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日刊スポーツの記者による第5回AKB48選抜総選挙の順位予想(2013年5月7日)に関する考察

5月7日の日刊スポーツの紙面において、日刊スポーツの記者による第5回AKB48選抜総選挙AKB48 32ndシングル選抜総選挙)の順位予想が掲載されました(柳田デスク、瀬津記者、森本記者、横山記者、大友記者)。

順位 柳田デスク 摂津記者 森本記者 横山記者 大友記者
1 渡辺麻友 松井玲奈 大島優子 大島優子 大島優子
2 大島優子 山本彩 渡辺麻友 渡辺麻友 渡辺麻友
3 柏木由紀 大島優子 篠田麻里子 島崎遥香 指原莉乃
4 篠田麻里子 渡辺麻友 松井玲奈 篠田麻里子 柏木由紀
5 板野友美 宮澤佐江 柏木由紀 柏木由紀 篠田麻里子
6 松井玲奈 指原莉乃 宮澤佐江 指原莉乃 松井玲奈
7 指原莉乃 篠田麻里子 高橋みなみ 松井玲奈 宮澤佐江
8 松井珠理奈 柏木由紀 松井珠理奈 高橋みなみ 板野友美
9 高橋みなみ 高橋みなみ 指原莉乃 板野友美 高橋みなみ
10 小嶋陽菜 松井珠理奈 小嶋陽菜 松井珠理奈 松井珠理奈
11 島崎遥香 小嶋陽菜 島崎遥香 小嶋陽菜 小嶋陽菜
12 宮澤佐江 渡辺美優紀 板野友美 宮澤佐江 横山由依
13 横山由依 島崎遥香 山本彩 山本彩 島崎遥香
14 山本彩 板野友美 渡辺美優紀 渡辺美優紀 北原里英
15 渡辺美優紀 横山由依 須田亜香里 横山由依 渡辺美優紀
16 高城亜樹 梅田彩佳 高城亜樹 高城亜樹 山本彩
17 梅田彩佳 北原里英 横山由依 峯岸みなみ 高城亜樹
18 北原里英 川栄李奈 梅田彩佳 北原里英 峯岸みなみ
19 入山杏奈 宮脇咲良 木崎ゆりあ 川栄李奈 宮脇咲良


去年の選抜総選挙において19位までになったメンバーは、卒業した河西智美(14位)以外は登場しています。この18人の他に登場したのは6人であり、島崎遥香(23位)、須田亜香里(29位)、木崎ゆりあ(31位)、宮脇咲良(47位)と、圏外であった川栄李奈入山杏奈です。

普通ならば選抜枠に入る16位までが予想されるのですが、19位までが予想されています。AKB48選抜総選挙では19位が出世枠と見なされているという理由です。過去には、松井珠理奈指原莉乃横山由依渡辺美優紀が19位になっています。

瀬津記者と大友記者が宮脇咲良HKT48)を19位にしていますが、これはHKT48のメンバーを順位予想に入れたいという意向があり、無難なメンバーとして彼女を選んだのだと推測します。何故ならば、彼女は去年の選抜総選挙において64位までに入った唯一のHKT48メンバー(途中加入の2人は除く)であるからです。支店好みである瀬津記者でも、さすがに朝長美桜を選ぶ冒険心はなかったと思われます。

推しメンが誰かによって、この予想についての反応はそれぞれだと思います。全員の予想において、松井玲奈松井珠理奈の順位を上回っていることについては、珠理奈ファンが怒ったかもしれません。これは、日刊スポーツの予想では、松井玲奈の順位を高く予想する傾向があるからです。これについては、後で説明します。

そらから、小嶋陽菜のファンは、10位(3人)、11位(2人)となっているのは、どんなものかと思ったのではないでしょうか。


統計処理を容易にするために、データの表示方法を変えます。メンバーに対する5人の予想順位というかたちにするのです。メンバーの順番は、去年の選抜総選挙の順位順にします。枠外であった川栄李奈入山杏奈については、65位と66位を割り当てました。川栄李奈の順位を上にしたのは、おバカセンターとなったお祝いです。

