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記事一覧

人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

私たちは、熊よりは人間のことを優先にする社会に住んでいます。 −親子グマ射殺に抗議が殺到した件(福島県西会津町)−

最近、人が住んでいる場所に熊が出没することが増えてきました。今回は、今月、驚いた記事で、熊に関連するものを3つ紹介します。

私が、今月、最初に驚いたのは、富山市海岸通(富山県)の海岸で10月19日に、腰まで海に入って釣りをしていた人が熊に襲われたという記事(中日新聞)でした。被害者は一週間の怪我ということですが、正に不幸中の幸いだと思います。私は、川で魚をとっている熊を思い浮かべたことはあるのですが、熊が海に現れることは想像をしたこともありませんでした。
で、私は、事件が起きた場所のそばへ行ったことがあるのですが、山の近くではありません。JR富山駅から富山港線富山ライトレール)に乗って、海に向かって7.6キロにある岩瀬浜駅から歩いてすぐのところだと思います。次にこの辺に行く時には、熊に気をつけなくてはいけないのでしょうね。

富山市の海岸にクマ 釣り人襲われけが」
  中日新聞(2010年10月20日)
十九日午前四時二十五分ごろ、富山市海岸通の砂浜で、一人で釣りをしていた市内の会社員男性(36)が、背後からクマに襲われ、パトロール中の富山北署員に助けを求めた。男性は右腕に約五センチの引っかき傷を負い、一週間のけが。県や市の猟友会員らが捜索したが、クマは見つからなかった。今後一週間、県や県警、市の猟友会などが連携して追跡を続ける。
 同署によると、現場に残った足跡から体長一メートル以上、体重六〇キロ以上の成獣のツキノワグマとみられる。
 足跡が海に向かっていたため、クマが海を泳いで防波堤のすき間に隠れたとみて、市の猟友会や県などが漁船とヘリで捜索。さらに市の猟友会員や署員ら十二人が、約三キロにわたる海岸沿いの防砂林を日没まで捜したが発見できなかった。
男性が襲われた現場は、JR東富山駅の北約二・五キロで、常願寺川神通川の河口に挟まれた海岸。県自然保護課によると、常願寺川河口近くでも足跡が見つかっていて、クマは常願寺川に沿って海岸近くまで来て、松林づたいに移動したとみられる。
 (中略)
「突然だった」「ガオーとものすごい鳴き声を出し、目の前に迫っていた」−。十九日早朝、富山市の海岸で釣りをしていてクマに襲われた同市の男性(36)は、その瞬間の恐怖をこう語った。山間部から遠く離れた海岸にまで出没したクマ。この日の捜索では発見されず、周辺住民に不安が広がった。
 男性は一人で腰まで海に入り釣りをしていた。早朝の周囲は真っ暗で、聞こえるのは波の音だけ。気配を感じて振り向くと、クマが目前だった。
 海の中に倒れ、クマともみ合いになり、「口か、つめか分からないが右腕をやられた」と男性。釣りざおを振り回し、クマが離れたすきに逃げたが、「腰が抜けそうだった」と振り返った。
クマの出没を受け、現場から約二キロほどの同市浜黒崎小学校は、全校児童百四十人のうち、約百人が保護者に付き添われて車で下校した。
(後略)

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2010102002000123.html


次に驚いたのは、JR魚津駅富山県魚津市)のそばの繁華街に、10月21日の午後9時に熊が現れたという記事(朝日新聞、マイタウン富山)でした。この熊は、1時間半後、民家の敷地内で射殺されたようです。で、私は、JR魚津駅のそばにも行ったことがあります。それほど商店街が発展している処ではなかったと記憶していますが、山からは遠く、熊が出没することを予期するようなところではありませんでした。

