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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

公正さという概念を持ち出して、指原莉乃の処分が甘いと見なすことに対する違和感

週刊文春(6月21日号)の記事が要因となり、指原莉乃AKB48からHKT48へ異動となった件をキッカケにして、多くのメディアが連日、彼女に関することを報道しています。その結果、多くの検索が彼女に対して行われ、「Yahoo!検索ランキング」における「検索総数ウィークリーランキング(人名版)」(2012年6月11日〜6月17日)において、彼女がトップになるような事態になっています。また、Yahoo!Newsでは、彼女の関するトピックページもできました。

彼女に対する処遇については、厳しいという意見の人も、甘いという意見の人もいるようです。どこのテレビ局の番組*1であったかは覚えていませんが、これに対するアンケート結果を発表していました。結果は詳しくは憶えていませんが、印象的だったのは性別によって結果がかなり違うということです。簡単に言うのならば、「甘い」と考える人は男性に多く、「厳しい」と考える人は女性に多いということだったと思います。

これを解釈すると、女性には、アイドルは、女性がアイドルという職業を務めているという理解があり、それを元彼が台無しにしたという認識がある人が多いようです。そして、今回のような元彼の暴露のようなものは自分も受ける可能性あるという認識もあるようです。これに対して男性が指原莉乃に対して女性に比べて厳しいのは、論理以外のところ、例えば女性に対する偶像化、から発生しているような気がします。


私が今回の件について不思議だと思うのは、単なるアイドルグループにおける人事が、著しい注目を浴びていることです。指原莉乃は、人身事故など被害者が存在する罪を犯したわけではありません。あえて、被害者を上げるのならば、彼女を応援してきたファンです。破ったとされているのは、AKB48において明文化されない形で存在する恋愛規定です。そして、恋愛関係の問題だとしても、不倫など社会的に問題があるとされるものではありません。

つまり、指原莉乃の処遇は、AKB48内部の考え方に基づいて決められることが妥当なものであり、その裁定には、AKB48に対する彼女の貢献に対する評価や、彼女に対するこれからの期待が反映されて然るべきのものであると、私は認識しています。そして、少なくても私の感覚では、AKB48における彼女に対する評価を知らない外部の人が、口を挟むことが妥当ではない部類のものです。

処遇についての裁定に、裁定を受ける人の評価が加味されるべきではないという考え方もあると思います。組織の考え方によって、裁定が杓子定規に行われる組織も、裁定を受ける人の評価が加味される組織もあります。また、加味される程度も様々だと思います。私の認識は、裁定を受ける人の評価が加味されることがほとんどであり、明文化されていない規定ならばなおさらである、ということです。

少しカテゴリーが違うことかもしれませんが、リストラする社員を選ぶ時には、ほとんどの会社において、社員に対する今までの評価と、これからの期待を加味すると思われます。例えば、くじ引きでリストラする社員を決めることは「公平」かもしれませんが、そのような会社は少ないと私は思います。

問題を起こした社員の処遇を決める際にも、裁定を受ける人の評価が加味されることがほとんどだと思います。それから、問題を起こしたことだけではなく、どのような問題を起こしたかも、当然のことながら重要な判断材料になります。

AKB48のファンに中には、他のメンバーの処遇に較べると、今回の指原莉乃の処遇が甘く、「公平」でないと主張する人がいるようです。そして、甘いという主張がネットでは目につきがちになっているようです。

しかし、それらのある程度の割合の人は、上で述べたような現実社会のことをご存じない可能性があると思います。また、知らない振りをして、そのように主張している人が少なからずいるようです。

指原莉乃は、前回の選抜総選挙で9位に急上昇しました。そして、今回はさらに4位に上昇し、来年はトップを狙える位置につけました。「出る杭は打たれる」ということは、どの社会でも起きる可能性があることであり、AKB48の社会でも、最近、指原莉乃のアンチは急増したようです。アンチの方々は、利用できることは間違った情報でも利用して叩くというのが、よくあることのようです。


ともあれ、AKB48のファンに中に、「公平」であるということを理由に、今回の処遇が甘いと主張している人がいることは、事実です。このことを、垣間見ることができる記載が、(MSMに引用された)日刊ゲンダイの記事にあるので、それを引用することにします。

なお、関東地方の人以外は、ご存じないかもしれませんが、日刊ゲンダイは夕刊タブロイド紙であり、それにふさわしい評価を受けています。それから、この記事の引用の後に、「日刊ゲンダイ」が「アイドルに詳しいライター」と記している“ブレーメン大島氏”の評価について記します。

