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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

私の一般的な感覚では、「それでも好きだよ」(指原莉乃)が、「おいでシャンプー」(乃木坂46)を破ったこと

指原莉乃AKB48)のファーストシングル「それでも好きだよ」の発売日である5月2日は、彼女のファンにとってお祭りとなるはずでした。なお、彼女のソロデビューは、AKB48のメンバーとしては、板野友美(2011.1.29)、前田敦子(2011.6.22)、岩佐美咲(2012.2.1)、渡辺麻友(2012.2.29)に続いて、5人目のメジャーレイベルからのソロデビューです。

しかし、大人の事情により、乃木坂46のセカンドシングル「おいでシャンプー」が同日に発売になることが決まると、重苦しいものが流れ始めたようです。「それでも好きだよ」の売り上げは、同日発売となる「おいでシャンプー」の売り上げと比べられることになります。そして、その勝負に勝てる見込みは少ないと思われたからです。それにもかかわらず、AKB48選抜総選挙が6月6日に控えていますので、指原莉乃のファンはこの勝負に全力を投入するすることができません。忸怩たるものがあったと思われます。

なぜ、「それでも好きだよ」が「おいでシャンプー」との勝負に勝てる見込みが少ないと推測されたかというと、乃木坂46のファーストシングル「ぐるぐるカーテン」の売り上げ(オリコン)が約20万枚*1だったからです。これと同程度の売り上げを「おいでシャンプー」が達成するならば、これを「それでも好きだよ」の売り上げが上回るとは思えなかったからです。

AKB48のソロデビュー曲でも、去年発売された板野友美ファーストシングル(「Dear J」) と前田敦子のファーストシングル(「Flower」)の去年の売り上げは、それぞれ、216,781枚、209,781枚であり、20万枚を上回りました。しかし、これには理由があります。「Dear J」の場合は、AKB48のメンバーとしての初めてのソロシングルであるために、板野友美以外のAKB48のファンも購入したと思われます。そして、「Flower」の場合は、AKB48のエースである前田敦子のソロデビュー作ですので、売り上げが多くても当然です。

「それでも好きだよ」の場合は、去年の選抜総選挙において9位である指原莉乃による、AKB48としては5人目のソロデビュー曲です。売り上げは多くても、選抜総選挙において5位であった渡辺麻友による、AKB48としては4人目のソロデビュー曲「シンクロときめき」と同程度だと予想されました。そして、「シンクロときめき」の売り上げは、15万枚*2となりました。これらのことより、「おいでシャンプー」総売り上げが、「それでも好きだよ」の総売り上げを、5万枚くらい上回ると、私は予想しました。


さて、私は知らなかったのですが、同日発売のシングルレコードの勝負は、オリコン発表によるウイークリーチャートによって決められるようです。今回のレコードの発売日は5月2日なのですが、実際には5月1日から発売されているので、5月1日(火)から、6日(日)までの売り上げの合計が評価対象になるようです。

オリコンの週間ランキング(2012年4月30日〜5月06日)によると、この週の売り上げは、「おいでシャンプー」が155677枚、「それでも好きだよ」が124483枚となりました。

この数字を見るだけだと、「おいでシャンプー」の売り上げが31194枚多いですから、乃木坂46が勝利を収めたように見えます。「それでも好きだよ」の場合には、レコード会社であるavexのミスにより、1万2千枚(劇場版)がオリコンにはカウントされませんでしたが、それを足しても、差は19194枚に減るだだけです。しかし、各々の日の売り上げを見ると妙なことに気が付きます。

日付 おいでシャンプー 「それでも好きだよ」
5/1(火)  111,222 56,879
5/2(水)  21,552 29,528
5/3(木)  8,238 12,323
5/4(金)  5,092 7,718
5/5(土)  4,123 6,049
5/6(日)  2,993 5,456
合計(注意*3)  153,220 117,953

初日である5月1日においては、確かに、「おいでシャンプー」の売り上げが1位、「それでも好きだよ」が2位です。しかし、5月2日以降の5日間においては、全ての日において、「それでも好きだよ」の売り上げが1位でした。「おいでシャンプー」の売り上げは、5月2日から5日までは2位、5月6日は3位です。
さらに調べてみると、5月7日(月)においては、「それでも好きだよ」が1位、「おいでシャンプー」が2位でした。そして、5月8日(火)においては、新しく発売されたシングルにより、「それでも好きだよ」の順位は7位に後退しますが、8位である「おいでシャンプー」を上回りました。この事実がわかると、初日に「おいでシャンプー」が上回っていることの方が妙に思えてきます。

