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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

8年かけてでも、トルシエを評価できるようになったファンは、サッカー協会やマスコミよりは進歩していると思う。

5/27に書き始めたものの、はてなダイアリーの不具合のために公開していなかった記事に、多少手を加えて、公開します。


8年前に日韓で開催された男子サッカーのワールドカップでは、日本代表は決勝トーナメントに進出を果たしました。
しかし、代表監督であるトルシエは、サッカー協会やマスコミには評価されませんでした。トルシエは、現役時代は名選手でなかったので、監督としては実績を示しても評価されなかったのです。この時点での代表メンバーは優れているので、トルシエでも決勝トーナメントに進出できたという解釈をしたのです。

したがって、現役時代に名選手であったジーコならば、もっといい成績をあげられるだろうという判断で、監督経験のないジーコが次の代表監督になりました。ジーコはプラジルの監督であれば、好成績を挙げられたかもしれません。選手は優秀で、監督はこれをコントロールできればよいからです。この意味では、「神様」とみなされていたジーコはブラジルの代表監督としては、適任だったかもしれません。しかし、彼が就任したのは日本代表監督でした。

ジーコは、日本代表の実力は不十分であることを、本当は分かっていたのではないかと思います。しかし、ワールドカップの本番では、ブラジル代表のような実力に確変すると夢想していたのだと思います。日本人の多くは、日本の「黄金の中盤」は、世界レベルでは凡庸ではないかと薄々気がつきながらも、ジーコは「神様」だからどうにかしてくれると夢想したようです。しかし、ワールドカップの本番になって分かったことは、日本代表は確変せず、ジーコは監督としては「神様」ではなかったということでした。そして、今まで日本代表が親善試合などで戦った相手が「神様」であるジーコをリスペクトとして戦ったのとは違い、ワールドカップの本番で試合をした相手は本気で試合をしました。結果は、3戦全敗という、実力を反映した結果になりました。

ドイツで行われたワールドカップの後、代表監督にオシムが就任しました。ジーコにより失われた4年間は終了し、明るい未来が開けると、希望を膨らませた人が少なくなかったと思います。しかし、2007年11月、オシム脳梗塞で倒れます。そして、後任に岡田監督が就任しました。当初は、岡田監督に期待した人もいたようですが、本日(2010年5月27日)の時点では、期待している人の割合はかなり低いと思います。


昨日(5/26)、トルシエ中村俊輔への発言がロイターの記事になりました、それが転載されたYahoo!News において、トルシエの意見に賛同し、トルシエの功績を評価するコメントが多数書き込まれていました。日本で行われたのワールドカップから8年たっても、マスコミやサッカー協会はあまり変わらないけれど、ファンは進歩したのだなぁと思いました。なお、トルシエのマスコミ受けが悪かった理由の一つに、彼が中村俊輔をワールドカップのメンバーに選ばなかったことがあります。

「中村俊を起用しないことも検討すべき─トルシエ氏」
     5月26日14時21分配信 ロイター
 [東京 25日 ロイター] サッカーの元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が25日、ロイターとのインタビューに答え、来月開幕するワールドカップ(W杯)南アフリカ大会では、中村俊輔選手を起用しないことも検討すべきとの考えを示した。
 トルシエ氏は、日本が韓国に0―2で完敗した24日のW杯壮行試合について、「岡田監督は混乱している。韓国に勝ちたいという気持ちで、周りが見えなくなっていた。選手や新しい戦術を試すための重要な試合だったが、開始直後の失点で選手たちは何をすべきか分からなくなり、十分な情報も持っていなかった」と分析。
 「岡田監督にとって悪い状況。1998年のW杯で指揮を執った時とまさに同じで、チームはばかげた心理状態に陥っている」とコメントした。
 中村俊輔選手については、起用しないことも検討すべきだと提言。「チームには守備能力を持った選手が必要だが、中村はそれに当たらない。ボールを60─70%キープできれば力を発揮する選手だが、W杯ではそうはいかないだろう」と語った。
 また、韓国戦後に岡田監督が日本サッカー協会犬飼基昭会長に進退を伺ったと伝えられたことにも触れ、「なぜ辞めたいのか。既にボートに乗っているし、そのボートの船長なのだから」と批判。本番前のイングランドコートジボワールとの強化試合で自信を取り戻すことに専念すべきだと訴えた。
 さらにトルシエ氏は、W杯1次リーグE組で対戦するカメルーン、オランダ、デンマークについて、オランダには勝ち目がないと断言。ただ、初戦のカメルーンからは白星を挙げられるとの予想を示した。

http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20100526-00000134-reu-spo

基本的に、私の意見もトルシエと同じです。おそらく、守備一辺倒になると思われるワールドカップでは中村俊輔選手は、体調がよくても活躍できないと思います。
そして、スタメンで使うならば中村俊輔は代表に選ぶが、スタメンで使わないから代表に選ばないという、8年前のトルシエの判断にも、私は賛同していました。中村俊輔がスタメンに考えている場合には、中村俊輔用のチームを作らなくてはならないのですよね。
なお、惨敗に終わった日韓戦では、中村俊輔は途中交代され、ベンチで陰鬱なまなざしで試合を眺めていました。ベンチにいる中村俊輔は、チームにはいい影響はないように見えました。


それから、対戦する3チームの中で、カメルーン戦が一番可能性があると思っているのも、トルシエと同じです。カメルーンは気のいいサッカーをするんですよね。


【2010.6.3 追記】
中村俊輔が出場しなかったイングランド代表戦において、日本代表は70分まではそこそこの試合ができていました。そのような善戦ができても、残りの20分はもつことはないというのが、弱小チームである日本代表の現実だと思います。でも、調子がいいときは、70分まではそこそこの試合の試合ができるところまで戻ったのは、収穫だと思います。以下に、イングランド代表戦(5/30)について、オシムが述べたことに関する毎日新聞の記事を引用します。
オシムは、「70分までの限定つきだが、イングランドを上回るプレーをした」、「W杯では、70分を過ぎた後のフィジカル勝負になることがある」という指摘の後に、日本人に配慮してか「集中して走れる力をつけるための練習をする時間はない。準備できるのはメンタルだ」と続けています。しかし、「残りの20分」が、岡田ジャパンでは超えることのできない壁であるというのは、オシムが一番よく理解しているのではないかと思います。

「南アW杯:オシム前監督「収穫多い」 イングランド戦観戦」

グラーツオーストリア)野村和史】サッカー日本代表のイビチャ・オシム前監督が30日、当地で行われた日本−イングランド戦を観戦した。終了後、会見したオシム氏は「70分までの限定つきだが、イングランドを上回るプレーをした」と、終盤までリードを保った日本の健闘をたたえた。
 オシム氏は「阿部や長谷部に体力がある間は、中盤を支配していた」と、日本の戦いぶりを評価した。そのうえで「W杯では、70分を過ぎた後のフィジカル勝負になることがある」と指摘。試合最終盤の戦い方に関して「集中して走れる力をつけるための練習をする時間はない。準備できるのはメンタルだ」と述べた。
 また、「負けはしたが収穫が多く、悲観する必要はない」とする一方、「前線にボールが収まる選手がいない」、「右サイドのスピードや運動量が少し足りない」など、具体的な課題にも言及した。
毎日新聞 2010年5月31日 9時59分(最終更新 5月31日 10時39分)

http://mainichi.jp/enta/sports/soccer/japan/news/20100531k0000e050004000c.html