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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「99年の愛」(第1話)をイモトアヤコさん目当てに観ました。

11/13にTBSで放送された「99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜」(第1話)を、日本シリーズ第4戦(千葉ロッテマリーンズvs中日ドラゴンズ)を覗きながら観ました。このドラマは、アメリカへの移民である家族の99年間を描く全5回(5夜連続)のドラマのようです。

さて、「99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜」の脚本を書かれているのは橋田壽賀子先生でございます。私は基本的に橋田壽賀子さんのドラマは好みではなく、この10年の間は殆んど観ていません。しかし、だからと言って橋田壽賀子さんが嫌いなわけではありません。「第17回橋田賞」の新人賞を受賞した上野樹里さんに、「『のだめ(カンタービレ)』の時からファンだったのよ」と声をかけたことから、「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」のような世界観だけではなく、「のだめカンタービレ」のような世界観も許容することを知っています。また、「おしん」において、ガッツ石松さんが橋田壽賀子さんの直々のご指名で重要な役を演じることになった件も知っています。

で、「99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜」の第1話を観ることにしたのは、珍獣ハンターとして知られているイモトアヤコさんが重要な役で出演することを知ったからです。イモトアヤコさんが、ガッツ石松さんと同じように、橋田壽賀子さんの直々のご指名でこのドラマに出演することになったかは知りませんが、橋田壽賀子さんが容認できる配役であったことは間違いないと思います。

イモトアヤコさんが演じる“村上とも”は、岡山県の新見の農家の娘であり、姉のかわりに「写真花嫁」としてアメリカに渡ることになります。“とも”は多くの戦争花嫁と一緒にシアトル港に着きます。港では彼女らの夫となる男が待ち受けており、伴侶となる人を見つけた人達はその場を去っていきます。そして、残されたのが“とも”とその伴侶になる平松長吉(草磲剛)でした。長吉は島根県の奥出雲の農家の次男であり、職を得るためにアメリカに渡り、この時点では季節労働者をしていました。
相手の写真を持っていた“とも”は長吉が自分の相手であることに気がついているのですが、長吉には気がついてもらえません。長吉の持っていた写真に映っていたのは“とも”の姉であり、美人である姉と“とも”はあまり似ていなかったからです。確かに、(今回はじめて素顔を見た)イモトアヤコさんは、二人の間に生まれることになる一郎の恋人・平松しのぶを演じる仲間由紀恵さんと較べれば美人ではないのですが、十分にかわいいと思いました。ドラマのホームページのあらすじでは「写真の美しい女性とは似ても似つかない女性」と書かれているのですが、いかがなものかと思いました。

“とも”は、自分は姉の代わりにアメリカに来たことを長吉に説明し、騙した形になったことを詫びます。そして、長吉が負担したアメリカまでの旅費を、アメリカで働いて返すと申し出ます。“とも”が強い意志を持った女性であることを理解した長吉は、共にアメリカで生き抜いていくことができると感じ、“とも”と結婚することにします。本来の相手ではなく、“とも”と結婚することになった長吉は、かえって幸運だったのではないかと思います。
結婚式の際に二人は、岡田勇(小林稔侍)から新しく買う土地で働いて欲しいと声をかけられ、快諾します。二人は、その土地を懸命に開拓し、その畑に植えた作物を秋に収穫することができます。そして、二年後、二人に息子が生まれ、一郎と名づけます。


イモトアヤコさんは予想以上に良かったです。橋田壽賀子さんの脚本の特徴である長いセリフを上手くこなしてました。何よりも良かったのは、夫の長吉と手を携えて懸命に生きていく強い意志を持った“とも”を、からだ全体で上手く体現していたことです。イモトアヤコさんの起用は大成功だと思いました。
長吉を演じる草磲剛は、草食的なイメージが強いのですが、力強く生きる開拓民を上手く表現していました。草磲剛さんとイモトアヤコさんは、今までテレビで見ていた姿からは、夫婦役を演じることが想像できなかったのですが、このドラマで演じる長吉と“とも”は、とても似合いの夫婦に見えました。
それから、二人が開拓した大平原の土地を観ていると非常に爽やかな感じがしました。今までの橋田壽賀子さんのドラマの世界とはかけ離れたダイナミックな風景でした。


20代の“とも”は、イモトアヤコさんが演じたのですが、今日、放送された第2話では、“とも”は40代となっており、泉ピン子さんが演じていたようです。第1話でも、イモトアヤコさんが登場する99年前の話は後半に描かれただけであり、前半は現代の話を描いていました。そこでは、88歳になった“しのぶ”(八千草薫)と、長吉の次男の次郎(上條恒彦)が登場しました。私は、現代の話にはあまり面白みを感じませんでした。イモトアヤコさんの演技がこれほど良いことが分かっていたらば、恐らく、若い頃の長吉と“とも”の話がもう少し長く描かれていたのではないかと思います。そうでなかったのは残念です。なお、今後、このドラマを見る予定はありません。