は、マスコミにも大きく取り上げられ、崇の政治家への道は確実なものであると考えられていました。
二人の結婚について報じられた雑誌には、滝沢総理の女性スキャンダルも報じられていました。崇の母の三奈(真野響子)は、崇の将来に悪影響があるのではないかと心配します。しかし、崇は、滝沢総理が退陣すれば、義理の父の白井眞一郎(奥田瑛二)の総理への道が開けるので、自分にとっては有利だと考えます。事実、この女性スキャンダルは白井眞一郎が、週刊東和にリークしたものでした。

崇の心配は別のところにありました。滝沢総理の相手とされた中国の諜報部員・ジージィと、崇はニューヨークへの留学時代に付き合っていたからです。宣子(小池栄子)も滝沢総理の相手がジージィと気付き、二人が映っている写真を週刊東和に送ります。崇は白井眞一郎の力を使って、この写真が公にならないようにしようとしますが、白井には連絡が付きません。

同じ頃、スキャンダルを仕組んだのが白井眞一郎とは知らない滝沢総理は、自分を匿った白井に、派閥を譲ることを決めます。しかし、これには、自分の次男を白井の次女の亜希子(藤井美菜)と結婚させ、空きがでる岩手の選挙区から出馬させるという条件がありました。しかし、この選挙区は崇が出馬することになっていました。
白井はこの条件を了承します。これを受け入れれば、今までは援助を期待していた有川家を頼らずに済むことになるので、崇を切り捨てて構わないからです。そもそも有川家を援助が必要だったのは、白井の資金源となっていた白井国土建設が、滝沢総理の資金源となっていた百条建設に吸収合併されるからでした。百条建設が白井のバックにつけば、今まで以上の資金が得られるので、有川家の援助は必要なくなります。

白井にとっての課題は、どうやって崇に出馬をやめさせるかでした。このために、秘書から聞いた崇とジージィの件を利用しようとします。崇のスキャンダルにより自分が迷惑を被ったということにして、崇に出馬をやめせることができるのではないかと考えたのです。そして、崇の依頼が伝わっていないことにして、週刊東和へ圧力をあえてかけないことにします。彼の期待通りに写真は公開され、白井は、崇に出馬を断念させることに成功します。

白井に切り捨てられたことを知り、崇と尚子、そして、三奈は愕然とします。しかし、気を取り直した崇は白井に頼らずに代議士になることを誓います。尚子も、父と敵対する可能性があることを理解しながらも、崇を支えて行くことを決めます。


このドラマの全話をまとめると、エリート官僚であった崇が、代議士になるチャンスを失い、職も失なったということになります。しかし、若干、物足りなさはあるものの爽やかな最終回だったと、私は思います。崇は今回はチャンスを失なったけれど、完璧に可能性がなくなったわけではありません。何よりも良かったことは、自分を理解してくれる伴侶の尚子と出会えたことです。これは崇にとって、大きな財産だと思います。
政治には関心がない私はこのドラマを、崇と尚子の恋物語であると思っていましたので、この終わり方で満足しています。