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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「美男ですね」の第4話を観てから、オリジナル版(韓国版)を観て考えたこと

第3話まで観ていた「美男ですね」(金10、TBS)の第4話を観てから、オリジナル版である韓国ドラマを観ました。


まず、日本版の第4話について記載します。
第3話の終わりに、マスコミの目前でNANA小嶋陽菜)にキスをしたと思われていた廉(玉森裕太)でしたが、実際にはそのふりをしていただけでした。廉がNANAと付き合っているふりをしたのは、美男(瀧本美織)が女であることを、NANAに口止めするためでしたから、本当にキスをする必要はないということですね。でも、廉の好意を持ち始めているNANAは、このことに憤慨します。そして、もう一人、廉に好意を持ち始めている美男は、廉の意図を知らないので、動揺し、落ち込みます。

「A.N.JELL」の合宿所に美男の叔母であるシゲ子(井森美幸)が一時的に住むことになります。シゲ子は、家がボヤになったと言っているのですが、本当でない可能性が高いと私は思っています。安藤社長(高島政伸)が、男である美男とシゲ子が一緒の部屋ではまずいだろうと配慮をしたので、美男は部屋をシゲ子のために空け、他の3人の誰かと相部屋になることになります。美男は、自分が女であることを知っている廉と相部屋になることを選びます。「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス」において、佐野泉 (小栗旬中村蒼)と同部屋になる芦屋瑞稀(堀北真希前田敦子)を彷彿させます。

美男がソロの歌をレコーディングする日がやってきます。しかし、NANAが登場したことにより、美男は本来の自分ではなくなり、レコーディングは上手くいきません。美男は、マネージャーの馬淵(柳沢慎吾)に、命日である父親の墓参りに送ってもらうことを頼みます。このことを聞いた廉は、NANAとの約束をほっぽり出して、自らが送ることにします。

二人が乗った車は墓の近くに着き、美男が墓参りをする間、廉は近くを散策をします。しかし、廉は、何故か、ブタに追いかけられることになり、結果として、元の場所に戻れなくなります。このことを知った美男は、廉の行動パターンから推理して、廉を探し出します。しかし、元の所には戻ることができずに、野原に寝転んで夜を過ごします。

二人は普段よりは打ちとけ、話をします。美男は、今、大切に思っている星があるけれど、遠すぎて届かないと話し出します。その星とは廉のことなのですが、廉はそのことを気がつきません。また、廉が気がつくと思っているならば、美男はそのことを語らなかったと思います。

で、その場に何故かNANAが到着します。廉が席を外した際に、NANAは美男に気を利かせて欲しいと話します。廉とNANAが付き合っていると思い込んでいる美男は、自分は叔母さんの家に泊ると主張し、廉とNANAが二人きりで帰れるように計らいます。

翌日、迎えに来た柊(藤ヶ谷太輔)の車でレコーディングに向かった美男は、廉に対して感じる切ない思いを込めて歌い、レコーディングは成功します。


第4話も、それなりに楽しめました。今後も観る予定です。

このドラマで気にかかっているのは、NANAの描き方です。日本のドラマとしては、性格悪く描きすぎのような気がしました。で、オリジナル版である韓国ドラマではどうなのかと思い、日本版の第1話から4話に該当すると思われる、韓国版の第1話から7話を観ました。観たのは欧州某国の動画サイトにある字幕付きのものです。


オリジナル版を観て思ったことは、オリジナル版の方が格段に上手くできているということでした。キャスト、ストーリー、ロケ地、の全てにおいてオリジナル版の方がよいです。

キャストについては、日本版における廉(玉森裕太)には、ドラマの始めにおいては違和感を感じていました。これに対して、オリジナル版で廉に対応するテギョン(チャン・グンソク)は、圧倒的な存在感がある美男で、納得されられるものがあります。
オリジナル版を観てから日本語版のミスキャストと感じるのは、馬淵(柳沢慎吾)とトオル(楽しんご)です。馬淵は癖のない俳優さんに任せるべきだと思いました。NANAのスタイリストはオリジナル版では女性であり、普通の人です。日本版では、話題性を得るためにスタイリストをオカマっぽいトオルに変え、しかも、楽しんごの決め言葉も言わせています。これに関しては、いかがなものかと思っています。
オリジナル版でNANAに対応するユ・ヘイを演じる女優さん(キム・ユジン、身長173cm)については、韓国の人はこういう人が好きなんだろうなぁと感じました。私としては、日本代表?が小嶋陽菜さんというのは、悪くない選択だと思っています。それから、7話まで見た限りでは、ユ・ヘイの性格の悪さには、救いがあるのように感じています。

ストーリーでは、オリジナル版の方が違和感のなく話が流れていくという感じがしました。例えば、コ・ミナム(=美子)が「A.N.JELL」のメンバーとなることを決めるに至るまでのプロセスは、上手く描かれていました。
それから、日本版で私が違和感を感じたところは、オリジナル版から変えた部分が多かったです。日本語版は、韓流ドラマってこんなもんだという思い込みで改変がされているように感じました。

  • 「A.N.JELL」の偏見を持っている児童養護施設「青空学園」の園長(石坂浩二)が登場する話(第1話)は、いかにも韓ドラらしいと私は思ったのですが、少なくてもオリジナル版の第7話までは出てきませんから、日本語版独自だと思います。
  • 日本語版で、スマートフォンが乗っかってしまった工事現場の二階から美男が飛び降りるを廉が受け止めるという場面は、オリジナル版では、トラックの荷台の上から飛び降りるものでした。私は、日本版には違和感を感じましたが、オリジナル版には違和感を感じませんでした。

最後に、ロケ地ということですが、修道院や教会などの場面はオリジナル版の方が上手く取れていました。これは、韓国は日本と違ってキリスト教が普及しているので、ロケ地が見つけやすいのだと思いました。それから、美男の墓参りをした所の風景もよかったです。


さて、このドラマに関しては、オリジナル版の方が日本語版より優れてはいますが、これは、ドラマ制作力において韓国が日本より優れているということを意味している訳ではないと思います。

まず、話の設定としては、「美男ですね」は、原作が日本の漫画である「花より男子」の花沢類の設定を藤城柊に持ち込み、男装のヒロインが想う人と同じ部屋に住むという設定を「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス」から持ち込んでいると思われます。
それから、日本版は、韓国版に較べて製作費をかけて作っていないと思われます。「JIN-仁-」(2009.10-12、2011.4-6、TBS)と同程度の製作費をかけることができるならば、キャストは、例えば、桂木廉(玉森裕太)を松本潤さん、藤城柊 (藤ヶ谷太輔)を小栗旬さん or 向井理さん、本郷勇気(八乙女光)を山下智久さん or 生田斗真さんを配しても問題がないと思います。TBSにとってこのドラマは、「JIN-仁-」と同じように力を入れて製作をするドラマではなかったということですね。韓国版を放送しているのがフジテレビであることが影響しているのかもしれませんね。

――以上――