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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

幸運を生かして偉業を達成した岡田監督(ワールドカップアフリカ大会・グループリーグ)

サッカー日本代表(男子)が、ワールドカップ(南アフリカ大会)のグループリーグ第3戦であるデンマーク代表戦(6/24 27:30開始)において、3−1で勝利を収めました。この結果、自国以外で開催されたワールドカップにおいて、初めて決勝トーナメントに進出することになりました。おめでとうございます。

現在、代表監督である岡田氏には大きな賛辞が贈られています。私も、日本代表を決勝トーナメントに進出させたという偉業に対しては、敬意を表したいと思います。しかし、岡田氏の代表監督の能力と、成し遂げた業績は分けて考えなくてはならないと思っています。岡田監督は代表監督としては、優秀というわけではないと思います。それでは、何故、偉業を達成することができたかというと、幸運だったからだと思います。しかし、訪れた幸運を生かすことができない人もいます。幸運を生かすという点において、優れていたのだと思います。そして、これは監督としては重要なことだと思います。


岡田監督に訪れた幸運は何かというと、一つはワールドカップの開幕前に、彼がその時までチームの必須要素としていたメンバーが調子を崩したことでした。具体的には、中村俊輔、岡崎、内田選手(以下においては、敬称を略します)です。このために、チームの中心を中村俊輔から、本田に代えました。この結果、俊輔と本田をどのように共存させるかということを考えなくてよくなりました。そして、俊輔の代わりには、阿部をアンカーの位置に入れました。アジアにおける予選とは違い、日本代表より強い相手と戦わなくてはならないワールドカップにおいては、守りの人数を増やすということは妥当な変更でした。
本田をどのポジションにすえるかについては、調子が上がらない岡崎の変わりにワントップのポジションに置きました。本田はMFなのですが、ヨーロッパのリーグで活躍しているので、得点することの必要性を痛切に知っているといえます。この本田の配置には私も驚いたのですが、成功しました。
右のMFとしては、本田の代わりに松井を置きました。フランスリーグに成果をあげているMFを今まで活用としてこなかったことについては疑問を感じますが、最終的には松井を起用したことは正解でした。カメルーン代表戦の後半19分に、疲れてきた松井に代わって俊輔を投入してことには唖然としました。しかし、結果的に、現在のシステムにおいては、調子が良い時であっても、俊輔は機能しないことを岡田監督が理解できたことは、幸運でした。


岡田監督のもう一つの幸運は、本田を中心とした新しいチームには大きな“のびしろ”があったことです。第3戦のデンマーク代表戦におけるチームは、第1戦と第2戦を経て、実力が向上したチームでした。第1戦の時点のチームでは、デンマーク代表戦に勝つことは難しかったと思います。
FIFAにおける世界ランキングにおいて、トップ10に入っている国のほとんどは人口が多い国です。例外は、ポルトガル(3位)、オランダ(4位)、クロアチア(10位)だけです。そして、日本より人口が多い国はブラジルだけです。このことを考えると、日本はもっとサッカーが強くてもいいはずです。しかし、実際にそうではないのは、サッカーの強豪国が近くにないので、強いチームと戦う機会が少ないからです。したがって、ワールドカップは強豪国と真剣勝負ができるほとんど唯一の機会だといえます。

デンマーク代表は、優秀な選手が多く集まっているヨーロッパリーグに所属している選手がほとんど?であり、代表チームも普段から強豪国と戦う機会があります。したがって、デンマーク代表の選手も代表チームも、グループリーグの期間に向上したということはほとんどなかったと推測します。10年代表監督を務めているオルセン監督も同様だと思います。これに対して、今回の日本代表は、選手もチームも、本田に引っ張れれるかたちで大きく向上したと思います。そして、選手や代表チームほどではないものの、岡田監督も大きなものを得たと思います。


さて、日本代表は、ベスト8をかけて、6月29日(火)〔日本時間 23:00〕にパラグアイ代表と戦います。デンマーク代表戦は、試合開始が27:30だったので、かなりこたえたのですが、今回は23:00開始なので楽ですね。

パラグアイ代表は、デンマーク代表よりは若干強いと思います。また、日本代表のデンマーク代表戦を観ているでしょうから、日本代表をあなどらず、十分に対策をして日本代表戦に臨むと思います。しかし、まだ、“のびしろ”がある日本代表には十分に可能性はあると思います。ということで、期待して観戦したいと思います。