そこで、オリコンの他にレコードの売り上げ情報を提供しているサウンドスキャンのチャートを見てみました。すると、5月6日までの売り上げは、「それでも好きだよ」が112381枚、「おいでシャンプー」が70261枚となり、「それでも好きだよ」が4万枚以上も上回っていることがわかります。「それでも好きだよ」の場合は、オリコンのデータ約1万枚少ないのに対して、「おいでシャンプー」の場合は、オリコンのデータより8万5千枚も下回っています。

サウンドスキャンにおける売り上げ数には、オリコンによる売り上げの対象になっているものの一部が入っていないようです。そして、その差の大部分は、劇場版の売り上げであるようです。そして、私はよくわかっていませんが、劇場版の売り上げは、ほぼ握手権の発行枚数と同じとされているようです。これで、謎が解けました。つまり、指原莉乃は、1人なので握手権を一万枚くらいしか発行できないのに対して、乃木坂46(現在は34人)は、それよりも多いの握手権を発行することができたということだと思います。この差が効いて、オリコンの初日に売り上げにおいて、「おいでシャンプー」が大きく上回ったというわけです。


それから、商品の主な価値である握手が行われていない時点では、取引は完了していません。したがって、初日の時点で、劇場版の売り上げを全て足しこむのは著しく妙に感じます。

指原莉乃は実質上は自分が勝ったことを知っていたはずです。しかし、握手権のことを持ち出すと、握手権を売り上げ向上に活用しているAKB商法を否定することになるために、このことを主張できなかったのだと思います。そして、AKBワールドの住人である彼女のファンも、このことを主張しにくいのだと推測します。でも、そのような大人の事情は私には関係がありません。私は、AKBワールドの住人ではありませんから…。

一般人の感覚からすると、「握手権」の数が反映されない数字の方が、しっくりいきます。「握手権」の数字は、歌が評価されたものではないからです。その感覚からすると、今回の対決は、「それでも好きだよ」の勝ちです。

レコード店の売り上げおいては、「それでも好きだよ」の方が上回った店が多いと聞いています。そして、「それでも好きだよ」を購入する人はヲタだけではなく、10代の女性もかなり見かけるようです。まぁ、デビュー前の指原莉乃がヲタであったように、その中にもヲタがいるでしょうけれど…。


今回の対決に関しておかしいなぁと思ったのは、売り上げのことだけではありません。指原莉乃が順守しているルールと、乃木坂46が従っているルールが違うように感じるのです。

指原莉乃は、相手の技も受けることにより、相手の持ち味も発揮させるというプロレス的に戦っていました。各番組で行われた乃木坂46との対決においては、勝負と同様に、面白さにも気を配っていたようです。指原莉乃は、「有吉AKB共和国」(日本テレビ)や「MJ」(NHK)における乃木坂46との対決において、乃木坂に勝ちを譲っているようにも見えました。特に印象的だったのは、「MJ」において「光るもの」を題材にした山手線ゲームが終わり、乃木坂46の歌が始まる前に、「あ!光るもの!乃木坂!」と発言し、乃木坂46に花を持たせたことです。

これに対して、乃木坂46は、指原莉乃の出身地である大分市において「それでも好きだよ」の売り上げを抑えるために、シャンプーを配りに行きました。そして、市長を表敬表門した際に、メンバーに2人の大分市出身者がいることを理由に、乃木坂46を、指原莉乃と同じように大分市観光大使にすることを要請しています。そして、結果的に、観光大使と同等の観光特使となることに成功しました。この件については、flightさんが怒ってくれているので、ここではそれにリンクするだけにとどめます。


ともあれ、オリコンにおける第1週の売り上げが発表されたので、普通ならば、戦いのことは忘れて、お互いを讃え、相手の今後の健闘を祈ることが望ましいです。このことは、広い意味における「スポーツマンシップ」に合致すると同時に、自分のためになります。素晴らしいチームに勝ったこと、または、負けたけれどその相手が素晴らしかったことは、自分の評価を上げることにつがなるからです。

指原ヲタは、指原莉乃と友好関係にある者はリスペクトするという特性を持っているようです。乃木坂46が大分市の観光特使になったことに憤慨したとしても、指原莉乃が生駒ちゃん(乃木坂46)とメル友だと話しているので、乃木坂46のアンチになることはほとんどないと推測します。
乃木坂46にとっては、オリコンの対決において破った指原莉乃が、今後、成功し、例えば、選抜総選挙でより上位になることが、自分たちがより評価されることになります。したがって、ファンはそのことを祈った方が得ですが、そのような発想があるかどうかは、私は分かりません。

――以上――

*1:3月:155821枚、4月: 41211枚

*2:2月:123237枚、3月: 27566枚

*3:この合計値が、オリコンの週間ランキングの値と違うのは不思議です。