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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

『バス運転手ファミレストイレに駆け込む 遅れは1分半「新聞記事にする必要あるのか」』というJ-castの記事に関して

江ノ島電鉄(神奈川県藤沢市)の路線バスを運転する運転手が、トイレに行かざるを得ない状況になり、停留所でバスを停めて、近くのファミレスのトイレに駆け込んだということが今月の11日にありました。しかし、1分半の遅れは生じたものの、乗客からは苦情はなかったということです。

私はこの件については、遅れた時間が1分半と少ないですし、乗客に大きな迷惑をかけたわけではないので、大きな問題ではないと思います。専用の経路を走る鉄道と違い、一般車両と同じ道を走る路線バスでは、渋滞により遅延することは普通に起きます。したがって、路線バスに乗る時には若干の遅れが起きる可能性があることを考慮することが一般的だと思いますので、リスクがあるスケジュールを立てた人以外には、この程度の遅れでは問題は起きないのです。

それにも関わらず、この件は朝日新聞(神奈川版)の記事となり、さらに産経新聞の記事となったようです。朝日新聞の記事はネットでは見れなかったのですが、産経新聞の記事を読む限り、新聞の記事にする必要性があるものではないと思いました。

「「トイレ行かせて」江ノ電バス運転手が乗客残しファミレスへ」
     産経新聞(2011.12.13 18:38)
江ノ島電鉄(神奈川県藤沢市)が運行する江ノ電バスの運転手が11日に路線バスを運転中、バス停で車内に乗客を残したまま、ファミリーレストランのトイレに駆け込んでいたことが13日、分かった。
 江ノ島電鉄によると、11日午後5時20分ごろ、藤沢市本鵠沼のバス停に男性運転手(36)がバスを止め、「申し訳ないのですが、トイレに行かせてください」とアナウンス。エンジンを切ったほか、車輪に輪留めをかけて、バス停前のファミレスでトイレを借りた。約20人の乗客がいたが、苦情はなかった。
 同日は、藤沢市の辻堂団地と藤沢駅北口を往復運転していたが、休日で道が混雑していたため、ダイヤから約30分遅れで運行。折り返した辻堂団地のバス停で、トイレに寄る時間がなかったという。同社は「好ましくないことだが、やむを得ない状況だった」と話している。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111213/crm11121318390010-n1.htm

この件に関して、J-cast は、新聞の記事にする必要がなかったという観点で、記事に書いています。当然のことながら、このJ-castの記事も必要でないという意見もありえます。「スルーしておいてやれよ」という意見です。

「バス運転手ファミレストイレに駆け込む 遅れは1分半「新聞記事にする必要あるのか」」
      J-cast(2011/12/14 18:51 )
神奈川県の湘南地区を中心に運行する江ノ電バス(神奈川県藤沢市)の運転手が、運転を中断してバス停近くのファミリーレストランに駆け込んでいた。よくあることではないが、これが原因で大きな遅れが出たわけではない。だが、全国紙2紙が報じ、ネット上では「新聞沙汰にする必要があるのか」という声もあがっている。
トラブルが起こったのは、辻堂団地発藤沢駅北口行きのバス。2011年12月11日17時20分頃、終点から数えて4つめの「鵠沼小学校前」(藤沢市本鵠沼)のバス停で、運転手(36)が「申し訳ないのですが、トイレに行かせてください」とアナウンス。
エンジンを切り、ハザードランプを付け、タイヤに車止めをした上で、バス停のすぐ前にあるファミリーレストラン「ガスト鵠沼店」に駆け込んだ。江ノ電によると、戻ってくるまでにかかった時間は1分30秒程度。約20人の乗客がいたが、特に苦情は出なかったという。

バス運転手ファミレストイレに駆け込む 遅れは1分半「新聞記事にする必要あるのか」 : J-CASTニュース

J-cast の記事では、渋滞の原因は11月11日に辻堂駅前にオープンした大型商業施設「テラスモール湘南」であることが書かれています。このことにより、私には状況が分かりやすくなりました。

バスは辻堂団地と藤沢市北口を往復していたが、JR東海道本線辻堂駅前に11月にオープンしたばかりの大型商業施設「テラスモール湘南」の影響で周辺道路は大渋滞、定刻から約30分遅れて運行していた。このため、折り返し地点でトイレに行くタイミングを逃してしまった模様だ。業務開始時の点呼の際には、特に体調に異常はなかったという。

バス運転手ファミレストイレに駆け込む 遅れは1分半「新聞記事にする必要あるのか」 : J-CASTニュース

実は、私はこの件が起きた日時(12/12〔日〕17:20)の周辺時刻に、「テラスモール湘南」に行きました。「テラスモール湘南」はとてつもなく混んでいました。まず、辻堂駅で電車を降りた所のそばにあったエスカレーターが混んでいました。そして、辻堂駅と「テラスモール湘南」をつなぐベディストリアンデッキもすごく混んでいました。そして、「テラスモール湘南」の中に入ると、耐えられないくらい混んでいたので、私は躊躇せず、すぐに帰りました。

しかし、私は「テラスモール湘南」の周辺の道路が混んでいるということは、その時点では思っても見ませんでした。「テラスモール湘南」はJR辻堂駅のそばにありますし、近辺からは辻堂駅までにバスの便があるでしょうから、車に乗って「テラスモール湘南」に行くという発想があるとは思ってもみなかったのです。

周辺に住んでいる人は、週末になる度に大渋滞が起こり、著しい迷惑を被っていると思われます。「テラスモール湘南」が有効な対策をしないのであれば、「テラスモール湘南」への客の数が定常状態になるまで大渋滞は続くでしょうね。でも、オープンして1か月経ったのにもかかわらず、あの混雑ですから、大渋滞が定常化するかもしれません。一番いいのは、車で行かずに、公共交通機関を使う人が増えることでしょうが、車を使う人の意識がすぐに変わるとも思えません。

交通渋滞による弊害まで考慮するのならば、駅前にこんな巨大な商業施設を作ること自体が間違っているような気もします。しかし、自治体は辻堂駅周辺を活性化するために必要だと考えて認可したと推測します。辻堂駅藤沢市辻堂)の周辺は、藤沢市茅ヶ崎市の境にあるために、今までは周辺駅よりも発展してしていませんでした。したがって、自治体が「テラスモール湘南」による発展を願ったことは理解できます。


さて、今回のJ-cast の記事は、朝日新聞産経新聞の記事が必要がないと指摘することを意図しているのですが、自らの意見としては述べていません。『ネット上では「これのどこがニュースなのか」といった疑問の声もある』という書き方です。しかし、ネットの意見には、日ごろの鬱積をはらすために書いているようなものがあるので、ネットに意見があったところで根拠になりません。また、実際にその意見に対するリンクを張らないと、妥当な意見であるかのチェックができませんが、今回はありません。だいたい、J-castの記事には産経新聞の記事へのリンクすらありません。

J-castは、全国紙が扱わない部類のことを記事にする点では貴重な存在なのですが、記事の書き方がいかがなものと思ってしまうことが稀ではありません。J-cast がリスペクトされるメディアになるか、「ただし、ソースはJ-cast 」と呼ばれるメディアになるかの分かれ道がそろそろきているように感じています。