2012年6月21日 10:00 (ゲンダイネット)
「AKB48 指原莉乃 不可解移籍」
大島優子板野友美はセーフ 下位メンバーはアウト>

 先の選抜総選挙で4位に躍進したAKB48の指原莉乃(19)が福岡・博多のHKT48に移籍――。これは14日発売の「週刊文春」で過去の男性との交際が報じられたことへの“処分”らしいが、ファンの視線は冷ややかだ。

 AKBは“恋愛禁止”が建前だが、セーフとアウトの線引きが曖昧なことが大きな理由だ。

 例えば、ウエンツ瑛士との交際が報じられた大島優子、EXILEのTAKAHIROとの仲が週刊誌に載った板野友美は何のおとがめなし。いまだに選抜メンバーとして活躍している。

 かたや下位メンバーは悲惨だ。今年1月、“合コン画像”が流出した平嶋夏海米沢瑠美がAKB48としての活動を突如休止。4年前には交際相手のプリクラ画像が流れた菊地あやかが出演停止状態となった。ほかにも「学業専念のため」といった、もっともらしい理由で突然AKBを去るメンバーが珍しくない。

 アイドルに詳しいライターのブレーメン大島氏が言う。
(後略)

MSN ニュース

ブレーメン大島氏については、今回の記事で初めて知りました。調べてみると、(上記の記事と同様に、MSMにも引用された)日刊ゲンダイの記事「AKB48“新センター”はこの子!?」(2012年3月31日)において、以下のように発言したとされています。

なお、以下の記事において、ブレーメン大島氏が、新しいセンターに大抜擢される可能性があるとした野中美郷(みさと)は、残念ながら、今回の選別総選挙(2012年)においては、64人の枠には入ることができませんでした。ブレーメン大島氏は、アイドルに詳しいのかもしれませんが、AKB48には詳しくはない可能性、または、AKB48に対する認識が妥当でない可能性が高いと推測します(付け加えるのならば、AKB48に対する妥当でない認識を持っている役を演じているという気もします【2012.6.22 18:57 追加】)。

「AKB48“新センター”はこの子!?」
                日刊ゲンダイ(2012年3月31日)
 AKB48の前田敦子(20)が卒業宣言し、「次のセンターポジションは誰か」に注目が集まっている。順当に行けば、大島優子柏木由紀らが後釜に座りそうなものだが、どうやら違うらしい。
(後略)
アイドルに詳しいライターのブレーメン大島氏は「もし大抜擢があるとしたら、野中美郷(みさと)になるのでは」と予想する。
「今年4月から秋まで続くコンサートツアーのタイトルは『野中美郷、動く。〜47都道府県で会いましょう〜』です。大きな実績がなく、選抜入りもしたことがないのに、野中の名前を冠にしたのは何か理由があると考えるべきでしょう」
 北九州市出身の横浜育ち。渡辺麻友と同じ事務所に所属している。年齢は20歳。今後は要チェックだ。

http://gendai.net/articles/view/geino/135910


この記事の書き始めにおける予定では、AKB48の運営による指原莉乃に対する評価についての私の推測も書くつもりでした。しかし、長くなりそうなので、彼女の評価は非常に高いと記するだけで、記載は省略します。

その代わりに、AKB48への応募者が目指すメンバーとして挙げているとされるメンバーについて記します。秋元康によると、ベスト3は、大島優子板野友美指原莉乃だそうです。目指してもなれるとは思えない存在である前田敦子が抜けているのは、妙にリアルです。

大島優子は、彼女のフォトブックに秋元康が添えた言葉「AKB48とは、大島優子の一生懸命さのことである」が示すように、頑張り屋です。その努力が実り、前田敦子が卒業した後にトップに位置づけられる立場になりました。板野友美はビジュアルやファッションセンスなどにおいて、応募者の年代の一部の憧れの存在です。

そして、この記事における話題の人物である指原莉乃は、この2人とは違い、より身近で具体的な目標です。彼女は、研究生出身でありながら、去年の選抜総選挙において神8に継ぐ9位まで急上昇し、さらに今回の選抜総選挙においては、神8の過半数を抜いて4位になりました。言わば、応募する女の子にとっての希望の星です。

これだけのことを聞くだけでも、企業などで実際に人事を担当している方々ならば、異論はあることを承知していても、AKB48に残しておきたい人材と判断されていることが、御理解いただけると思います。


…ということで、以上にあるような認識なので、標題にもあるように、私は「公正さという概念を持ち出して、指原莉乃の処分が甘いと見なすことに対する違和感」を感じています。ただ、これは私がそう思っていることだけなので、他の方がどう考えられていても構いません。

長い文章なのにもかかわらず、ここまで読んでいただいた方に感謝します。


――以上――

*1:ハリセンボン近藤春菜が出演していました。