はてなDiaryから移行してみました。
記事一覧

人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

大絶賛とまではいかなかったが楽しめた「Q10」(キュート)第1話

待ちわびていた「Q10」(キュート)の第1話(土9、日本テレビ、初回のため69分に延長)が、10/16(土)に放送されました。

大絶賛とまではいきませんでしたが、脚本家の木皿泉さんらしいノスタルジックなテイストが溢れていて、楽しむことができました。深井平太を演じる佐藤健さんの独白も、その言葉の内容も良かったです。映像もいいですね。来週も期待して観ることになると思います。ただ、全体としては良かったのですが、45分から56分くらいまでの内容はよくわかりませんでした。


主人公の高校生・深井平太(佐藤健)が通う高校の校長である岸本路郎(小野武彦)は、酔った勢いで、繁華街のゴミ箱に捨てられていた女の子(前田敦子)を拾って、自宅に持ってきてしまいます。朝になり、校長は、布団に息をしていない女の子がいることに気づき、平太の担任である小川訪(田中裕二)に助けを求めます。結果として、その女の子は理科準備室に隠しておかれます。居合わせた大学教授・柳栗子(薬師丸ひろ子)は、この女の子がロボットであると見抜きます。なお、柳栗子は、この後、アパートの家賃が払えないために部屋の扉を撤去されてしまい、理科準備室に住むことになります。
病院に行った後に登校した平太は、偶然に、このロボットを起動してしまい、ロボットに、Q10(キュート)という名前をつけます。この結果、Q10は、自分は平太の持ち物であるという認識を持ちます。Q10が起動されたことを知った校長は、この件で自分に責任が及ぶことを恐れ、Q10がロボットであることは隠し、小川訪が担任をしている3年B組の生徒にすることにします。学校では、平介がQ10の面倒を見ることになります。
小川訪は、3年B組の生徒に、Q10を久戸花恋として紹介し、平介の幼なじみだと説明します。小川訪にうながされて自己紹介をした生徒の名前を、Q10が完璧に復唱したので、その記憶に生徒は驚きます。Q10の話し方や動作が妙であり、記憶力も異常なのにもかかわらず、不審に思う生徒はいないようでした。

Q10は小川訪の家に住むことになります。小川訪の母親の小川しげ(白石加代子)は、Q10がロボットと知っても、平然と対処しています。白石加代子さんは、木皿泉さんの前作である「セクシーボイスアンドロボ」(2007.4-6)において、主人公であるロボ(松山ケンイチ)の母親の役を演じていました。といっても、ロボというのは、ロボット好きであることからニコ(大後寿々花)がつけたあだ名であり、人間です。

平太の家族を説明しておくと、父親の武広(光石研)、母親のほなみ(西田尚美)、姉の千秋(松岡璃奈子)がいます。平太の家族は、平太が心臓病で入院していたことで大変な時期もあったようですが、現在は、ほのぼのとした暖かい家庭のように見えます。なお、平太が入院していた時代の幼なじみとして、久保武彦(池松壮亮)がいます。久保武彦は長期入院をしたために、一年留年して、平太と同じ学校の2年生になっています。


このくらいの内容で、第1話が終わっていれば、比較的多くの人が違和感を感じることがない話となったと思うのですが、実際には、3年B組の生徒である藤丘誠(柄本時生)に関するエピソードが加えられています。Q10は、小川訪が出席をとる時に藤丘誠を呼ばないことに気が付き、これを指摘します。実は、藤丘誠は、家の事情で授業料が払えないので、出席簿から名前が消されてしまったのです。
自分の置かれている立場をクラスメートに知られてしまった藤丘誠はいたたまれなくなり、教室を出て行きます。そして、Q10は彼を追いかけます。平太はしばらく教室にとどまっていたのですが、藤丘誠に関するある一件のことで、Q10のことが気になり、やがて、二人を追いかけます。結果として、平太の心配は杞憂に終わり、3人は柳栗子と一緒にパンを作った後に、校庭に行きます。で、この後がよくわからないんですよね。

小川訪の家においてテレビで観た時代劇に基づき、Q10が「大声で叫ぶと、必ず助けに来てくれます。それが人間のルールです。」と話すと、藤丘誠は、「本当にそうだったらいいよね...」と応じます。この言葉を聞いた平太は、「誰かー、誰か助けてください。」と大声で叫び始め、これにあとの二人も続きます。で、ここまではまだいいのです。
このことに気がついた3年B組の生徒は、最初は無視をしていたのですが、影山聡(賀来賢人)の呼びかけにうながされ、これに加勢しようとします。そして、校庭に持ち出した机で「SOS」を書き、ヘリコプターを呼ぼうとします。結果としてヘリコプターがやってきて、「SOS」のサインは確認したようですが、着陸することなく去っていきます。
教室に残っていた小川訪は、黒板に書かれていた「戦争を知らない子供たち」(ジローズ1970年、作詞:北山修、作曲:杉田二郎)の歌詞を消します。そして、この歌がバックグラウンドミュージックとして流れ始めます。なぜ、「戦争を知らない子供たち」が使われたのかが、少なくても現時点ではわからないです。なお、ヘリコプター騒ぎの後の授業の際、小川訪は出席を取る時に藤丘誠の名前を呼びます。何だかわからないヘリコプター騒ぎでしたが、事なかれ主義であった小川訪に微妙な変化をもたらしたようです。

ヘリコプター騒ぎの際に、視聴者に分かるように示されるのは、影山聡が、優等生の河合恵美子(高畑充希)に好意を持っていることと、バンド関係のことをしているらしい山本民子(蓮佛美沙子)が赤く髪の毛を染めており、学校ではカツラで隠していることです。
この後、山本民子は、に学校を抜け出し、赤い髪で渋谷に現れます。そして、交差点においてヘリコプターに向かい、「愛し合っているかい」と叫びます。私は、「愛しあってるかい!」というのが、1989年にフジテレビで放送された学園物のドラマ(陣内孝則小泉今日子などが出演)のタイトルであり、ドラマの中でも使われた言葉であることはわかるのですが、なんでこの場面で使われたのかがわかりません。
それから、河合恵美子を演じる高畑充希さんは、「セクシーボイスアンドロボ」の主題歌である「ひとつだけ」を「みつき」という名前で歌っていました。上手いんですけど、歌が上手いだけでは歌手としてやって行けないのが、日本の不思議です。

この他の生徒で主な登場人物であると思われるのは、第2話でQ10に恋をするらしい中尾順(細田よしひこ)と、今のところは登校していない“ひきこもり”の富士野月子(福田麻由子)です。


さて、ドラマでは、この後、平太が下校中に久保武彦に会い、それにQ10が加わるというエピソードがあるのですが、今日は、すでに多くの分量を書いてしまっているので、省略します。味があるエピソードなので、書き始めると長くなりそうですから....。なお、久保武彦は、次の日に入院することになるようです。


このドラマでは、薬師丸ひろ子さんが演じる柳栗子が、「野ブタ。をプロデュース」(2005.10-12、日本テレビ)におけるキャサリン夏木マリ)に対応する役柄のようだと思われます。柳栗子が隣の校舎の屋上にいる三人(平太、Q10、藤丘誠)に向かって、一緒にこねたパンが焼きあがったものを投げつける場面では、「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(2006.7-9、日本テレビ)において真喜男(長瀬智也)が、アグネスプリンを獲得するために隣の校舎に斜め45度で飛び移る場面を思い出してしまいました。