魚津市がクマ出没非常事態警報 繁華街にも姿現す」
          朝日新聞(2010年10月23日)
魚津市は22日、緊急のクマ対策会議を開き、「クマ出没非常事態警報」を発令した。クマの大量出没が続くなか、JR魚津駅前の繁華街まで姿を現すようになったためだ。
 魚津市釈迦堂では21日午後9時ごろ、クマが歩いているのが目撃された。クマは約1時間半後、同市上村木1丁目の民家敷地内で射殺された。
 現場はJR魚津駅から約200メートルの距離で、住宅やオフィス、飲食店が並ぶ繁華街。市によると、市有害鳥獣捕獲隊による発砲は3発。魚津署と連携し、住民の安全を確保し、県の許可を取った上で射殺した。クマは成獣で体長130センチ、体重130キロの雄。20日に同市本新で目撃されたクマと同一かは不明という。

http://mytown.asahi.com/areanews/toyama/TKY201010220462.html


驚いた記事として、今回、最後(=3度目)に紹介するものは、「親子グマ射殺に抗議相次ぐ 困惑する福島県西会津町」という共同通信の10/28の記事です。西会津町福島県)の住宅近くの空き地にいた親子グマを、住民の安全のことを考えて、町が地元猟友会会員に依頼して射殺したことに対して、西会津町に「かわいそう」と抗議する電話やメールが相次いでいるというものです。3度目は、熊に驚くのではなく、人間に驚いていたのです。なお、私はこの記事を痛いニュースの記事を介して知りました。

「親子グマ射殺に抗議相次ぐ 困惑する福島県西会津町
                     共同通信(2010/10/28 19:19)
全国でクマの出没が相次ぐ中、親子グマ2頭を射殺した福島県西会津町に「かわいそう」と抗議する電話やメールが相次いでいることが28日、町への取材で分かった。町はクマよけ装置設置など対策を進めているが、入り込むのを防ぎきれない。住民の安全確保と野生動物保護の間で山あいの町は困惑するばかりだ。
 西会津町では18日夕、住宅の庭にある柿の木で親子グマ3頭が見つかった。人の出入りが少ない夜間という事情も考慮し、町は山へ逃がすことを最優先。柿を食べ、19日未明に木から下りた3頭を誘導して山林に追い返した。町には「良かった」と対応を評価する声が寄せられた。
 23日朝には住宅近くの空き地で、18日とは別とみられる親子グマが柿の木にいるのを住民が発見。町は住民の安全を優先し、地元猟友会会員が2頭を射殺した。町には23日から抗議が相次いでいる。件数は明らかにしていない。

http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102801000582.html

で、この記事を読んで、どんな人が抗議をしているのか、初めは絞り込みができませんでした。考えられるのは、(1) 動物を殺すことを一切認めずに、肉も一切食べない人、(2) 家畜を食用のために殺すことは認めるけど、それ以外の動物を殺すのは許さない人、(3) 猪などを殺すことは許すけど、漫画などでかわいいキャラで描かれている熊を殺すのは許さない人 などでした。しかし、オスの成獣の熊を射殺した魚津市に対して、抗議がされたという報道がないことも合わせて考えると、親子熊だから抗議が来たのではないかと、段々と思うようになりました。
もし、私の推測が正しければ、親熊を殺しても小熊を助ければよかったということになります。でも、子熊だけを山に戻したとたらば、小熊は食べていけなくなり、やがて死んでしまうこともあると思います。もし、小熊を死なせたくないのならば、誰かが育てなくてはいけなくなります。
いい解決策があります。今回、一番沢山抗議をした人に、「小熊を殺させない会」を作ってもらい、趣旨に賛同する人に会員になってもらい、会費を納めてもらうのです。そうすれば、小熊を殺さなくてはならなくなった自治体は、「小熊を殺させない会」の代表者に連絡をして、小熊を移管すればよくなります。そして、「小熊を殺させない会」の誰かが、集まった会費を使って、小熊を育てるのです。小熊が大人になった時に、山に返すかどうかについては、「小熊を殺させない会」に判断していただければいいと思います。
実際には、そうは上手くはいかないでしょうけど、抗議をした人にはそれなりの責任があることを忘れないよう、よろしくお願いします。