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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「スポーツ実況の絶叫連呼 事情があってやっていると現役アナ」という、NEWSポストセブン記事について

「スポーツ実況の絶叫連呼 事情があってやっていると現役アナ」という NEWSポストセブン の記事を読みました。 


「現役アナ」と書かれているのは、現在はフリーのアナウンサーをされている住田洋さんです。住田洋さんは、以前はテレビ愛媛アナウンサーをされたようです。


多くの人は、アナウンサーに「事情」があることは分かっていると思います。本質的に問題視されているのは、その「事情」を作っているテレビ局です。アナウンサーは、その最前線で一般の人に目が付く形で仕事をしているので、批判されやすいのだと思います。また、アナウンサーは、その批判を一番知りえる立場なのに、「事情」を変えるようにしているように見えないから、批判をされているとも言えます。


住田洋さんによる、実況の仕方はアナウンサーの一存では決められないという説明は、以下のものです。

最近は、主にネットで実況アナウンサーが批判される言葉を目にします。でもスポーツ中継というのは、プロデューサー、ディレクター、カメラマンにスイッチャーなど、多くの人が協力してつくりあげる番組です。実況の仕方も、アナウンサーがひとりで決められるものではない。この中継番組はどんな人へ向けて何を伝えるかなどを考え、みんなで作っていくのです。

スポーツ実況の絶叫連呼 事情があってやっていると現役アナ│NEWSポストセブン

この「事情」は理解ができます。

たとえば地上波の中継は、興味がない人にも見てもらえる工夫をしなければなりません。その場合、分かっている人には意味がないルールの説明や、同じ言葉を繰り返すことも必要になります。

スポーツ実況の絶叫連呼 事情があってやっていると現役アナ│NEWSポストセブン

「興味がない人にも見てもらえる工夫」が必要なのは、視聴率をあげるためであり、このことが最優先となっているから、批判を受けるのだと思います。また、「ルールの説明」は視聴者にも必要かもしれませんが、「同じ言葉の繰り返し」は、以下の記載にあるように、「事情」ではなく、テレビ局の「都合」です。

 私自身、同じ言葉を何度も言ってくださいと言われたことがありました。重点的にとりあげたいバレーボールチームがテーマにしている「魂」という言葉を印象づけるために、繰り返し入れる必要があったのです。
 生中継ではなくダイジェスト中継になるので、試合を振り返ったときに要所となるタイミングで「魂」という言葉がないといけません。でも、得点機会が多いバレーボールは、終わってみないと重要ポイントがどこかわかりません。どの得点で編集しても問題が起きないように、何十回も「魂」という言葉を入れて実況しました。

スポーツ実況の絶叫連呼 事情があってやっていると現役アナ│NEWSポストセブン


それから、表題からは、「スポーツ実況の絶叫連呼」に「事情」があることの説明があるように推測されますが、この記事では説明がありません。どんな「事情が」あるのでしょうか??


記事の最後は、以下のように締めくくられています。

 中継番組のニーズに合わせ、アナウンサーは実況の仕方を変えます。だから、いまネットでよく批判されているアナウンサーも、CSやBSだったら、全然、違う実況をすると思いますよ。

スポーツ実況の絶叫連呼 事情があってやっていると現役アナ│NEWSポストセブン

視聴者が問題としているのは、地上波において、絶叫連呼など妥当でない実況がされていることです。「CSやBSだったら、全然、違う実況」ができるという説明は、視聴者には全く意味のない説明です。

それから、デジタル化によりマルチチャンネル放送ができるようになりましたから、“CSやBSだったら”できるという放送を、地上波の別チャンネルで行うこともできます。2つの放送をすることができない要因が制作コストならば、アナウンサーなどによる実況を入れない放送を流せばいいのです。テレビ局は、実況を入れない放送を行うこと違和感を感じるのかもしれませんが、テレビ局が思っているほど、実況は必要とされていないと思います。

それから、実況が必要されているという認識以上に、絶叫連呼が必要とされているという認識は、間違っているように私は思います。


−−以上−−