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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

ドラマ「Q10」の前祝いに、「二度寝で番茶」(木皿泉)を読みました

二泊三日の用事が終わり、重たい荷物を持ちながら、何気なく地元の本屋に入ると、「二度寝で番茶」(木皿泉)が目に入りました。このような負荷の高い状況なので、普通ならば、次回に行った時に購入するところなのですが、なにせ、「木皿泉」なので、全てに優先します。即座に購入し、さらに重たい帰路につきました。
二度寝で番茶

で、「木皿泉」というのが何かということをご存知ない方もいらっしゃると思いますので、説明します。「木皿泉」とは、二人組の脚本家です。亀梨和也堀北真希山下智久さんが出演した「野ブタ。をプロデュース」(日本テレビ、2005)の脚本家と言えば、なんとなくわかったという人もいると思います。なお、10月16日からは、日本テレビ(土9)で、木皿泉さんが脚本を担当する10月期のドラマ「Q10」(キュート)が始まります。主人公の高校生・深井平太を演じるのは佐藤健さん、ヒロインであるロボット・Q10(久戸花恋)を演じるのはAKB48前田敦子さんです。

二人組の脚本家というのはイメージにしにくいのですが、漫画家では藤子不二雄さんがいらっしゃいました。藤子不二雄さんは男の二人組ですが、木皿泉さんは、男女二人組です。今までも、実質上は夫婦だったようですが、最近、戸籍的にも夫婦になったようです。二人の本名は公開されておらず、この「二度寝で番茶」においては、男の方を「大福」、女の方を「かっぱ」と称しています。

木皿泉さんの作品は極めて少ないです。最近の10年で放送されてた連続ドラマは、「すいか」(2003)、「野ブタ。をプロデュース」(2005)、「セクシーボイスアンドロボ」(2007)です。どれも、日本テレビで放送された作品であり、プロデューサーには河野英裕さんが入っています*1。どの作品も、私のお気に入りであり、HDDレコーダーを購入した後に観た2作品は、全話録画したものを保持しています。なお、木皿泉さんが脚本を書いたドラマとしては、「やっぱり猫が好き」(セカンドシーズン、1990年〜1991年)があるようなのですが、私は観ていないのでわかりません。

二度寝で番茶」は、「小説推理」に連載されていた二人の対談(2006年12月号から、2010年1月号)の前に、6つのエッセイ(各2ページ)を加えたものです。対談と言っても、日常生活におけるの雑談の延長上のようなものだと思います。全部で40個の対談の中で、私が感銘を受けたのは、「大福」が脳出血で入院していた際に同じ病室だった人などについて話した「偕老同穴」でした。そして、面白かったのは、映画「かもめ食堂」(2006)*2の食堂としてのあり方が暴力的だという“やまだないと”さんの映画評を会話の振り出しにした「暴力にはお茶を」です。詳しいことは書きませんので、興味のある方は、とりあえず本屋で手にとってみてください。

さて、私がこの本を買った理由の一つは、木皿泉についての謎が解明されるかもしれないと思ったからです。その謎とは、10年間で3本しかテレビドラマの脚本を書いていないことです。ドラマ愛好家としては、これだけ、いい脚本を書くのならば、もっと書いて欲しいと思うのですが、何故そうではないのかが不思議です。遅筆であることと、「大福」が脳出血で半年入院し、その後リハビリをていたことを考慮しても、10年間で3作品というのは少なすぎます。で、結局、この本を読んでもわかりませんでした。各々が単独で、私の知らないペンネームで書いているのでしょうかね?


ともあれ、「Q10」(キュート)には期待したいと思います。

*1:「すいか」以外では、河野英裕さんはメインのプロデューサーです。

*2:やっぱり猫が好き」と出演者が同様です。