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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

指原莉乃が大分市の観光大使になったことと、大分市と大分県の観光について

報道によると、大分市大分県)の観光大使が制定され、その第1号として、指原莉乃AKB48)が就任したということです。最近は、大分県出身の芸能人として、指原莉乃を思い浮かべる人が少なくないようなので、妥当な起用だと思います。

「AKB指原さん大分市観光大使に ブログに郷土愛つづる」
  朝日新聞(2012年4月18日19時13分)
アイドルグループ「AKB48」メンバーの指原莉乃(さしはら・りの)さん(19)が18日、出身地・大分市で初の観光大使になった。ブログで頻繁に郷土愛をつづる様子に市が注目し、依頼した。任期は3年間。
 指原さんは昨年6月に発表されたAKBの人気投票「選抜総選挙」で9位になった。大分市は野生のサルで有名な高崎山や豊富な山海の幸のPRをめざし、知名度にあやかりたい考えだ。指原さんはこの日は帰郷しなかったが、「市の魅力を多くの人に伝えたい」とのコメントを出した。
 5月の委嘱状交付式には本人が出席する予定。まだ会ったことがない釘宮磐(くぎみや・ばん)市長は「もちろん大ファン。私の(選抜総選挙の)順位は1位」と笑顔だった。

http://www.asahi.com/showbiz/news_entertainment/SEB201204180016.html

指原莉乃といえば、ブログに大分県の地図をモチーフにしているなど、郷土愛に溢れているのですが、その思いが今までは一方通行のような感じがしていました。それが、今回、地元の自治体の行政機関でも認められたということだと思います。本人にとっては、うれしいことだと思います。

なお、地元のテレビ局であるOBS(大分放送)は、去年(2011年)から、指原莉乃を推していました。AKB48のメンバーとしては初の冠番組であった「さしこのくせに」(2011.1-9、TBS)は、当初から放送しましたし、所属グループであるNot yetの番組であった「ヨンパラ FUTUREゲームバトル」(2011.10〜2012.3)も同様でした。今年の4月からは、OBSのキー局ではない日本テレビで放送されているドラマ「ミューズの鏡」(2012.1〜6)が放送されています*1。この他に、4月からは、新番組「旬感!3ch」(水、19:00〜)において、指原莉乃を積極的に取り上げているようです。


さて、今回の観光大使への就任は本人にとっては喜ばしいことだと思いますが、時期のことを含めて、良かったことなのかということがあります。本人には、大分市のために貢献したいという強い意志があることは確実なのですが、今年になって正月休み以降は休みがないなど、多忙に極めているからです。

5月2日にはソロデビュー(「それでも好きだよ」)がありますし、6月6日には選抜総選挙の開票があります。したがって、しばらくは、観光大使として現地での活動はあまりできないと考えていいと思います。おそらく、これらのことも了解済みの起用なのでしょうね。

「AKBの指原さん 大分市の初代観光大使に」
     大分合同新聞(2012年04月19日 10:43)
(抜粋)
今後は、市の観光パンフレットに指原さんの写真やコメントを載せたり、イベントに登場してもらうことを検討。市観光課は「別府や湯布院に比べて知名度不足な大分の存在感を上げてもらいたい」と期待している。

http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_133479990928.html


大分市は、ここ2ヶ月くらいは、例えば、市役所などに観光大使を説明するコーナーを作ったり、市立図書館に「指原莉乃1stフォトブック『さしこ』」を置くなどして、彼女が観光大使になったことを周知する時期になると思われます。それが、ソロデビュー曲の売り上げ向上につながれば、win-winの関係になると思われます。

それから、今更、言ってもしょうがないのですが、大分市指原莉乃観光大使に就任させる最適な時期は、去年の10月だったと思います。9か月間続いた「さしこのくせに」が終了することが判明し、10月から「笑っていいとも!」のレギュラーになることが公表されてない時点で発表されたのならば、大分市は極めて高く評価されたと思います。

この時点では、ソロデビュー(「それでも好きだよ」)、連続ドラマでの主演(「ミューズの鏡」)、「サマンサタバサ」のミューズへの就任は、決まっていませんでした。したがって、観光大使に就任させようとすると、知名度がないと異議を唱える人がいたと思います。しかし、今の時点で観光大使に就任させると、異論は少なくなったでしょうが、朝日新聞の記事にもありますように、「知名度にあやかりたい」ということになってしまいます。難しいところですね。


で、ここまで書いてから、「 Fクオリティ」さんの記事を読んで、去年の7月の時点において、指原莉乃を観光PRへ起用しようというアイディアがあったことを知りました。「大分市議会だより vol.150」によると、市議会議員(三浦由紀〔よしのり〕氏)により、「AKB48指原莉乃さんの起用について」という提案がされたようです。それから9ヶ月経っての観光大使への就任というのは、一般企業における決断ならば遅いです。でも、行政機関としての対応としては速い方なのかもしれませんね。

それから、「 Fクオリティ」さんも書かれていたことなのですが、大分市には観光大使を必要とさせるほど、観光資源があるのかということが、いささか気になります。県庁所在地である大分市は、大分県の4割の人口を有しているのですが、観光資源に関しては、私の知る限り、それに比例するほどはありません。すぐに名前に上がるのは、サルで有名な高崎山です。あと、物産という観点では、サバで有名な佐賀関町平成の大合併の結果、市域に入りました。

むしろ、観光のプロモーションに必死になって取り組まなくてはならないのは、大分市よりも大分県のように私は思っています。九州経済調査協会の調査(2012年2月)よると、九州新幹線(鹿児島ルート)の開業により、大分県への観光客が九州の西側に奪われているようだからです。


大分県は、県庁所在地ではない別府と湯布院が代表的な観光地になっているために、県としての観光アピールが上手くができていない感がありますが、観光資源は数多くあります。例えば、城下町であった杵築杵築市)や、天領であった日田(日田市)の町並みはいい感じです。また、昭和の町(豊後高田市)も年配の人にとってはノスタルジックで良いと思います。それから、豊後半島は史跡めぐりが好きな人にとっては魅力的でしょうし、姫島のキツネ踊りは興味深いです。食べ物で言えば、京都では高級な食材である鱧(ハモ)も、地元で獲れるので、それほど高くなく食べれるという話を聞きました。私が鱧(ハモ)を食べたのは豊後高田市の旅館なのですが、中津市が鱧(ハモ)で有名なようです。

指原莉乃大分市観光大使に就任させた次の戦略としては、大分県の観光をPRするCMなどに登場させるように働きかけることがあると思います。大分市として観光を推進させると共に、県への観光客を増やすことにより大分市への観光客を増やすというのが、得策だと思われるからです。鹿児島県柏木由紀AKB48鹿児島市出身)を観光PRのCMに起用しているわけですから、案外にすんなりと採用されるかもしれません。指原莉乃の得意とする文章、特に、気のきいたコメントは、大分市の魅力を十分に表すために役に立ててもらって、観光PRのCMなどについては県が制作したものを活用するということが、良いのではないかと思います。


――以上――

*1:TBSにおける放送は15分枠ですが、OBSでは2本まとめて30分枠で放送されています。