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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

来年のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜 」の原作を読み終えて、予想以上に面白かったと思うこと

来年のNHK大河ドラマ江〜姫たちの戦国〜 」(脚本:田渕久美子、1月9日開始)の原作である「新装版 江〜姫たちの戦国〜 上」(上中下の「上」)を読んだという記事を一週間前に書きましたが、「中」と「下」も読み終えました。予想以上に面白かったです。

新装版 江(ごう) 姫たちの戦国 上 新装版 江(ごう) 姫たちの戦国 中 新装版 江(ごう) 姫たちの戦国 下 考えてみれば、江という人物は、父が浅井長政であり、母が市であるだけの存在ではありません。織田信長が伯父(母・市の弟)、豊臣秀吉が義理の兄(姉・茶々の夫)、徳川家康が義理の父(夫・秀忠の父)ですから、大河ドラマの主人公としては面白い題材です。江自身は、歴史的なことを行うわけではないのですが、江の周りで歴史は動いているのですから、江の視点で歴史を描くことは興味深いです。今まで、ドラマの主人公として扱われることがなかった、または、扱われることが少なかったことのほうが不思議です。付け加えると、江は、江戸幕府の二代将軍・徳川秀忠の妻、三代将軍・徳川家光と千姫の母、豊臣秀頼(秀吉と茶々の息子)の義理の母です。

ただ、小説としては面白かったですし、ドラマとしても面白くなるとは思いますが、大河ドラマの愛好家が面白いと思うものになるかどうかはよく分からないところです。でも、脚本を書いている田渕久美子さんは大河ドラマ篤姫」(2008)の脚本を書いていますから、大河ドラマの愛好家も、彼女流の大河ドラマに免疫は出来ていると思います。

ドラマにおける重要人物の主な配役は、江の二度目の夫となる徳川秀勝の他は既に決まっており、ドラマの公式サイトにも掲載されています。主な配役は、江(上野樹里)、織田信長豊川悦司)、豊臣秀吉岸谷五朗)、徳川家康北大路欣也)、浅井長政時任三郎)、市(鈴木保奈美)、長姉・茶々(宮沢りえ)、次姉・初(水川あさみ)、北政所大竹しのぶ)、三番目の夫・徳川秀忠向井理)、千利休石坂浩二)などです。

原作では、江は、真っ直ぐで気が強い人物として描かれていました。この点では、「篤姫」における篤姫宮崎あおい)と同じですね。豊臣秀吉徳川家康は、江の中に織田信長を彷彿させるもの感じるという設定になっています。そして、江は、北政所に好かれる設定になっています。
今までの大河ドラマと大きく異なっているのは、江の長姉の茶々の性格設定です。茶々は気が強くワガママであるように描かれていることが多いのですが、このドラマでは(少なくても江よりは)穏やかな人物であり、北政所と友好関係があるように描かれるようです。


私として興味があるのは、ドラマにおける、江と秀吉、そして、江と秀忠(3番目の夫)との関係の描き方です。
江は父・浅井長政だけではなく、母・市も死に追いやることなる豊臣秀吉を最初は嫌いでしたが、段々とその憎めない人柄に惹かれていきます。江と秀吉には丁々発止のやりとりがあり、江の方が攻めこみがちです。この二人の関係性がドラマの中盤の軸になるのではないかと私は思います。江を演じる上野樹里さんと、秀吉を演じる岸谷五朗さんは、二人が朝ドラ「てるてる家族」(2003.10-2004.3)において共演してからの間柄ですから、二人の間のやりとりは期待が持てると思います。岸谷五朗さんは秀吉を演じるのには長身(175cm)だと思うのですが、それにもかかわらず起用されたのは二人の関係性を考慮したからだと推測します。
ドラマの後半(ドラマを3分割したときの後半)の軸は、江と秀忠の関係性になると思います。子供の頃の二人の出会いは最悪、そして、江が徳川に嫁に行ってから最初の1年は夫婦の関係はありません。でも、打ち解けてからはラブラブとなり、多くの子供が子どもが生まれます。秀忠を演じるのは今や引っ張りだこである向井理さんです。なお、上野樹里さんと向井理さんは、向井理さんに今ほどの注目が集まっていない時代に、「のだめカンタービレ」(2006.10-12)で共演しています。


ということで、ドラマの「中盤」と「後半」は期待が持てそうです。江がまだ幼い時代である「前半」が上手く行けば、その後はすんなりと上手くいくと思います。なお、前にも書きましたが、江には子役はいないので、7-9歳ころから、上野樹里さんが演じることになります。