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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

チリの鉱山の救出劇において、現地の放送を観れれば、日本のテレビ局はいらないと思った件

チリの鉱山で起きた落盤事故の結果、地下700メートルの避難所に避難していた33人の作業員は、10/12夜(現地時間)に開始された救出作業により、69日ぶりに救助されました。救出後、病院に収容された作業員は、17日には全員退院できるようです。できるだけ早く、彼らが普通の生活を送れるようになることを、祈念します。

今回の鉱山の事故、および、救出劇は、チリと同様にスペイン語を母国語とする多くの南アメリカの国々の人々、そして、鉱山の事故により多くの死傷者を出している国(例、中国)では、身近な問題として注目されたと思います。今回の事故をキッカケとして、作業員の安全のための環境が向上することを期待する人は多いと思います。

さて、このような国の報道陣以外も、現場であるサンホセ鉱山に、大量に押し寄せたようです。そして、結果として、弊害が起きているようです。日本経済新聞の記事を以下に引用します。

米CNNによると、北部コピアポの救出現場には少なくとも39カ国から約1500人の報道陣が殺到。
 フランス紙リベラシオンによると、取材合戦の過熱で、作業員への取材謝礼が高騰。単独インタビューに対し、鉱山での月給の5倍に当たる4500ユーロ(約51万円)の謝礼を提示したテレビ局もあるという。

チリ救出に報道陣1500人 取材過熱、映画化話も :日本経済新聞

例のごとく、日本からの報道陣も沢山押し寄せたと思われます。ネットの情報によると、一人めが救出される時間の周辺(10/13のお昼ごろ)では、関東地方では、テレビ東京以外のテレビ局は全てこの件についてライブで放送したようです。で、日本には直接の関係者は少ないですから、このようなテレビ放送について不満を表明する人が出てくるのは当然だと言えます。

私は、この時間はテレビを観ていなかったのですが、上記の情報を観て、どんな感じの報道をNHKがしているのかを知りたいと思い、夜に放送された「ニュースウオッチ9」を覗いてみました。二人のニュースキャスター(おそらく、大越健介さんと、青山祐子さん)が、「奇跡」という言葉をふんだんに使い、少し浮かれて放送をしているように見てました。雰囲気としては、上海万博の時の報道を彷彿させました。日本は、直接の関係者ではないので、イベントとして放送をしているという感覚なのではないかと推測しました。一体、どれだけ続くかを確認するために見続けたのですが、冒頭から25分続きました。民放ならば、ニュースにおいて伝えるべきことだけを伝え、あとはワイドショーに任せるという手もあるのでしょうが、NHKはワイドショーが存在しないので、「ニュースウオッチ9」はワイドショー化しているのでしょうか?ともあれ、NHKを殆ど観ない私が、とやかく言うべきことでもありませんから、この辺でやめておきます。

さて、NHKの放送を観ていて気がついたのは、流れている画像はNHK独自のものではなく、チリ国営放送のものらしいということです。それだったら、余計なものが付け加えられていない、オリジナルなものを見たほうが良いと思いました。ネットでライブ放送を探したところ、チリ国営放送のものは見つからなかったのですが、ABC(アメリカ)とBBC(イギリス)が自社のサイトでライブ中継をしていることがわかりました。しかし、使われている言語が、現地で使われているスペイン語ではなく英語なので臨場感がありません。
結局、チリの隣国であるアルゼンチンのケーブルテレビ局であるC5Nがustream を使って配信していたライブが見つかりましたので、それを観ました。画面に表示されている言葉は、スペイン語だったのですが、基本的な単語であり、私は若干スペイン語をかじったことがあるので、問題なく見れました。なお、先程、アクセスした時(10/16 18:56)にも、今回の件以外ですが、放送をしていました。
下記のITmedia の記事によると、C5Nのustream を介した放送は、一人目が救出された時には、3万人以上が試聴していたようです。私がアクセスして時には2万人が視聴していました。(なお、先程見たときには211人が視聴していました。)ライブ放送の画面の横には、寄せられたコメントを表示させる枠があり、半数くらいのコメントが日本語で書かれていました。


今回の件で実感したことは、外国で起きたことについては、日本のテレビ局で編集された放送に不満がある場合は、現地から発信されているものをインターネットで観ることができるということです。特に今回は、地球の反対側にあるチリからの放送であり、しかも、スペイン語の放送でしたので受けたインパクトは強かったです。
外国の放送は観ることが可能であることは、今までも分かってはいました。しかし、例えば、フィギュアスケートの放送などは利権が絡むために、エリアコードの為に観ることができなかったと記憶しています。放送権を持つ日本のテレビ局のために、そのような措置がされているのだと思います。今回の場合はそのような利権が絡まないので、観ることができたわけです。
なお、今回のC5Nのustream を介した放送ですが、冷静に考えれば、全世界で3万人の視聴者というのは少ないように思います。ニコニコ生放送による「ニコニコ総選挙特番2009」は、ニコニコ生放送によると、来場者数は180977人、コメント数は1334286個ということですからね。ABC(アメリカ)やBBC(イギリス)によるネット上のライブ放送はもっとたくさんの人が観たのではないかと推測します。