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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

ドラマ「悪夢ちゃん」の第2話と、原案である小説「夢違」(恩田陸)

「悪夢ちゃん」(土9、日本テレビ)の第2話を観ました。今回も、小学校の教師である武戸井彩未 (北川景子)は、生徒の古藤結衣子(木村真那月)の予知夢がもたらす厄介事に巻き込まれていきます。

第2話についてザッと記してから、ドラマの原案になっている小説についてふれます。なお、第2話については記憶に基づいて書いていますので、記述に間違いが含まれている可能性があることをご承知おきください。

結衣子の祖父である万之介(小日向文世)の研究室において、彩未が結衣子の夢を映像として見ると、今回の件には、彼女のクラスの生徒である神田冬馬(原田一輝)が関わっていることが分かります。夢の中で冬馬は、巨大な蛇に襲われて、結局、その腹を切り裂きます。

冬馬の母(立原麻衣)は、売れないミュージシャンである夫(Sion)と、最近離婚しました。その夫とは2年間くらい結婚しており、その連れ子である輝美(日向ななみ)は、彩未の務めている小学校の卒業生です。養護教諭である平島琴葉 (優香)を使って家庭環境を調べると、二人が離婚した理由は夫の酒癖でした。そして、輝美は父の関係者である女(高橋ひとみ)が経営している飲み屋「うわばみ」において、バイトをしています。

彩未は、結衣子が再び見た夢を神話についての知識により解き、冬馬が輝美のために、元父をバットで撲殺しようとすることを防ぎます。で、結局、彩未の奮闘にもあって、冬馬の元父は、立ち直る決意をします。

第1話の最後で、彩未の夢を「バク」(夢の読み取り機)によって見ようとした志岐貴(GACKT)は、彩未の部屋の前に何回か現れて、彩未に近づこうとします。彼女は最初は志岐貴のことを拒むのですが、第2話の最後では、申し出に応じて、彼と「チーム」を組むことにします。

「チーム」という言葉が今回のキーワードであり、タイトルも「チー夢」となっています。神田冬馬と輝美を「チーム」と称し、志岐貴は彩未に「チーム」を組もうと持ちかけます。でも、後者の「チーム」は、本来のチームが意味するものとは違うような気がします。

志岐貴は、古藤万之介が長である「夢研究室」の準教授なのですが、古藤万之介は、結衣子を題材にした予知夢の研究について、彼に話すことを拒んでいます。志岐貴が彩未に近づいた目的は、少なくても最初は、彼女を通じて古藤万之介の研究を知ることでした。ただ、志岐貴はそれほどは悪質な人物ではないようです。

彩未にとって古藤万之介は、厄介事をもたらす人物です。彼は予知夢の研究をしているのにも関わらず、結衣子の悪夢を解決する現実的能力がありません。このため、問題の解決を、結衣子の担任である彩未に押しつけます。そもそも、彩未の務める小学校に結衣子を転校させた目的が、彩未の助けを借りるためでした。彩未と志岐貴は、古藤万之介に対処するために、裏で手を結んだという感じでしょうか?


夢違 さて、第2話が始まる直前に、このドラマの原案である小説「夢違」(恩田陸 著、角川書店、全402p)を72ページまで読みました。この本を購入した理由は、恩田陸のファンであることもあるのですが、直接的な理由は、ドラマの紹介において彩未が「腹黒い」とされていることに違和感を感じたからです。彩未は二面性はあるのですが、第1話についての記事に書いたように、それほど珍しいことではありません。

ドラマでは「腹黒い」と表現している彩未の二面性ですが、それほど珍しいことではありません。また、大きな批判を受けることがふさわしいものではありません。教師の全てが生徒のことを好きなわけではないからです。そして、明るく振舞うことは社会人としては望ましいことなので、何も問題はありません。

ドラマ「悪夢ちゃん」(北川景子 主演)が始まりました。 - 夏かしのブログ

そして、このブログの脚注に書いたように、「腹黒い」という言葉は、AKB48柏木由紀から発想を得たのだと、私は推測していました。

「腹黒い」という言葉をこのドラマで使っているのは、人気アイドルグループであるAKB48のメンバーである柏木由紀AKB48内では「腹黒い」と言われていることから発想を得たのではないかと推測しています。しかし、柏木由紀は、一般社会における意味で「腹黒い」わけではないです。普通アイドルに求められているように明るく、如才がないのとは違うということだと思います。

ドラマ「悪夢ちゃん」(北川景子 主演)が始まりました。 - 夏かしのブログ

それから、「夢違」においては、武戸井彩未 という人物自体が登場していないのではないかと感じていました。このことを確かめるために、「夢違」を読んでみたのでした。予想どおり、少なくても72ページまでは、武戸井彩未 は登場していません。「夢違」では、予知夢を見ることできる古藤結衣子という人物の設定はあります。しかし、彼女は、主人公と思われる浩章の6歳上である兄・滋章の婚約者であったとされています。なお、浩章は夢札を読んで夢判断をすることを職業としています。

第2話では「腹黒い」という言葉は一度も出てきませんでしたので、おそらく、潜在的な視聴者の気を引くために使われた言葉だったのだと思います。


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