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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

レトロな「熱海駅デパート」の二階の食堂で、もう食事をとることができなくなった件

3連休の最後の日であった敬老の日(9/20)に、初島経由で伊東港から熱海港に着いた私が、食事の場所として目指したのは、熱海駅の駅ビルでした。熱海駅を背にして右側にあったこの駅ビルは、かつては「熱海駅デパート」と呼ばれていました。「熱海駅デパート」は、昔ながらの建物であり、一階にお土産物屋、二階には10店くらいの食堂がありました。レトロな感じの食堂街は私のお気に入りであり、熱海に来ると必ずここで食事をとっていました。

ところが、駅のそばに着いて気がついたことは、駅ビルがあった場所は白い板のようなもので囲まれていることでした。そして、駅ビルへの入り口も見つかりませんでした。立ち寄り湯をいただくために行った旅館のフロントの人に聞くと、駅ビルは建て替えのために取り壊されたということでした。家に帰ってきてからネットで見つけた新聞記事によると、駅ビルは1951年に開業したものであり、老朽化で耐震性が劣っていることから3月末に閉店になったそうです。
昔ながらの雰囲気を醸していた駅ビルでしたが、58年もの歴史があったのですね。私の中では、この駅ビルが熱海のイメージの大きな部分を占めていたので残念でした。

「「熱海ラスカ」58年お疲れ様」
        静岡新聞(2010年03月31日)
観光都市・熱海の玄関口として観光客に親しまれてきたJR熱海駅の駅ビル「熱海ラスカ」が、今月末で58年余の歴史を閉じる。運営会社の湘南ステーションビルによると、老朽化で耐震性が劣っていることから、駅舎の改築に伴って取り壊すことになった。JR東日本は駅舎とともに建て替える方向で検討しており、熱海市もこれに合わせて駅前広場を整備する方針だ。
(中略)
JR東日本の駅舎改築の計画に合わせ、市は2011年度から2カ年で駅前広場を整備する。市の計画だと、バスとタクシー向けに2層の立体駐車場を建設するほか、現在のタクシープール跡地に一般車両20台と旅館・ホテルの送迎バス6台が駐車できるようにするという。市建設部は「JR東日本が駅舎と駅ビルの12年度完成をめざしているので、市も駅前広場の整備を完成させたい」としている。

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000251003310002

会社の部署の人達と、温泉旅館に一泊して、宴会を行うというようなことが多かったような時代には、熱海の温泉地としての存在感は大きかったようです。しかし、時代の移り変わりにより、温泉客の客層とニーズが変化し、熱海には以前ほどの人が集まらなくなってきたようです。駅ビルを建て替える理由として、「老朽化で耐震性が劣っている」ことが挙げられているようですが、それよりも駅ビルを含め駅の周辺を作り替えることにより、集客力を上げるというのが、本来の意図ではないかと思います。しかし、熱海にリピーターとしてやってくる人が、熱海に求めているものが、新しい駅ビルと整備された駅前というわけではないようにも思います。

ともあれ、熱海の発展と繁栄を祈ることにしたいと思います。