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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

10月4日の夜に関東南部であった大雨と、メッシュ型天気予報

昨日(2012.9.4)の夜には、関東南部の一部で大雨が降りました。台風19号の影響による雨が終わった後でしたので、ほっとしていた方は、虚を突かれたかもしれません。

3時間雨量が多かったアメダス観測所のベスト5は、以下のようです。今回の雨は、同時間に降っているエリアはそれほどは広くなく、都内では午後8時頃から強くなった雨が、東に向かって移動したようです。

観測所 都道府県 3時間雨量 期間
千葉 千葉県 88.0 22:10〜01:10
横芝光 千葉県 38.0 23:00〜02:00
江戸川臨海 東京都 31.0 21:00〜24:00
東京 東京都 30.0 20:10〜23:10
勝浦 千葉県 28.0 21:20〜00:20

アメダス観測所は限られた所にしかありませんので、もっと大雨が降った地点はありえます。事実、以下の毎日新聞の記事では、「レーダー解析によると、中野区付近で午後9時ごろに1時間に約60ミリの非常に激しい雨」と書かれています。

「天気:東京都心で大雨…タクシー冠水も」
    毎日新聞(2012年10月05日 01時17分)
4日夜、関東地方は大気の状態が不安定になり、東京都内で午後8〜9時ごろに局所的に激しい雨が降った。渋谷区の鉄道高架下ではタクシーが一時水につかり、立ち往生するなどの被害があった。
 警視庁原宿署によると、同日午後8時45分ごろ「渋谷区代々木1の小田急線高架下でタクシーが冠水している」と通行人から110番があった。署員が駆けつけるとタクシーが冠水しエンジンが掛からない状態だった。運転手と女性客は自力で脱出したという。
 気象庁によると、4日午後に温帯低気圧になった台風19号がもたらした暖かい空気などの影響で大気の状態が不安定になり、午後8〜9時ごろにかけ都心の広い範囲で大雨になったという。レーダー解析によると、中野区付近で午後9時ごろに1時間に約60ミリの非常に激しい雨が降ったとみられ、渋谷区も約50ミリの雨が降った。

http://mainichi.jp/select/news/20121005k0000m040110000c.html

今回のような雨は、「晴れのち雨」というような古典的な天気予報の表現では表すことができません。したがって、この種の表現をしている天気予報は役に立ちません。それよりは情報量は多い「3時間ごとの天気」(例:NHK総合のデータ放送)でも不十分であり、「メッシュ型の天気予報」を見ることが最適です。

「メッシュ型の天気予報」とは、雨量などの予想を5kmや1kmなどのメッシュで表すものです。このため、雨などの時間的な推移を知ることができます。私が最近よく見るのは、GPV*1 〔MSM*2〕と「降水短時間予報」です。

GPV〔MSM〕は、 雨量などの1時間ごと移り変わりを、5kmのメッシュで33時間後まで予想するものです(一日に4回更新)〔注意*3〕。これに対して、「降水短時間予報」は、雨量の1時間ごと移り変わりを、1kmのメッシュで6時間後まで予想するものです(30分ごとに更新)。

「降水短時間予報」は、気象庁のサイトにおいて、一般向けに画像で提供されてます。しかし、GPV〔MSM〕は一般向けには提供されていないようなので、第三者が画像として提供しているものを利用することになります。


【関連サイト】

*1:Grid Point Value

*2:Mezo-scale Model

*3:現時点では、0時、6時、12時、18時から33時間に渡る予測を、約2時間30分後に出しているようです。例えば、6時から33時間の予想は、8時30分頃に出されるようです。2時間半のタイムラグは計算に要する時間のためのようです。したがって、実際には30時間30分に渡る予測です。

*4:GPV〔GSM〕の画像も提供しているためです。