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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

色々な「好き」、明かせない「好き」 (「Q10」(キュート)第2話)

Q10」(キュート)の第2話は、第1話に較べていい感じです。何度、見なおしても、その度に味わい深いです。第1話も良かったのですが、小川訪(田中裕二)が黒板に歌詞を書き、歌も流れた「戦争を知らない子供たち」や、山本民子(蓮佛美沙子)が叫んだ「愛し合っているかい」がどういう意味で使われていたのかがよくわからなかったのです。これに対して、第2話においては、引っかかってドラマに支障が起きるようなものはなかったです。Q10前田敦子)が山本民子を救う時に、白旗を両手に掲げて宣言した「降参です。降参です。降参です。白旗は降参です。 降参した人間には危害を加えないのがルールです。」というのがどこから出てきたのかがわからないのですが、きっと、尺が長過ぎてカットされた場面からなのだろうと、解釈することにしました。


第2話のメインの話は、深井平太(佐藤健)が、Q10前田敦子)と二次元オタクである中尾順(細田よしひこ)をデートさせ、これを見守るという話です。なぜ、Q10と中尾順をデートさせることになったかというと、Q10を預っている担任の小川訪(田中裕二)の家のそばを、中尾順がウロウロしていたことを、小川訪の母親の小川しげ(白石加代子)が気がついたことが発端です。小川訪は、中尾順がQ10に接近することにより、Q10がロボットだということが判明してしまうのことを恐れて、平太にどうにかしろと命令します。平太が中尾順に問いただすと、つきまとっている理由は、彼が「ルナ☆フルスロットル」というコミックのキャラであるルナが好きであり、ルナにQ10が似ているからだとわかりました。平太は、今後はQ10に付きまとわないという条件で、中尾順とQ10をデートさせます。コミックのコスプレをしてデートをする二人を、平太は見守り写真を撮ります。前田敦子さんは、CMにおけるトマトのコスプレと同様に、今回のコスプレも似合っていました。
デートの終了後、Q10を小川訪の家に送り届けるために、平太はQ10に付き添って歩きます。デートに疲れたのか電源が切れてしまいQ10は眠ってしまいます。さらに、雨が降ってきてしまいます。平太は、Q10が濡れることを防ぐために、拾ってきたビニールをQ10に被せて運びます。その際に、平太は、Q10に対して自分が持っている不思議な感情に気が付きます。
小川訪の家に着き、平太は小川訪の部屋に貼ってある電柱の写真に気が付きます。付き合い始めの女性に、電柱が好きだことを知られたことによりふられた直後の小川訪は警戒します。しかし、平太は小川訪の趣味を賞賛し、自分は鉄塔が好きだと打ち明けます。平太は、小川訪と同様に、自分が鉄塔が好きだということを他の人に話したことはなかったようです。他の人に話すことをためらうような「好き」を持っている二人は共感を思えます。同時に平太は、二次元オタクであることを隠そうとしない中尾順に、潔さのようなものを感じたようです。

自分の「好き」を他人には隠している二人がさらに登場します。ハジメいうアイドルを好きである河合恵美子(高畑充希)と、河合恵美子のことが好きな影山聡(賀来賢人)です。河合恵美子は自分がアイドルオタクであることを知られたくないと思っており、影山聡は優等生である河合恵美子を好きであることは、自分に似合わないと思っています。しかし、河合恵美子の秘密は影山聡に知られることになります。中尾順を調査するために入った美容院で髪をカットした平太が、ハジメに似ていることを河合恵美子が気が付いたことがコトの始まりでした。河合恵美子に頼まれて一緒にプリクラを撮っているところを影山聡に見られた平太は、影山聡が河合恵美子を好きだと知っていたので、誤解を解こうとします。秘密が影山聡に知られたことが分かった河合恵美子は、秘密を守って欲しいと頼むために影山聡を呼び出します。その際に、河合恵美子は、影山聡がハジメと同じグループのアイドルを好きだと勘違いし、結果として、二人の距離は縮まります。物理的な距離は近くなったけど、影山聡の恋が叶うまので道筋は複雑になってしまったというところだと思います。

そして、もう一人、「好き」という気持ちを持った生徒がいます。ロックバンドをやっており、髪を赤く染めているけれど、学校ではカツラで隠している山本民子(蓮佛美沙子)です。彼女はある人気バンドのメンバーと付き合うようになり、彼の好みの大人しい髪型に変え、彼の好みの服を着るようになります。しかし、山本民子は、彼が好きなのは自分自身ではなく、現在、まとっているスタイルであることに気が付き、彼と別れます。そして、元の髪型に戻り、バンドを活動を再開します。なお、山本民子が自分を取り戻したのは、人気バンドの取り巻きにボコられた際に、Q10に助けられ、以前、自分が落としていたギターのピックを渡されたことが要因になっています。


ドラマの最後の方には、手術が成功した久保武彦(池松壮亮)の病室に平太が見舞いに行く場面があります。このドラマでは、作者の視線は久保武彦の視線になっているように思います。平太が久保武彦に見せたのは、Q10が中尾順(細田よしひこ)とデートした時の写真をコラージュした2つのものでした。「夜の散歩」と言いながら久保武彦に渡した写真は、コスプレをしているQ10と手をつないでいる中尾順が写っている写真において、中尾順の顔を久保武彦に代えたものでした。久保武彦は、笑いながら咳き込み、「笑うと苦しい」とスケッチブックに書いて、平太に見せます。実は、久保武彦は手術の前に、好きな子と夜の散歩をしていたらば、手術が失敗しても後悔しなかったのに...と話していたのでした。で、「夜の散歩をしないかね」というRCサクセションの歌があるようです。ということは、第一話で山本民子に「愛しあってるかい?」と叫ばせたのは、忌野清志郎さんへのオマージュでしょうか???、
そして、もう一つの写真は、Q10と中尾順がベンチに座っている写真において、Q10の顔を久保武彦に代えたものです。赤いスカートを履いてベンチに座っている自分の姿に、久保武彦は笑いが止まりません。

この後、「俺たちはキラキラしたものを掴むのにいつも必死で、もしそいつを一瞬だけでも捕まえることができたのなら、 またどうでもいい教室に戻っていける。」という平太の独白の後に、場面は教室に変わります。そして、長い間、学校を休んでいた富士野月子(福田麻由子)が来ることになるかもしれないと、小川訪が告げます。彼が訪ねていった富士野月子の家においては、彼女が部屋でアルバムをめくっており、そこには、Q10に似た少女の写真が沢山載っていました。不穏な展開にならないといいのですが...。

来週の予告では、文化祭の前夜祭として開かれるミスコンに河合恵美子が出場する際に、山本民子の演奏で歌う場面らしきものが映っていました。河合恵美子を演じている高畑充希さんは、歌が上手いので楽しみです。前にも書きましたが、彼女は「セクシーボイスアンドロボ」の主題歌である「ひとつだけ」を「みつき」という名前で歌っていました。