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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

横輪の桜(三重県伊勢市)について

少し前(2012.4.16)の記事に書きましたように、三重県に旅行して、多くの桜を観ました。今回は、その中で一番感激した横輪の桜(伊勢市横輪町)について書きます。現時点では散っているのかもしれませんが、来年行かれる方のために役に立つのならば幸いです。

横輪の桜といっても、三重県以外の人は、ほとんどご存じないのではないかと思います。私も、現地の宿で観たテレビ番組(NHK)において、初めて知りました。その時に私が理解したのは、伊勢市にある横輪という山里で咲いている桜は、普通の2倍くらいの大きさだということくらいでした。

NHKの番組ではありがちなことなのかもしれませんが、具体的な場所や行き方については全く分かりませんでした。ネットが使えない環境にいたために、何人かの人にお力を借りて情報を集め、辿り着くことができました。お世話になった方に、感謝をしたいと思います。

横輪は伊勢市にあるのですが、伊勢神宮(外宮 or 内宮)の近くにあるのではなく、伊勢市の南側に隣接する南伊勢町との境に近い所にあります。公共の交通機関を使うのならば、伊勢市の中心部と、南伊勢町の五ヶ所という集落を結ぶバス路線における「横輪口」という停留所で降りるのがいいと思います。本数が少ないので、事前に時刻表を調べることお勧めします。以下に示す、三重交通のサイトで調べることができます。それから、伊勢市駅前から床ノ木という停留所までの路線を使うとより近くまで行けるようですが、極めて本数が少ないです。

「横輪口」から1キロほどのところに、桜祭り(3月30日〜4月15日)のイベント会場であった「横輪桜の里<郷の恵・風輪>」があります。

イベント会場といっても、その周辺だけが桜の見どころであるわけではありません。むしろ、バス停からイベント会場を目指して歩くと、その間に多くの桜を観ることができるという感じです。道には舗装されている道と、舗装されていない道がありますが、後者の方が風情があります。

イベント会場には物産を売っている建物があり、イベント期間中であるのにもかかわらず、妥当な値段で簡単な食べ物が売られていました。なお、桜祭りでない時も開店しているのかは、私は分かりません。近くには小高い山(or 丘)があり、頂上まで登ると、桜が満開になっている里を一望することができました。

桜祭りの期間は自宅の庭を開放しているお宅がありました。また、道からアクセスできる桜について説明をされているお宅もありました。それから、庭でコンサートが開かれているお宅もありました。桜祭りにより、集落のことを知ってもらおうという意識が高い方が多いようでした。地域おこし、ということだと思います。

桜については、感動したというよりは、感激しました。花ビラの大きさが2倍(面積としては4倍)になることにより、桜とは違う概念のものになっています。普通の桜だと、散る様(さま)が“はかなげ”なのですが、そうではないのです。そして、地面に散っている花を観ても、違う風情です。

横輪桜は桂林寺にある桜が突然変異したものらしく、これを原木として、集落中に植えられたということです。なお、桂林寺は舗装していない方の道沿いにあります。庭も綺麗ですし、庭から眺める集落の風景も綺麗です。


さて、上ではバスでのアクセスの仕方を記しましたが、イベント会場へは車でも行けます。しかし、駐車場はすぐに埋まってしまいます。バスが通る719号線の横輪口のバス停から少しの所に駐車場が設定されており、そこから「伊勢市」と書かれているシャトルバスがイベント会場まで運行されていました。

現地で聞いた話を総合すると、シャトルバスも駐車料金も無料のようです。バスの運転については市の職員の方がされている可能性はありますが、駐車場の運営、交通整理は全て地元の人がボランティアで行っているようです。横輪桜がさらに有名になり、車で来る人が一層多くなると、対処ができなくなってしまう可能性が高いと思われます。したがって、横輪桜を観に行く場合には、可能であれば、バスを利用することを強くお勧めします。

なお、伊勢市内に向かう帰りのバスに乗ったのは10人もいませんでした。おそらく、横輪桜を観に行った人でバスを利用した人は1%以下だと思います。これは、他の桜を観に行く時も感じることですが、桜を観ることにより何を得たいのかを、再確認されることが肝要かと思います。

――以上――