はてなDiaryから移行してみました。
記事一覧

人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

緊急地震速報についての調査結果(気象庁)について

気象庁は、緊急地震速報に関して行った調査結果を、3月22日に公表しました。

気象庁の資料には、「結果の概要(11ページ:PDF)」と、「結果(172ページ:PDF)」があります。私は、「結果概要」と、「結果」の50ページまでを読みましたが、多くの人にとっては、「結果概要」を読むだけで十分だと思いました。

緊急地震速報…「行動取らなかった」2割 使われ方調査」
   朝日新聞(2012年3月22日21時7分)
気象庁は22日、緊急地震速報の使われ方について調べた結果を公表した。速報に接して、何らかの危険回避行動を取ったことのある人が約6割いる一方、2割弱は、行動しようと思ったが「できなかった」と回答。一方で2割超は何の行動も取っていなかった。
 調査は東日本大震災で揺れが強かった岩手・宮城・福島の3県と、過去に速報を発表した都道府県を対象に、1月末から2月上旬にかけてインターネットや郵送で実施。2817人から回答を得た。
 緊急地震速報で危険回避を行ったことがある人は60.6%いた。行動を取ろうとしたができなかった人は17.2%、行動を取らなかった人は22.3%だった。
 何の行動も取らなかった人たちに理由を尋ねると「これまでも大丈夫だったので今回も大丈夫と思った」「自分のいる場所は安全と思った」「何をしても無駄と思った」といった理由が目立つ。

http://www.asahi.com/national/update/0322/TKY201203220578.html

私は、緊急地震速報については、地震に対して身構えるために利用できるので、存在意義は十分にあると思っています。そして、これからも続けてほしいと思っています。

課題は、何といっても精度だと思います。精度の指標としては、「緊急地震速報が出されたことが妥当だった確率」と、「出されるべきだった緊急地震速報が出された確率」があります。

緊急地震速報は、「最大震度5以上で震度4以上が予想される地域に発表」とされています。今年(2012年)になってから緊急地震速報が出されたのが7回、この中で実際に震度5弱以上の地震が起きたのは4回です。それから、震度5弱以上の地震は7回、この中で緊急地震速報があったのは4回です。したがって、「緊急地震速報が出されたことが妥当だった確率」も、「出されるべきだった緊急地震速報が出された確率」も、0.571(=4/7)となります。5割を超えているものの、良い精度ではありません。

緊急地震速報を出す基準を下げることが望ましいと思うと同時に、2月29日の未明(1:57)に出された緊急地震速報の誤報(実際は、最大震度1)を考えると、確実な場合だけに出して欲しいとも思います。緊急地震速報を出す基準については、もう少し精度が向上してから検討することが良いような気がします。

緊急地震速報が出された地震の時刻 震源 大きさ 最大震度
2012/01/12 12:20 福島県 M5.8 4
2012/01/27 13:19 千葉県東方沖 M5.1 3
2012/02/08 21:01 佐渡付近 M5.7 5強
2012/02/19 14:54 茨城県北部 M5.1 5弱
2012/02/29 01:57 千葉県東方沖 M4.3 1
2012/03/10 02:25 茨城県北部 M5.5 5弱
2012/03/14 21:05 千葉県東方沖 M6.1 5強
地震の時刻 震源(大きさ、深さ) 4以上があった県 緊急地震速報
2012年1月23日20:45 福島県沖(M5.1、52km)  5弱:福島
2012年1月28日07:43 山梨県東部・富士五湖(M5.4、18km) 5弱:山梨、 4:神奈川、静岡
2012年2月08日21:01 佐渡付近(M5.7、14km) 5強:新潟、4:石川  あり
2012年2月19日14:54 茨城県北部(M5.2、7km) 5弱:茨城 あり
2012年3月01日07:32 茨城県沖(M5.3、56km) 5弱:茨城 4:福島、栃木
2012年3月10日02:25 茨城県北部(M5.4、7km) 5弱:茨城 あり
2012年3月14日21:05 千葉県東方沖(M6.1、15km)  5強:茨城、千葉、 4:福島、栃木 あり

【関連記事】