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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

なでしことサムライの明暗が分かれた準決勝(ロンドンオリンピック サッカー)

ロンドンオリンピックのサッカー準決勝は、男女で明暗が分かれました。女子代表はフランスに勝利して(2対1)、決勝に進みました。しかし、男子代表はメキシコに敗れて(1対3)、3位決定戦に回りました。このことだけを切りだすならば、男子代表が不甲斐ないということになるのですが、双方の実力を考えるならば、順当な結果だと思います。

女子代表(以降は、なでしこジャパン)はワールドカップチャンピオンであり、世界ランキング3位(オリンピック出場チームとしては2位)の強豪です。そして、監督を務めるのは、知将である佐々木則夫さんです。今回のオリンピックでは、順当にいけば決勝に進出すると期待されており、その通りになりました。

これに対して男子は、フル代表においては世界ランキング19位であり、ワールドカップにおいてグループリーグを突破するだけで大きな称賛を受けます。強豪国に勝てば「xxxの奇跡」と称されるのが慣例であり、今回のオリンピック代表にも、スペイン代表に勝つと「グラスゴーの奇跡」と称されました。したがって、オリンピックの準決勝に進んだだけでも、大きな成果と言えると思います。


なでしこジャパン vs フランス】
ワールドチャンピオンとなった“なでしこジャパン”は対戦相手に研究尽くされているようであり、フランス戦においても、本来の良さを消されていたようです。それでも、前半32分に大儀見、後半4分に阪口がゴールを決め、2対0とリードします。しかし、守備意識が強くなったためか、これ以降はフランスの猛攻撃を受け続けます。

後半においては、フランスに19本のシュート(試合を通じて17本)を打ち込まれました。そして、後半31分のルソメルによるシュートがゴールとなりました。これに対して、日本が放ったシュートは3本(試合を通じて4本)だけでした。なでしこジャパンは、フランスがPKで失敗するという好運に恵まれたとはいえ、ルソメルのシュート以降はフランスを無得点に抑え、勝利を収めることになりました。

なでしこジャパンが勝利を収めることができたのは、男子代表とは異なり、長い時間をかけて成熟してきたチームだからだと思います。幾つもの厳しい試合を経験してきたことは、このチームの財産となっています。そして、今回の勝利の決め手となったのは、勝ちたいという意欲がフランスよりも勝ったことだと思います。

決勝(8/11 03:45〜)で対戦することになるアメリカとは、ワールドカップ決勝において引き分けています。そして、PKで勝つことにより、ワールドカップを得ることになりました。しかし、この決勝戦はフェアーな試合ではありませんでした。
決勝が行われた試合会場には、東日本大震災において甚大な被害を被った日本の優勝を願う雰囲気が満ちていたようだからです。この精神世界的な“あと押し”により、日本が引き分けに持ち込むことができた試合であったと、私は認識しています。したがって、現在においては、日本は暫定的な世界チャンピオンであり、今回の試合が真の世界一決定戦だと、私は思います。

私は、現時点においても実力ではアメリカが日本を上回っているとはいえ、その差はかなり縮まっていると思います。したがって、なでしこジャパンが優勝する可能性は少なくないと思います。いい試合となることを、期待したいと思います。


【関塚ジャパン vs メキシコ】
男子代表(以降、関塚ジャパン)に対しては、オリンピックが始まる少し前までは、ほとんどの人が大きな期待をしていなかったと思います。ところが、吉田と徳永がオーバーエイジ枠で加わったことにより守備が安定し、ワントップで起用した永井が当たりました。そして、グループリーグの初戦であるスペイン戦で勝利したことにより勢いを得て、準決勝に進出しました。守備陣は、これまでの4試合を無得点で抑えていました。

しかしながら、関塚ジャパンの運は、エジプト戦において永井が負傷退場したことにより、反転します。前線からの守備を行っている永井は、攻撃だけではなく、守備にも欠くことのできない必須なパーツであったからです。つまり、永井を欠くことは関塚ジャパンが機能しなくなるのと同意義でした。

メキシコ戦には、永井が怪我をおして出場しましたが、本来の輝きはありませんでした。さらに、他のメンバーも、連戦の疲れためか、運動量がこれまでの試合に較べるとありませんでした。このことは、日本にとって致命的なことでした。

関塚ジャパンは、大津のゴール(前半12分)によりリードしますが、メキシコはファビアンのゴール(前半31分)により同点とします。このゴールは、関塚ジャパンにとってオリンピックにおける初めての出来事でした。そして、関塚ジャパンの経験値の低さが影響し始めます。

メキシコがファビアンのゴール(後半20分)により勝ち越すと、心理的な次元では、ほぼ試合は決まりました。関塚監督は、後半26分に杉本(東がout)、後半32分に宇佐美(清武がout)、後半41分に斎藤(扇原がout)に投入しますが、大きな違いをもたらすことができませんでした(あまりにも、お決まりのメンバーの投入です)。最後には、コルテスのゴール(後半48分)により、全てが終わりました。

3位決定戦(8/11 03:45〜)の相手は、準決勝でブラジルに敗れた韓国となりました。この試合は、前日に行われる女子決勝と同じ時間帯に行われます。体調のことを考えて、私は2日続けてこの時間帯に、リアルタイムで試合を観ることはないと思いますが、関塚ジャパンの健闘を祈ります。

――以上――