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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

前田敦子のAB48卒業公演と、指原莉乃による「これからも…、服をください。」という言葉

AKB48のセンターを務めていた前田敦子の卒業公演が、AKB48劇場(東京、秋葉原)において8月27日に行われました。このことについては、テレビ、新聞で大きく報道されましたので、AKB48に関心のない方でも、ご存じの方は少なくないと思います。


AKB48劇場のまわりには、多くのファンで溢れたようです。公演を観るためのチケットには、著しく多数の人が応募したのですが、会場であるAKB48劇場の観客席は250と少ないです。このため、ほとんどの人が抽選漏れとなりました。その一部は、卒業公演を観られないのにもかかわらず、その時間を近くで共有するために、秋葉原にやってきたようです。

観たくとも観れないファンに配慮して、Youtube などの動画サイトで中継が行われました。多くのファンにとっては、これで十分であり、それ以上のことは、むしろ、して欲しくなかったのではないかと推測します。しかし、視聴率が取れるコンテンツということで、フジテレビでは、音楽番組である「HEY!HEY!HEY!」の特別番組(「HEYHEYHEY 前田敦子AKB48卒業緊急2時間スペシャル」)という位置づけで、公演の中継を行いました。この番組の平均視聴率は14・3%(関東地方)となり、通常の番組よりは高かったようでした。ファンの思いはともかく、視聴率的には成功したようです。


私はこの公演の最後の方を、Youtubeにおいて観ました。私が観始めた時には、指原莉乃前田敦子に対するメッセージを話していました。この時には既に、最後の曲となる「桜の花びらたち」以外の曲は、終わっていました。このメンバーのメッセージが全て終了した後に、前田敦子が挨拶を行いました。そして、最後の曲が歌われて公演は終わりました。

Youtubeによる中継については、私は過去の経験から、大量のアクセスが殺到しすることにより、まともに観れないのではないかと懸念していました。しかし、実際には、予想に反して普通に観れたので驚きました。これならば、もっと早くから観ればよかったと、若干、残念に思いました。

なお、私はテレビ放送を観なかったので知らなかったのですが、テレビ番組では、公演の最後の部分が入りきらなかったようです。今回のように滞りなくネットで中継ができるのならば、尺が伸びる可能性があるコンテンツの中継の場合には、主にネットで行われる時代が、テレビ局の予想よりもかない早く来るかもしれません。


この公演に参加した28人のメンバーの中で、メッセージを伝える栄誉を得たのは、先のAKB48選抜総選挙において12位にまで入ったメンバーと、峯岸みなみ前田敦子と同期)でした。メッセージはMCを務める高橋みなみから始まり、その後は、メッセージを述べるメンバーを、次々に彼女が指名する形で進みました。

メッセージを述べた順は以下の通りです。

  1. 高橋みなみ (MC)
  2. 小嶋陽菜峯岸みなみ篠田麻里子板野友美 (前田敦子とほぼ同期)
  3. 柏木由紀渡辺麻友 (以前からの主力メンバー)
  4. 指原莉乃HKT48〕 (前田敦子の事務所〔太田プロ〕の後輩)
  5. 松井玲奈SKE48〕、松井珠理奈SKE48との兼任〕、宮澤佐江河西智美 (選抜総選挙において9位から12位)
  6. 大島優子前田敦子が卒業した後のセンター)

ネットでは、HKT48に移籍した指原莉乃が、前田敦子の卒業公演に何故、参加しているのかという書き込みがあったようです。それは、今回の公演が基本的にAKB48のチームAの公演でありながら、AKB48への功績が極めて大きい前田敦子の卒業公演であるために、AKB48グループの選抜メンバーも参加したからです。

指原莉乃は6月に行われた選抜総選挙で4位になっていますから、10位となった松井玲奈SKE48)と共にこの公演に参加ました。そして、二人とも前田敦子へのメッセージを贈るメンバーにもなりました。なお、チームAのメンバーであった指原莉乃の代役としては、彼女のアンダーである武藤十夢が公演に参加しています。


前田敦子に対するメンバーのメッセージには、それぞれの個性が表れており微笑ましかったです。また、前田敦子はこれを聞いて喜んでいたようです。この公演は前田敦子のために行われたのですから、彼女が喜んでいたのならば何も問題がありません。しかし、そのメッセ―ジは合計で30分にも渡りましたので、AKB48にそれほど関心がない人にとっては、食傷気味となった可能性がありました。

それを軽減したのは、ほぼ半ばに行われた指原莉乃のメッセージでした(あとで、詳しく解説をします。)特に「これからも…、服をください。」という言葉は、暖かな笑いをもたらし、重たげな会場の雰囲気を変えました。これにより、多くの観客がまた新たな気持ちをもって、次の松井玲奈からのメッセージを聞くことができたようでした。

指原莉乃のメッセージは、 AKB48選抜総選挙の直後に放送された「笑っていいとも!」(6月11日)において、タモリ指原莉乃(月曜レギュラー)に対して述べたことを思い出させました。もしかしたらば、彼女の潜在意識の中にはこのタモリのコメントがあったのかもしれません。そうならば、彼女メッセージには、それが反映された可能性があります。

総選挙の生放送をタモリはマネージャーと飲みながら見ていたが、武道館でのメンバーのコメントの長さにうんざりしたという。「みんな『グラミー賞でも取ったのか?』というくらい長いんだよ!」と泣き顔でコメントするマネをして見せた。指原は「そんなんじゃない!」と否定したが、「見てくださってありがとうございました」とそこは感謝していた。

「みんなグラミー賞取ったのか?」タモリがAKB総選挙4位の指原莉乃を辛口で祝福。 | Techinsight|海外セレブ、国内エンタメのオンリーワンをお届けするニュースサイト

