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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

東京ソラマチの大混雑と、地元商店街の悲鳴

「栃木県北部の旅」というシリーズで3つ記事を書く予定でしたが、「遊園地/テーマパーク編」だけを書いただけで、その後が滞っていました。で、残りの2つを書く前に、この旅行の際に偶然に立ち寄った「東京ソラマチ」に関することを書くことにします。

この旅から東武鉄道で都内に戻る際は、当初は、その終点である浅草駅で降り、銀座線の銀座駅経由で東京駅に行く予定でした。その予定を変更して、東京スカイツリー駅で降りたのは、銀座において大量の人が集まると思われるイベントが開かれることに気がついたからです。

東京スカイツリー駅から押上駅半蔵門線)に徒歩で移動してから、錦糸町駅半蔵門線、JR)からJRで東京駅に行くというプランは、賢いアイディアであると思っていました。しかし、実際には大混雑している「東京ソラマチ」を通り抜けなくてはならないことになり、大失敗でした。

平日のこの時間に「東京ソラマチ」がこんなに込んでいるとは、全くの予想外でした。そして、私は「東京ソラマチ」において、予想もしなかった店が数多くあることに衝撃を受けました。これらは、駅ビルの地下にあるような食料品店です。何故、ここに存在するのか理解できないそれらの店には、沢山の客が集まっていました。「なにか、おかしなことが起きている!?」。歩いている床が急にフカフカしているように感じるような、妙な感覚に襲われました。 その「おかしなこと」は、8月28日の読売新聞の夕刊を読むことにより分かりました。

【記事の概要】
「ツリ―地元商店街悲鳴 売り上げ減、墨田区調査へ」
     読売新聞夕刊(2012.8.28 3版 15ページ)

東京スカイツリー(東京都墨田区)が開業して29日で100日を迎える。足元の商業施設「東京ソラマチ」と合わせた来場者は1600万人を突破し順調な滑り出しだ。ところが、おひざ元の商店街は売り上げが激減。観光客向けの飲食店や土産物店だけでなく、除藻と客を相手にしていた精肉店や青果店なども大きな打撃を受けている。墨田区は近く、地元商店街への影響について実態調査に乗り出す方針だ。

【記事から本文】
「人が全く歩いていない。特売しても全然だめ」。ツリーから500メートルほどの小さな商店街「業四市場商栄会」(同区業平4)で、家族と八百屋を営むxxxxさんは嘆く。
総菜店や精肉店が並ぶ同商店街では、夕方になると狭い路上が食材を買い求める近所の主婦であふれるのが当たり前の風景であった。だが、5月22日のスカイツリー開業で客は激減。xxxxさんの店の売上は「半分以下になった」という。
(中略)
観光客でにぎわうソラマチには、テナント312店のうち、生鮮や精肉、青果など土産以外の食料品を扱う店も約10店はいる。
「何でもそろう」のが魅力で、観光客に加え地元住民の取り込みにも成功したようだ。
(中略)
地元では、開業直前まで生鮮食料品を販売する店がソラマチに入るとは知らなかった商店も多いという。
地元の悲鳴を受け、墨田区は急きょ、10月〜11月、区民約200人を対象に消費動向調査を行うことに。食料品や日用品の購入先をスリーの開業前後で比較し、影響を調べるのが主な目的だ。ただ、抜本的な対策は見当たらず、区産業経済課は「個々の店に補助金を出す訳にもいかない。店側にソラマチとの共存共栄を探ってもらうしかない」と打ち明ける。
(後略)

私が理解できないのは、「開業直前まで生鮮食料品を販売する店がソラマチに入るとは知らなかった商店も多い」ということです。まず、地元の商店が、ソラマチに「生鮮食料品を販売する店」が入るとは思っていなかったというのは、当然のことだと思います。そんな仁義にかけることが、了承を得ずに行われるとは、夢にもおもわないというのが、通常の感覚だと思います。

もし、生鮮食料品を販売する店がソラマチはいることを、多くの商店主が知っていたのならば、大反対が起き、そんなことは現実のものとはならなかったと思います。商店街の組合は知っていたが、個別の商店には知らされていなかったのでしょうか?墨田区は知っていたけれど、商店街組合には知らされていなかったのでしょうか?それとも、墨田区にも知らされていなかったのでしょうか?いずれにろ、私には、理解不能なことです。

それと同じレベルで理解できないのが、墨田区の対応です。「急きょ、10月〜11月、区民約200人を対象に消費動向調査を行うこと」というのは、救急車が呼ばれているのにもかかわらず、救急車を向かわせるかどうかを決める会議を来月に行いますからお待ちくださいと言っているのと同じことです。

抜本的な解決策は、ソラマチに10店あるという「生鮮や精肉、青果など土産以外の食料品を扱う店」に退去してもらうことです。しかし、契約上の問題で難しいと思われますし、利便性を知った地元の客も納得しないと思います。現実的な対応は、ソラマチができたことにより増える税収を使って、墨田区が補償をするということだと思うのですが、墨田区の産業経済課の見解は「個々の店に補助金を出す訳にもいかない。店側にソラマチとの共存共栄を探ってもらうしかない」とのことです。

私は墨田区には関連がありませんので、これ以上は記しませんが、観光客としてソラマチに訪れる人も、このようなことが起きていることを知っておくほうがいいのではないかとは思います。