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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

ドラマ「熱海の捜査官」の最終回の最後に登場した切通しと灯籠坂大師(千葉県富津市)を観てきました。

灯籠坂大師(千葉県富津市萩生)と、その入口になっている切通しを観てきました。でも、灯籠坂大師と言ってもご存じのない人がほとんどではないかと思います。私も、去年(2010年)に放送されたドラマ「熱海の捜査官」の最終回(9/17)を観るまでは知りませんでした。

熱海の捜査官」の最終回においては、ドラマの主人公である星崎剣三(オダギリジョー)と、永遠の森学園(高等部)の女生徒である東雲麻衣(三吉彩花)が、スクールバスに乗って印象的な切通しを通りました。ロケ地について調べて観ると、灯籠坂大師に行く際に通る切通しでした。「熱海の捜査官」について、少しだけ記述します。


広域捜査官である星崎剣三が、上司の北島紗英(栗山千明)と共に、永遠の森学園がある南熱海市にある事件の捜査のためにやってきました。3年前に起きたその事件は、永遠の森学園の4人の女生徒が、乗車していたスクールバスと共に忽然と消えてしまったものです。東雲麻衣という女生徒は、すぐに発見されたのですが、意識不明のままでした。その東雲麻衣が意識を取り戻したので、二人の広域捜査官が南熱海市に派遣されたのでした。

で、事件の首謀者を特定し、確保することができたので、事件は一区切りが付きました。南熱海市を離れることになった二人はその前に永遠の森学園を訪れます。東雲麻衣が登校していないことを知った星崎剣三は、直感により、東雲麻衣が事件の共犯者だったという結論に至ります。
星崎剣三は、東雲麻衣が現れると推測した場所に向かいます。そこは、三年前にスクールバスが消えた場所でした。星崎剣三がスクールバスを待っていると、死んでいるはずの新宮寺有朋(山中聡)が運転しているスクールバスが東雲麻衣を乗せてやってきます。星崎剣三がバスに乗り込むと、スクールバスは南熱海市と外部との間に存在する切通しに入ります。星崎剣三はバスがどこに向かっているかを理解しているようです。切通しを出るとバスの中にはまぶしい光が溢れ、ドラマは終わります。


さて、灯籠坂大師と切通しを、何故、ドラマが終わってすぐに訪れなかったのかというと、当時は、灯籠坂大師への行き方がよくわからなかったからです。富津市のホームページや観光協会のページを調べても、灯籠坂大師についての情報は見つかりませんでした。富津市の観光地として紹介されているのは、富津岬東京湾観音、マザー牧場などであり、灯籠坂大師は紹介されていませんでした。また、富津市観光協会のホームページにあるガイドマップにも灯籠坂大師は載っていませんでした。

今回、ドラマの終了から1年経ったのを機に調べ直してみると、灯籠坂大師は国道127号線(木更津市館山市)沿いにあることがわかりました。そして、運転がそれほどは得意でない私でも、国道127号線に入ることができれば、辿り着けそうに見えました。今回の小旅行の際に参考にした記事は、以下の二つです。

国道127号線を走り、君津市の中心部を過ぎると、お店は少なくなり、車線も2車線から1車線になりました。そして、道路は舗装されてはいるものの悪くなり、景色も山がちになりました。東京湾観音があたりを過ぎて、さらに進むと、海沿いの道になりました。いつの間にか道は、JR内房線のそばを通るようになりました。そして、上総湊駅(富津市湊)という標識が出てきました。上総湊駅から浜金谷駅(富津市金谷)あたりの海沿いの鉄道区間は、風が強いことで知られています。強風のために、電車の運転が中止になることがよくあるからです。今回も風が強かったです。

上総湊駅あたりを過ぎてしばらく走ると、竹岡の街(富津市竹岡)になりました。やがて見えてくるのが、城山トンネルです。灯籠坂大師の入り口であるゲートは、城山トンネルの直前に左側にあります。白く塗ったホチキスの針のような形なので分かりやすいです。なお、JR竹岡駅(富津市萩生)は、城山トンネルを通った後、しばらく進むとあります。つまり、竹岡駅は竹岡の街から離れているところにあるのです。

ゲートをくぐった右側に駐車スペースがあるので、ここに車を止めました。前方にある手掘りの隧道(トンネル)に足を踏み入れると、妙な雰囲気がしました。隧道を通り抜けるのを思い留まらせる意志があるようにも感じました。隧道が長ければ嫌になって帰るところでした。しかし、案外に短かったので、強い意志を持って通り抜けました。私は通り抜けることに集中していたので気が付きませんでしたが、隧道の中央部分は端より高くなっていたようです。帰ってから地図をみると、その下あたりにJRの線路があるようでした。
隧道を出ると、左右に道がありました。右には高さ20メートルくらいの切通し、左の道の奥には何やら建物がありました(ネットで調べると、ラブホテルだそうです。)。

切通しを通ろうとすると、急に強い風が吹き始めました。自然現象だけによる風だけではなく、何かの意志が加わっているのような強さでした。ここを通り抜けることができるかい、と試しているようにも思えました。でも、海岸に近い所で吹くような砂交じりの風ではなかったので、通り抜けることにしました。通ってみると、切通しはドラマの映像から推測したほどは長くはなかったので、どうやら通り抜けることがでしました。
さて、私が切通しであると思い込んでいたのですが、中央部分は天井があり隧道となっていました。しかし、天井がある部分は全体の半分以下であり、私は風と戦って通り抜けるのに精一杯だったので、気がつかなかったようです。切通しの部分の方が長いので、ここでは切通しと呼ぶことにします。
それから、帰ってから調べてみると、切通しの入り口は富津市竹岡であり、出口は富津市萩生となっていました。ドラマにおいては、この切通しは南熱海市と外部の間にあるものと描かれていますが、現実世界でも、竹岡と萩生の間にあるものとなっています。
なお、現在は、竹岡から萩生へ行くのには城山トンネルを通るのですが、これができる前は、この切通しをバスが通ったようです。そして、切通しが作られる前には、尾根づたいの道が使われたようです。

切通しを出ると、左には灯籠坂大師への階段、右にはバス停の待合室を大きくしたような建物がありました。商工会が作ったらしいこの建物は、妙にスッキリと片付けられていました。商工会のサイトにある極めて簡素な説明によると、毎月の21日には、灯籠坂大師において縁日が開かれるようです。

灯籠坂大師への参道となる階段の左右には石の燈籠が置かれていました。坂を登りきるとこじんまりとした本堂がありました。この記事を書いている時に見つけた富津市のホームページによる記載によると、灯籠坂大師は「東善寺の飛地境内地」だそうです。で、何故、今までこの説明に気が付かなかったかというと、「燈籠坂大師の切通しトンネル」というページは、通常の観光情報が記載されている場所ではなく、商工観光課の資料が置かれている場所にパワースポットを紹介するページの一つとして分類されていたからです。

本堂の左側にはさらに奥に進める道がありましたが、あまり整備されていないようなので、私は引き返しました。ネットで調べると、この道を進むと城山トンネルの反対側に行くことができ、海沿いに至るようです。その周辺には、造海城(つくろうみじょう)という城跡があるようです。


――以上――