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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「スキ!スキ!スキップ!」(HKT48)が、初週に25万枚売れて、女性アーティストのデビュー曲としては記録を作ったのは、何故なのだろうか… について

今週の初めに判明したことですが、博多を拠点にするHKT48のデビューシングル「スキ!スキ!スキップ!」(2013年3月20日発売)が、オリコンの「CDシングル週間ランキング」(2013年03月18日〜24日)において、トップとなりました。

「スキ!スキ!スキップ!」の売り上げは25万枚を超え、具体的には250,147枚となりました。2位は、「バニスタ!」(T−ARA)の56785枚、3位は、「にんじゃりばんばん」(きゃりーぱみゅぱみゅ)の26648枚でしたから*1、ぶっちぎりのトップだったと言えます。

さらに、HKT48が達成した250,147枚という売り上げは、女性アーティストのデビューシングルの初週売り上げとしては、歴代1位となりました。以前の1位は、NMB48が「絶滅黒髪少女」(2011年7月20日発売)で記録した218,441枚でした*2


歴代1位(女性アーティストのデビューシングルの初週売り上げ)となったことは、栄誉ある大記録です。でも、HKT48は、以前の記録を持っていたNMB48と同様にAKB48の姉妹グループなので、ごく当たり前だと思う人がいるかもしれません。

しかし、AKB48グループに詳しい人で、「スキ!スキ!スキップ!」が初週売り上げにおいて「絶滅黒髪少女」を超えると予想した人は、極めて少数派だったと思います。私自身も、乃木坂46のデビューシングルの初週売上136,309枚を超える可能性は高いと思っていましたが、20万枚を越えるとは思っていませんでした。

また、HKT48の去年の6月より前のことを知っており、それ以降のことを知らない人の多くにとって、5万枚以上の売りげになったことは驚きだったと思います。何故ならば、去年の6月より前においては、HKT48は福岡県における女性アイドルグループのトップではなかったようだからです。


AKB48指原莉乃HKT48に異動し、初めて公演に参加した7月5日以降、HKT48は注目を集め、知名度という意味では福岡県における女性アイドルグループのトップになりました。そして、広告塔としての彼女の存在により、HKT48の名前は全国的にも知られるようになってきました。

さらに、去年の10月から放送され始めた「HaKaTa百貨店」(TBS、深夜)の効果により、HKT48のメンバーのキャラも知られるようになってきました。その結果、SKE48では松井珠理奈松井玲奈NMB48では渡辺美優紀山本彩しか知らなくても、HKT48のメンバーならば5人くらいを認識できる人も現れてきました。


しかしながらそれでも、「スキ!スキ!スキップ!」が20万枚以上も売れて、「絶滅黒髪少女」(NMB48)の記録を破ることになると思っていた人は、上にも書きましたように少数派でした。それには、大きく言って2つ理由があると思います。一つは、HKT48がベースとする福岡県のマーケットが、NMB48がベースとする関西のマーケットよりも小さいと考えられていたからです。

そして、もう一つはAKB48グループのピークが過ぎたのではないかという解釈があったからです。この解釈は、27枚目のシングルである「ギンガムチェック」からは30枚目の「So long!」の初週の売り上げが、前年同月に発売されたシングルよりも低くなっていることから来ているようです。
絶滅黒髪少女」が発売された2011年7月頃は、AKB48のシングルの初週売り上げが130万枚くらいの時期と見えます。これに対して、「スキ!スキ!スキップ!」が発売された現在は、初週売り上げが100万枚の時期だと見えます。そのように解釈するならば、「スキ!スキ!スキップ!」は「絶滅黒髪少女」に較べると、不利ではあります。

発売月 2月 5月 8月 10月 11月
2011年  桜の木になろう Everyday、カチューシャ フライングゲット 風は吹いている 上からマリコ
  942,479 枚 1,333,969 枚 1,354,492 枚 1,300,482 枚 1,198,864 枚
2012年  GIVE ME FIVE ! 真夏のSounds good ! ギンガムチェック UZA 永遠プレッシャー
  1,287,217 枚 1,616,795 枚 1,181,966 枚 1,128,696 枚 1,073,499 枚
2012年  So long !
  1,035,986 枚

しかしながら、AKB48グループのピークが過ぎたという解釈は、AKB48のシングルの売り上げを見ているだけから生まれるように、私は思っています。SKE48NMB48、さらに乃木坂48をAKB48グループに加えた場合には、違う解釈があるえると、私は思います。


とは言え、AKB48グループの勢力にそれほど変わりがないのであれば、福岡県と関西のマーケットの大きさの違いがありますから、「スキ!スキ!スキップ!」の初週売り上げが、「絶滅黒髪少女」の初週売り上げを上回る理由にはなりません。それにもかかわらず、「スキ!スキ!スキップ!」の初週売りあげが上回った要因は、まず、HKT48のメンバーにAKB48の初期の姿を見出した人ががいることだと思います。

その他に非常に重要なことは、HKT48によってAKB48グループの未来への可能性を感じた人と、感じたいと思った人がいることだと思います。この中には、一人のメンバー(指原莉乃)の異動をキッカケとして、HKT48がこれだけ変わったのだから、AKB48グループにおける閉塞感も解消する可能性があると考えた人もいたと思います。


「スキ!スキ!スキップ!」は、AKB48グループのファンでない人にとっても、新しい年度を迎える時期に、ふさわしい曲に映ったのではないかと思います。特に、この曲が全国よりは多めに流れていると思われる福岡県の方々は、そのように感じたのではないかと思います。

歌詞をみると、ハイパーポジティブな歌詞の中に、未来を感じさせるものがあります。それを若々しいメンバーがが、ノリが良いメロディーに乗せて、弾けるように歌っているのですから、非常に心を高揚させるものがあります。

この曲は、恋の歌のように見えますが、恋は単に表現の方便として使われているように、私は思います。「好きにならなきゃ、好きにならなきゃ、何も始まらない。」という歌詞は、恋に限らず、「好きにならなきゃ、何も始まらない。」ということを伝えようとしているように、私には感じられます。

好きにならなきゃ、好きにならなきゃ、何も始まらない。

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人はみんな恋をすると、ハートまで軽くなって、雲の上歩き出す、夢の世界へ。

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スキップしたくなる両手を振って、君のこと想うだけでなんか無重力。
どこでも行けそうな気がする。生きることって素晴らしい、今日も行こうぜ。

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街角のどこを見ても、キラキラと輝いて。そう愛が溢れてる、青空の下。

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そう僕の気持ちだけが、どんどん昇って行く、天まで届くようなテンション。


−−以上−−

*1:4位は「旅立ちの春が来た」(スマイレージ)の22560枚、5位は「Calling/Breathless」(嵐)の21888枚でした。

*2:以前の2位は、Kaoru Amane「タイヨウのうた」(2006年8月30日発売)でした。