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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

なでしこジャパンがワールドカップで優勝し、澤穂希は日の丸を纏って金色の野を歩んだこと

なでしこジャパンサッカー女子日本代表)は、ドイツで開催されたワールドカップで優勝しました。アメリカ代表と対戦した決勝の試合自体は2対2でしたが、PK戦を3対1で制し、初優勝を果たしています。なでしこジャパン、および、女子サッカーの関係の皆様、おめでとうございます。


試合内容は、実力に勝るアメリカ代表が上回っていました。しかし、実力が上回るチームが勝つとは限らないのが、サッカーの面白いところです。

実はこの結果を予感させるものがありました。アメリカのGKであるソロ(Hope Solo)による、この試合を迎える前の言葉がCNNにより報道されています。「the sentimental favorites」であり、「something bigger and better than the game」のためにプレイをしている日本代表と戦うのは、通常のチームと対戦するよりも「hard to play against」だったのかもしれません。東日本大震災被災した日本の“なでしこジャパン”には神の後押しがあり、アメリカ代表は(若干かもしれませんが)空気を読んでしまったのかもしれません。

The Japanese players had won over their share of fans, with Solo of the U.S. team calling them "the sentimental favorites" for helping to lift the spirits of their devastated nation.

"They're playing for something bigger and better than the game," the American goalkeeper said in a conference call prior to the match. "When you are playing with so much heart, that's hard to play against."

Japan wins women's World Cup over U.S. on penalty kicks - CNN.com

PK戦は第1順で、ほぼ、精神的な勝負はついていたように思います。ボックス(Shannon Boxx、アメリカ)のPKを、GK海堀あゆみが、右側に飛び過ぎたカラダとは反対に残した足で止めることに成功します。これに対して、日本は、宮間あやがゴール右側に確実にPKを決めます。左側を予想していたソロ(Hope Solo、アメリカ)は、無駄な努力はしませんでした。

1 2 3 4
ボックス× ロイド× ヒース× ワンバック 1
宮間○ 永里× 阪口○ 熊谷○ 3


2対2で終了した試合自体は、お互いに十分以上に死力をたものであり、いい試合でした。日本代表は前半はかなり攻め込まれていましたが、アメリカの攻撃を退けることに成功していました。しかし、後半24分、ラピノ(Megan Rapinoe)の自陣中央からのフィードを、日本側の中央で受けたモーガン(Alex Morgan)が、PKエリアの前まで持ち込み、左足でゴールを決めました。これに対して日本は、後半36分、永里優季がゴール前に入れたボールを丸山桂里奈がつぶれてキープし、こぼれ球を宮間が押し込み、試合を振り出しに戻しました。

延長に入り、前半14分に、アメリカのエース・ワンバック(Abby Wambach)が、左からのセンタリングを、ヘッディングで決めます。この瞬間、日本を応援する多くの人が、準優勝という快挙を褒めたたえる心の準備をしたかもしれません。しかし、なでしこジャパンの心は折れませんでした。後半12分、コーナーキック澤穂希が合わせて決め、PK戦に突入しました。

この大会通算で5ゴール目になる同点ゴールを決めた澤穂希は、この大会の得点王とともに、MVPとなりました。ネットでは、試合後、日の丸を羽織り、金色になったピッチを歩く澤穂希の写真が張られまくっています。「風の谷のナウシカ」における「その者、青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし」という記述を彷彿させるこの姿は、印象的で感動的です。 
http://2chfootball.net/2011/07/post-1785.html


最後になりますが、この試合結果に対してオバマ大統領(アメリカ)は、twitterで自国の代表を讃ると共に、なでしこジャパンを「Congratulations to Japan, Women's World Cup Champions.」と祝福しています。「良き敗者」(good loser)であるオバマ大統領は、オリンピック招致合戦に敗れた際に「良き敗者」になれなかった亡国の首都の知事よりも敬意を持てる人物であると思います。