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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「セクシーボイスアンドロボ」の失敗から学んだと思われる「Q10」(キュート)というドラマのタイトル

10月16日から日本テレビ(土9)で始まるドラマ「Q10」(キュート)の「90秒CM」を観ました。いい感じです。特に主人公の高校生・深井平太を演じる佐藤健さんの語りがいいです。

Q10」(キュート)の脚本を書いている木皿泉さんの前作「セクシーボイスアンドロボ」(日本テレビ、2007.4-6)は、名作だと私は思います。「Q10(キュート)」のプロデューサーも、「セクシーボイスアンドロボ」と同じ河野英裕さんですので、前作を楽しめた人は、「Q10」(キュート)に期待しているのではないかと思います。

しかし、「セクシーボイスアンドロボ」は視聴率に恵まれず、平均視聴率は7.58%でした。このドラマを観なかった人の中には、ドラマ自体に問題があったので視聴率が低かったと推測する人もいると思いますが、ドラマ自体には大きな問題はなかったように思います。以下、視聴率が悪かった理由について若干ふれることにします。


セクシーボイスアンドロボ」において問題があったのは、ドラマを売る戦略でした。特にタイトルを「セクシーボイスアンドロボ」としたことがまずかったです。「セクシーボイスアンドロボ」というタイトルからすると、峰不二子のようなセクシーダイナマイトであるおネーちゃんが出てくると期待した人がいたかと推測しますが、その当ては見事に外れます。ドラマの主人公は、普通の女子中学生であるニコ(大後寿々花)と、気弱で純情なロボットオタクのロボ(松山ケンイチ)です。おネーちゃんは出てきますが、ニコのお姉さんであるカズミちゃんであり、演じるのが村川絵梨さんですから、少なくてもダイナマイトではありません。

ドラマは、ニコとロボの周辺で起きる事件?を解決するために奔走する二人の姿をほのぼのと描きますが、そのようなドラマが好みの人は、「セクシーボイスアンドロボ」なんてタイトルのドラマを観てみようとはしない可能性が少なくないです。つまり、良いドラマを作れば、売り方はどうでも視聴者は観てくれると考えた制作者側の戦略ミスだと思います。

セクシーボイスアンドロボ1 (BIC COMICS IKKI)
それでは、何故、ドラマのタイトルが「セクシーボイスアンドロボ」だったかというと、原作(黒田硫黄)のタイトルが「セクシーボイスアンドロボ」だったからです。でも、ドラマは原作の設定を一部借りていますが、話の内容はオリジナルです。したがって、タイトルを「セクシーボイスアンドロボ」とする必要性はありませんでした。

ドラマのオープイングナレーションは、以下のものでした。

コードネーム・ロボ、女好きのロボットおたく。
コードネーム・セクシーボイス、七色の声を操る女子中学生。
二人はスパイ。この複雑な世界、そして闇の中で、彼等は次々起こる難事件に挑んでいく。
夢と希望を追いかける二人の名は「セクシーボイスアンドロボ」。
あなたの隣にスパイがいる。

原作のタイトルの一部に「セクシーボイス」と入っているのは、このオープニングのとおり、ニコが七色の声を使え、自分で「セクシーボイス」と名乗ったからでした。ドラマでも、七色の声を使えるという設定は同じですが、「セクシーボイス」という言葉は一度も出てきません。
「ロボ」については、原作でもドラマでも「ロボ」と呼ばれていますが、設定が違います。原作では、「女好きのロボットおたく」だったのかもしれませんが、ドラマのロボは「女性に憧れるロボットおたく」という方が妥当です。なぜ、オープイングナレーションをこんなふうにしちゃったんでしょうかね。


今回のドラマ「Q10」(キュート)においては、「セクシーボイスアンドロボ」の失敗から学んだことが、反映されているのではないかと推測します。ドラマで登場するロボットの名前は、Q10(キュート)です。そして、Q10(キュート)を演じるのがAKB48前田敦子さんです。浜田雅功さんなどの見解は違うようですが、一般的に前田敦子さんはかわいい(=cute)とみなされていると思います。わかりやすいネーミングです。
そして、Q10をロボットと知りながら恋をしてしまう高校生・深井平太を演じるのが佐藤健さんです。前田敦子さんがロボットならば、ロボットと知りながら恋する人はいるのではないかと思います。実世界ではありえないでしょうが、ドラマの中の世界ではありえる設定だと思います。
このドラマの設定について誤解が起きるとは思いませんので「Q10(キュート)」に興味を持ちそうな人が、ドラマを観ようとすると思います。したがって、少なくてもそこそこの視聴率を獲得できるのではないかと推測します。ちなみに、ORICON STYLEによる「秋ドラマ期待度ランキング」においては、「Q10」(キュート)は第5位にランクされています。

セクシーボイスアンドロボ」では、不幸な事情により第7話が放送 されませんでした(DVDには収録)。その理由は、第7話の物語の設定に、当時起きた「愛知立てこもり事件」(2007.5.17-18)を想起させる場面があるためとされています。今回は、そのようなことが起きないように祈念します。