なお、この記事を読むことにより、タモリAKB48に対して批判的であると受け取る人もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。タモリにとって指原莉乃は、「笑っていいとも!」の女性レギュラー陣(渡辺直美指原莉乃、ローラ、柳原可奈子ベッキー)の中で、一番気軽にからえるメンバーであり、彼は彼女を弄るのを楽しみしてます。タモリの言葉は、この理解の上で、解釈する必要があると思います。


それでは、指原莉乃のメッセージについて具体的に記します。「これからも…、服をください。」という言葉については、マスコミにおいて、部分的に報道されていることが要因となり、不適切なものと考えた方もいらっしゃるかもしれませんので、MCである高橋みなみとの絡みも含めて、以下に書き下します。また、彼女と前田敦子との関係を知らない人には、把握が観難しいと思いますので、解説を加えます。

高橋「それでは、指原」
指原「はい」
(指原が前列に出てくると、何故か会場から軽い笑い)
指原「なんで笑ったんですか」
(会場から爆笑。)
高橋「ありがとうございました」(指原を戻そうとするふりをする)
#####
指原「あの〜、あっさん。えーと、あっさん。」
前田「はい。」
指原「あっさん、東京ドーム三日目のあっさんを見送る「桜の花びらたち」の時に、本当はAKB48だけの出演だったので、指原はHKT、HKTなので本当はステージに立てない予定だったんですけど、「私立てないんですよね」ってお話をあっさんにした時に、あっさんが「出れないの」って言って、「出なよ!」と言ってくれたのが本当に嬉しくて、こんなに優しい先輩が、優しいことを言ってくれる先輩がいるんだなと思ったら本当に嬉しくて…。」
#####
指原「いっつも指原がダサいから服をくれたりとか…。」
(会場から笑い)
指原「これからも…、服をください。」
(前田が満面の笑顔。会場は大爆笑)
指原「頑張ってください。」
前田が指原に駆けより、抱きしめる。
高橋「ただのオネダリやん。」
(会場から爆笑)
指原「頑張ってください。」
#####
高橋(戻ってきた前田に対して)「よろしくお願いしますね。すみません」
前田(高橋に対して)「まかせたよ」
高橋「続いて……。」
(高橋は笑ってしまって、言葉を続けられなくなる。)
高橋「服をください…。」
(会場から爆笑、「みなみ頑張れ」の声」)
高橋「めっちゃいいこと言った後に…。」
(会場から爆笑)

まず、「あっさん」という呼び方に違和感を感じた人がいると思います。指原莉乃は尊敬している先輩である前田敦子を、以前は「前田さん」と呼んでいました。研究生から昇格した指原莉乃は、以前は、前田敦子と心理的な距離がかなりありました。しかし、最近は指原莉乃の人気が急上昇したことにより、AKB48内部での彼女の位置付けが上がり、前田敦子と接する機会が増えました。この結果、距離は前より近くなってきましたが、まだ前田敦子は、「あっちゃん」と呼ぶには神々しい存在でした。そこで、指原莉乃が見つけ出したのが「あっさん」という呼び方のようです。なお、この呼び方については、前田敦子もOKを出しているようです。私は、「あっちゃんさん」の方が良いと思うのですが、二人が了解し合っていることなのですから、別に構いません。


で、本題に入ります。今回の彼女のメッセージには、前田敦子指原莉乃にしてくれたことに関する感謝が込められています。具体的には、二つの「いい話」が含まれています。

一つ目の「いい話」は、東京ドーム*1公演の3日目において、指原莉乃が「見送る桜の花びらたち」を歌えるように、前田敦子が計らってくれたことです。この曲は、前田敦子を送るという位置づけで歌われる曲でした。前田敦子と同じチームAのメンバーであった指原莉乃は、本来ならば、この曲を歌うメンバーに入るはずでした。しかし、彼女はHKT48に異動したために、参加することができなくなり、非常に残念に思っていたと推測します。曲への参加が、前田敦子の一言により可能になったことを、指原莉乃は非常に感謝したと思います。また、そんな指原莉乃のことを前田敦子は嬉しく思ったと推測します。一つ目の「いい話」は、高橋みなみが「めっちゃいいこと言った」と言及した、正にその通りのことでした。

二つ目の「いい話」は、前田敦子指原莉乃に服をくれたことです。前田敦子の服というのは、指原莉乃にとって単なる服以上の意味を持っています。指原莉乃は、前田敦子に対して、以前は、ほとんど話しかけることができなかったようです。その指原莉乃前田敦子と話せることになったキッカケが、服をあげようという前田敦子の言葉でした。したがって、「これからも…、服をください。」という言葉の意味は、これからも後輩でいさせてくださいということになります。前田敦子が満面の笑顔となったのは、このことを分かっていたからです。また、このことを高橋みなみも知っているので、コントのような対応をとれたのだと推測します。

二つ目の「いい話」については、誰にもわかるように説明すればいいのにと思われた方もいらっしゃると思います。しかし、そのようにしてしまうと説明的になってしまう可能性があります。また、二つの美談を話すことになり、指原莉乃はいい奴と見なされてしまうと思います。このことは、他のメンバーならば望ましいことですが、AKB48の中ではバラエティー担当となっている指原莉乃が望むところではありません。

で、結果的に、「これからも…、服をください。」という言葉が指原莉乃から発せられることになりました。おそらく、この言葉は、メッセージを話す前から用意していたものではなく、その場で出てきたものだと思います。簡単に言えば、指原莉乃に言葉の神様が降りてきたということだと思います。そして、この言葉が出てきてしまうところが、指原莉乃が「持っている」ところだと思います。

――以上――

*1:かじぽさんの指摘により訂正しました。