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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

大河ドラマ「平清盛」の経済効果をもくろむ県と、大河ドラマの誘致をする県

大河ドラマ平清盛」の初回の内容について、これでは自分の県(兵庫県)への観光客誘致に効果が薄くなるという見地から酷評した知事がいました。この件については、既に記事で2つ記事でふれましたので、繰り返しません。

兵庫県知事がもくろんでいるような経済効果に関連しては、中部電力が「平清盛」の広島県への経済効果を202億円と見積もったという報道と、滋賀県の各地で「清盛」効果に期待して観光誘致策を練っているという報道があります。好意的に考えるならば、各県は、県民がNHKに対して支払った受信料のできるだけ多くを取り返そうと必死だということかもしれません。

平清盛」効果202億円 観光客、年250万人増見込む 広島
       産経新聞(2012.1.18 02:05)
今年の大河ドラマ平清盛」について、中国電力エネルギア総合研究所(東広島市)は、放送に伴う観光客の増加などにより、県内では約202億円の経済効果があるとの試算を示した。雇用効果は約1840人にのぼると見込んでいる。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/120118/hrs12011802050001-n1.htm

「「清盛」効果に期待 各地で誘客策練る」
     中日新聞(2012年1月11日)
8日から始まった大河ドラマ平清盛」。大津市三井寺甲賀市野洲川など4カ所で撮影されていることに目を付け、各地で誘客に向けた動きが活発化している。関係者は昨年、県内に37億円もの経済効果があったと試算された大河ドラマ「江」の成功経験も踏まえ、あの手この手の誘客策を検討中だ。

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20120111/CK2012011102000113.html

しかしそうなってくると、今まで大河ドラマの舞台にならなかった県が不公平に思うのは無理はありません。千葉県は、「15世紀中ごろから約170年にわたり房総半島南部を支配した里見氏の物語」*1大河ドラマにすることを目標にして動き出したようです。

「里見氏:NHK大河ドラマに 館山で実行委、2年後目指し初会合 /千葉」
        毎日新聞(千葉県版:2012年1月15日)
15世紀中ごろから約170年にわたり房総半島南部を支配した里見氏の物語を、NHKの大河ドラマにすることを目指す実行委員会(里見香華会長)の今年初の会合が館山市内で開かれた。昨年から始めた署名活動は1万人を突破したのを機に、里見氏発祥の地・群馬県の金のダルマに、実行委名誉顧問の堂本暁子前知事と、里見会長が目を入れ、2年後の「大河」化実現を誓い合った。
12日に開かれた初会合には県と館山、南房総両市の担当者に加え、館山市観光協会、商工会議所、商店会連合会などの代表も出席。大河ドラマの実現を契機に、里見氏の居城が散在する南房総地区全域の観光の目玉に育て上げようという共通目標を確認した。
里見氏の栄枯盛衰を描いた作品としては、江戸時代の作家、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」があまりにも有名だが、実行委では波乱に富んだ里見氏の史実に基づいた物語化を目指す。
 里見会長によると、47都道府県で「大河ドラマ」の舞台になっていないのは千葉のほか鳥取、北海道の3道県だけ。鳥取も里見氏が安房から倉吉に国替えされたゆかりの地。「ぜひ鳥取とも連携して実現を目指したい」と語る。
 2年後の14年は里見氏が安房を去って400年、馬琴が「八犬伝」を刊行して200年の節目に当たる。官民一体となった「里見」の思いがNHKを動かすことができるか。【中島章隆】
(後略)

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120115ddlk12040103000c.html

私は、里見氏の話を大河ドラマ化しようとしている人達の気持ちは理解できます。でも、里見氏の話って、基本的に房総半島における話でしょうから、西日本の人はあまり興味がないのではと懸念してしまいます。だからこそ、鳥取県も巻き込もうとしているのでしょうが…。

南房総の観光誘致にとっては、南房総の自治体が館山市を含まないで合併して南房総市(2005.5)となってしまったことが、弊害になっているように思います*2。なお、大河ドラマの誘致に失敗しても、南房総という地域としてまとまるキッカケになれば、益はあるとは思います。


大河ドラマの誘致としては、京都府知事と長岡京市長が、細川ガラシャ大河ドラマ化を目指しているようです。いっそのこと、NHK大河ドラマに受信料収入を使わず、自治体からのスポンサー料で制作した方がいいかもしれませんね。

ガラシャを大河に 知事と長岡京市長、NHKに要望」
    京都新聞(2011年11月16日 22時13分)
 細川ガラシャ(玉)のドラマ化を目指す「NHK大河ドラマ誘致推進協議会」会長の小田豊長岡京市長と同会顧問の山田啓二京都府知事が16日、東京都内のNHK放送センターを訪れ、要望書を手渡した。
 ガラシャは戦国武将の明智光秀の娘で、文化人として知られる細川幽斎の息子・忠興の妻。長岡京市は新婚生活を送った地で、府内には本能寺の変の後に幽閉された地(京丹後市)などゆかりの地が多い。
  (後略)

お知らせ : 京都新聞

*1:私は里見氏のことはあまり知らないもので、毎日新聞千葉県版における記載を利用。

*2:館山市が加わらなかったのは、市名をどうするかが問題だったようです。