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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

サッカーのU-17 ワールドカップで日本代表がベスト8になり、18年前のチームを「中田英寿らを擁した」と称する記事には違和感があること

U-17 ワールドカップで、日本代表がニュージーランド代表を6-0で破り、ベスト8に進出しました。

「U―17W杯、日本はNZに勝ちベスト8進出」
           読売新聞(2011年6月30日10時03分)

17歳以下によるサッカーのU―17ワールドカップ(W杯)は29日、メキシコのモンテレイなどで決勝トーナメント1回戦を行い、日本はニュージーランドに6―0で圧勝し、日本で開催した1993年大会に並ぶ過去最高のベスト8に進出した。
 日本は序盤から技術と運動量で相手を上回り、石毛(清水ユース)と早川(新潟ユース)がともに2ゴールを奪った。
 日本は初の4強入りを懸け、7月3日(日本時間4日)の準々決勝でブラジルと対戦する。(共同)
(2011年6月30日10時03分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/representative/news/20110630-OYT1T00274.htm

日本代表がベスト8に入ったのは、1993年の大会以来であり、18年ぶりです。喜ばしいことであります。なお、1993年の大会は日本で開催され、私は決勝戦(ナイジェリアvsガーナ)を観に行っています。優勝はナイジェリア代表でした。


日刊スポーツなどでは、1993年大会と違い、決勝トーナメントで勝利したことを理由にして、1993年大会より良い業績であると主張しているようです。しかし、1993年の大会の出場国は16カ国であるのに対して、今回は出場国が24カ国という違いがあります。このため、ニュージーランド代表(D組3位)のようなそれほど強くないチームが決勝トーナメントに進出することになっただけに過ぎません。

「多彩な攻めで初の決勝T勝利/U17W杯」
         日刊スポーツ[2011年6月30日11時30分]
中田英寿らを擁した1993年大会は1次リーグ突破で8強が決まったため、決勝トーナメントで勝ったのは史上初だ。

日本圧勝で8強!次はブラジル/U17W杯 - サッカー日本代表ニュース : nikkansports.com

さて、日刊スポーツなどで使われている「中田英寿らを擁した」という表現には違和感を感じました。確かに、今は引退している中田英寿選手はこの大会には出場していますが、この時のチームは、MFである財前宣之選手(ムアントン・ユナイテッド[タイ])のチームでした。

この大会では、フリーキックなどは全て財前宣之選手が蹴り、それだけではなく、この大会ではスローイングの代わりに採用されたキックインも全て彼が蹴りました。そして、このチームで最も将来を嘱望されていたのは、財前宣之選手でした。日本の関係者からは、線が弱いという批評があったようですが、外国の関係者からは評価が高く、この大会のベストイレブンになったと記憶しています。
このチームにおいて、財前宣之選手の他で注目されていたのは、長身FW(194cm)である船越優蔵選手(引退)でした。中田英寿選手はそれほど注目されていませんでした。

したがって、この大会を表すのならば、「財前宣之を擁した1993年大会」、または、「財前宣之船越優蔵を擁した1993年大会」の方が適切です。もし、あえて、中田英寿さんの名前を使いたいのならば、「大きく注目される前の中田英寿選手が一員であった1993年大会」という表現などが妥当だと思います。まぁ、長い表現になりますけどね(笑)


私が違和感を感じた記事を書いた記者さんは、おそらく、1993年のU−17 ワールドカップを見ていなかったのでしょうね。もしかして、財前宣之という名前すら知らないのかもしれません。そのような知識で記者としてやっていけるのでしたら、それは、担当がサッカーがだからなのかもしれません。野球ならば、18年前のことでもキチンと把握していなければ、大問題になるでしょうから...。


で、日本の大手のマスコミはそんなものなのですが、ネットが発達したおかげで、適切な情報が流れるようになっています。以下に該当する記事を紹介することにします。