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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

テレビ放送の地デジ化から10日経ち、思うこと

7月24日(日)に、被災地の3県を除いて地上波のアナログ放送が停波して、デジタル放送だけとなりました。で、今日でアナログ停波してから10日目になります。政府は今回の地デジへ切り替えについては、地デジを受信できない地域が存在するなど問題はあるものの、アメリカよりはスムーズだったという理由なので、自らに合格点を与えているようです。

しかし、当然のことながら批判も起きています。


その中で私が気になっていることは以下の二つです。

  • テレビに外付けするチューナーを入手できない人のために、政府が最大3ヶ月無料貸与すること
  • 政府がCATV(ケーブルテレビ)によるデジアナ変換サービスを周知する努力を積極的に行わなかったこと

まず、外付けチューナーの貸与無料についてですが、私は、外付けのチューナーが必要であるのにもかかわらず、アナログ停波が行なわれるまでに、購入しなかった人が理解できません。そして、その人たちに、政府が外付けのチューナーを貸し出すことは、国費の無駄使いではないかと考えています。

私には、アナログ放送が7月24日に終了することを知らない人がいるとは思えません。この告知は、嫌がらせと思われるくらいのレベルでテレビ画面の上下にテロップとして流されてたからです。7月になっては、アナログ停波が終了するまでの日数を大きく表示するようになりました。ガンジーが助走して殴るレベルの怒りを感じた人が少なくはないと思います。どうしたらば、知らずにいられたのでしょうか、不思議でなりません。おそらく、適切な対処を怠っただけのように思います。

なお、日数のカウントダウンの表示は、女子サッカーのワールドカップの決勝戦(vs アメリカ)があった日にも当然のことながら表示されていたようです。この結果、アメリカが「2対6」で大勝したように見えたという笑い話のような話があります。この結果、なでしこジャパンが世界一になった日が、アナログ放送が停波する6日前だったことが、記憶に残った人がいたのではないかと思います。

アナログ放送が終了する間際になれば、今までのアナログテレビで地デジを見ようとする人が、外付けチューナーを買おうとすることにより、外付けチューナーが品薄になるのは、予想できるはずだと思います。それにもかかわらず、あえて、事前に購入していなかった人に対して、政府が無償貸与する必要があるでしょうか?
品切れで買えなかったのでどうにかしてほしいという人には、政府が確保した外付けのチューナーを、妥当な値段で売ればいいように思います。そもそも、政府が貸与するために大量購入したから、品薄になったという可能性はないのでしょうか?それに、政府はこれから返却されることになる外付けチューナーをどう処分するのでしょうか? すごく格安に売ってくれるならば、買ってもいいですが...(笑)。


そして、もう一つの大きな問題は、政府がCATVによるデジアナ変換サービスを周知する努力を積極的に行わなかったことです。CATVが、加入者のためにデジアナ変換をした電波を供給するサービスを行うこと(2015年3月まで)は、知っていた人が多いと思います*1。しかし、加入者以外にもこのサービスをおこなう場合があることは、ほとんど知られていなかったと私は思います。実際には、このサービスは、CATVが担当しているアナログ電波障害対策世帯にも行われるものだったのです。実は私の家もこれに該当しており、アナログ停波してからも、アナログテレビでテレビが観れています。

政府は、この件はアナウンスしたと主張しているようですが、私は聞いてませんでしたし、集合住宅でテレビを観ている人は、部屋に供給されている電波がCATV経由できていることを理解していないことが少なくないと思います。私もその一人でした。


当然、それだったらば、急いでテレビを買い替える必要はなかったと不満を述べる人もいます。政府は、デジアナ変換した電波では地デジの売り物であるデータ放送が観れないと主張するかもしれませんが、ネットを使っている人にとっては、テレビで得られなくても構わない情報です*2
そもそも、7月20日以降もアナログテレビでテレビ放送がみれる人にとっては、あの嫌がらせだとしか思えなかったテレビのテロップは、全く必要がなかったとになります。


政府は、デジアナ変換の件が広く知られることがなかった方が都合がよかったのではないかと、私は邪推してしまいたくなります。テレビを買い替える人が増えれば、消費が活性化されますからね。そういう観点から言うと、テレビを買い替えずに、外付けのチューナーを購入することにより、地デジ化に対応する人が多かったことは、政府にとって誤算だったとのではないかと思います。今の時代、テレビを見る時間は減少傾向にあるのですから、あまり使わないテレビを買い替えようとする人がそんなにはいなかったという、ごく当然の結果ではありますが…。

それから、テレビを買い替えさせるということは、テレビ業界の保護のためにも好都合たっだと思われます。テレビをあまり見ない人は、買い替えなければ、テレビが壊れる前にテレビを観ることをやめる可能性があったと思います。しかし、テレビを買い替えたならば、せっかく買ったのでもったいないから、しばらくはテレビを観る可能性が高くなると推測します。

――以上――

*1:〔注意〕全てのCATVがおこなっているわけではありません。

*2:EPGも使えませんが、テレビをあまり見ない人にとっては必須のものではありません。