はてなDiaryから移行してみました。
記事一覧

人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

ファミレス業界の人などに観て欲しい「日本人の知らない日本語」第2話

日本語学校の教師になった嘉納ハルコ(仲里依紗)が主人公である「日本人の知らない日本語」ですが、第2話も面白かったです。何故、もっと視聴者が多い時間枠に放送したかったのでしょうね。第2話で扱った「バイト敬語」については、違和感を持っている人が少なくないと思いますので、多くの人が共感する内容だったのではないかと思います。で、「バイト敬語」というのは、ファミレスなどで使われている「ご注文のほうは以上でよろしかったでしょうか?」 などという言葉使いです。なんでこんな変な日本が定着したんでしょうね?これについては、ハルコが若干の解釈をしています(後述)。


ハルコが、今回、授業で教える項目は敬語です。外国人生徒とのやりとりの中で、ハルコは、ダイアナ(オルガ・アレックス)がバイト先のファミレスで間違った日本語を使わされていることを悩んでいることを知ります。日本語の敬語が美しいと思っているダイアナは、変な敬語を使わなくてはならないことに納得がいかないようです。

前回と同様に、バイト敬語についても実地の方が説明しやすいと、ハルコは、生徒を引き連れてダイアナのバイト先のファミレスに食事に行きます。そこで、ウエイトレス姿がハマっているダイアナを見ることになります。ダイアナと共に一行の席にやってきた店長(東根作寿英)は、注文された料理を説明しながらテーブルに置こうとするのですが、その言葉が生徒には通じません。
中国人の王(張沫)には、「こちら四川風麻婆豆腐になります」と言いながら料理をテーブルに置こうとするのですが、王は「なります?じゃぁ、まだ麻婆豆腐じゃないのぉ」と反応します。また、アメリカ人のボブ (メイヨー)には、「こちら、アメリカンバーガーになります。」と料理を出しますが、王と同様に、ボブは「なります。これからなるのかよ。」と反応し、イギリス人のポール(サイラス・望・セスナ)は、「じゃぁ、今のこれはなぁに」と反応します。意味が分からない生徒たちに、ハルコは、「正しくは、『麻婆豆腐でございます。』、『アメリカンバーガー』よ。」と解説します。このやりとりに驚く店長に対して、ハルコは「こっちの話ですので...」と答えるのですが、仲里依紗さんが「ヤンキー君とメガネちゃん」で演じた足立花が少し入ってましたね(笑)。
さらに、店長が「お飲み物は大丈夫ですか?」と尋ねると、エレーン (カミラ)は、「大丈夫じゃない時もあるの?(怒)」と反応し、マリー( ダーシャ)は「いかさまですか?」と反応します。最後に、店長が「ご注文のほうは以上でよろしかったでしょうか?」 と尋ねると、ルカ (セバスティアーノ セラフィニー)は「ご注文じゃない方もあるの?」と反応します。
日本人は、様々な日本語、そして、壊れた日本語もあることを知っているので、「バイト敬語」も仕方がないなぁと諦めているのでしょうが、日本語を勉強している生徒が聞いたならば、おかしい日本語と考える方が、むしろ自然のように思いました。

席を離れたハルコは、ダイアナが、間違った日本語を使うのは嫌だと店長に主張しているのを目撃します。初めは、とりなそうとするハルコでしたが、「間違った日本語じゃない、うちは本社のマニュアル通りにやっているんだから」と店長が主張すると、「正直、このマニュアル自体に問題があるっていうか...」と言ってしまいます。これに一行も加勢し、さらにハルコが啖呵を切ったことで、ダイアナは意図に反してバイトを辞ることになってしまいます。

外国人がバイトを見つけるのが難しいと知ったハルコは、ダイアナのためにバイトを見つけようとしますがうまくいきません。そこで、ファミレスの店長に土下座をしても、ダイアナを再雇用してもらおうと決意します。しかし、ベテラン教師である鷹栖一樹(池田成志)に、あのファミレスはなくなるかもしれないと聞かされます。ハルコは、店長に事情を聴きこうと、ダイアナと共に、ファミレスに行きます。
そして、ハルコは店長に、近くにファミレスができたので経営が苦しく、どちらにせよ、ダイアナには辞めてもらうことになったと打ち明けられます。その話をしている際に、ハルコは、客である女子高生がファミレスの料理について話している会話を耳にします。四川風麻婆豆腐がウチのと変わりがなく、アメリカンバーガーがアメリカで食べたものと違うという意見を聞き、ハルコはあることを思いつきます。

場面は、ハルコが授業をしている教室に、鷹栖や、他の教師(渋谷太陽 (青木崇高)、香取みゆき(原田夏希))が駆けつける場面に変わります。教室では、ファミレスの店長を招いて、中国人の張と金麗 (ZOE)が四川風麻婆豆腐、ボブがアメリカンバーガーを作っていました。張によると、四川風麻婆豆腐は花椒(中国名産の山椒)が決め手あり、ボブによると、アメリカンバーガーはグリルで焼いて焦げ目をつけないといけないとのことです。両方の料理を食べて、上手いと話す店長に、ハルコはついでに言葉も直してみませんかと、正しい「バイト敬語」の授業を始めます。

(授業については省略)

場面は、ハルコと渋谷太陽、そして、香取みゆきが、ファミレスを手伝っている場面に変わります。ダイアナも含めて皆、正しい「バイト敬語」を使っています。店長は、会計をする客に麻婆豆腐が美味しかったとコメントされ、喜びます。かけよる渋谷太陽に店長は、「(今までは、)思いやりが足りなかったのかもなぁ。マニュアルに頼りすぎて、お客様の顔を見ていなかったのかもしれない」と語ります。 

結局は、思ったよりはファミレスは業績が回復しなくて、廃業になってしまいます。でも、店長はお客に喜んでもらう楽しさを味わえたので、これからの人生に役立つことになると思います。ダイアナも居酒屋にバイトが決まり、ある意味でのハッピーエンドでした。


ファミレスの店長も言っていましたが、マニュアルに頼りすぎているファミレスがあるように思います。それを順守することにより、本社の受けはよくなるのでしょうが、お客のことが二の次になってしまう店があるのではないでしょうか。客に対して失礼にならないために、「バイト敬語」を使っているのかもしれませんが、それは客が望んでいる言葉使いではないです。
バイト敬語について、ドラマではハルコがダイアナに語る形で説明しています。

たぶんね、お客さんに喜んでもらおうとする気持ちなんじゃないかぁ。例えばね、『レシートのおかえしになります。』、これは間違った言い方だけど、ただ、『レシートです。』と言って渡すより、丁寧に聞こえるんだよね、日本人には。美しい言葉じゃないけど、軽い気持ちで言ったんじゃないんだよ。ただ、お客さんを思いやるあまり、そうなっちゃたんだと思う。

このドラマをキッカケにして、ファミレス業界などが「バイト敬語」を見直すことになってくれないかなぁと思うのですが、多くの視聴者が望めない時間帯に放送されているのが残念です。ちなみに、第二話の視聴率は4.0%でした。


第2話を観て再び思ったのは、仲里依紗さんの表情が豊かなことです。特に、嫌な気持ちを表す表情が見事です。その仲里依紗さんのそばにいるので、清楚な原田夏希さんが映えます。いい配役だと思います。