去年の順位 名前 柳田 摂津 森本 横山 大友 平均 標準偏差 順位(平均)
1 大島優子 2 3 1 1 1 1.6 0.80 1 0
2 渡辺麻友 1 4 2 2 2 2.2 0.98 2 0
3 柏木由紀 3 8 5 5 4 5.0 1.67 5 -2
4 指原莉乃 7 6 9 6 3 6.2 1.94 6 -2
5 篠田麻里子 4 7 3 4 5 4.6 1.36 3 2
6 高橋みなみ 9 9 7 8 9 8.4 0.80 7 -1
7 小嶋陽菜 10 11 10 11 11 10.6 0.49 12 -5
8 板野友美 5 14 12 9 8 9.6 3.14 10 -2
9 松井珠理奈 8 10 8 10 10 9.2 0.98 9 0
10 松井玲奈 6 1 4 7 6 4.8 2.14 4 6
11 宮澤佐江 12 5 6 12 7 8.4 3.01 7 4
13 北原里英 18 17 20 18 14 17.4 1.96 17 -4
14 峯岸みなみ 20 20 20 17 18 19.0 1.26 19 -5
15 横山由依 13 15 17 15 12 14.4 1.74 15 0
16 梅田彩佳 17 16 18 20 20 18.2 1.60 18 -2
17 高城亜樹 16 20 16 16 17 17.0 1.55 16 1
18 山本彩 14 2 13 13 16 11.6 4.92 13 5
19 渡辺美優紀 15 12 14 14 15 14.0 1.10 14 5
23 島崎遥香 11 13 11 3 13 10.2 3.71 11 12
29 須田亜香里 20 20 15 20 20 19.0 2.00 19 10
31 木崎ゆりあ 20 20 19 20 20 19.8 0.40 23 8
47 宮脇咲良 20 19 20 20 19 19.6 0.49 22 25
65 川栄李奈 20 18 20 19 20 19.4 0.80 21 44
66 入山杏奈 19 20 20 20 20 19.8 0.40 24 42


各メンバーに対して、順位の平均と、標準偏差を出しました。例えば、大島優子の場合には、1位が3人、2位と3位が1人づつですから、平均は1.6になります。そして、この平均に基づく順位も記します。この順位(以下、「順位(平均)」)では、大島優子渡辺麻友篠田麻里子の順になっています。しかし、単純平均に基づく順位(平均)をそのまま信じることは、如何なものかと思います。日刊スポーツの予想の特徴があると同時に、予想の信頼度は記者により違うからです。

最後のカラム(△)では、去年の順位と、順位(平均)の差を記しています。例えば、柏木由紀の場合、去年の順位が3位であり、順位(平均)が5位ですから、「-2」となっています。この数値が、大きなマイナスであるメンバーのファンは面白く無いと思います。去年のベスト10に入ったメンバーで一番マイナスが大きいのは、小嶋陽菜であり「−5」です。これに対して一番プラスが大きいメンバーは、松井玲奈であり、「+6」です。


標準偏差についても少し触れておきます。標準偏差が大きい順に並べると、山本彩(4.92)、島崎遥香(3.71)、板野友美(3.14)、宮澤佐江(3.00)、松井玲奈(2.14)でした。

標準偏差が高くなる場合には、原因が二つ考えられます。一つは、予想が難しいメンバーです。これに該当するのが、板野友美宮澤佐江です。卒業が決まっている板野友美と、海外組の宮澤佐江は予想が難しかったために、バラつきが大きくなったのだと推測します。

もう一つの原因は、予想する人のメンバーに対する思い入れが順位予想に反映されるためです。これに該当するのが、山本彩島崎遥香松井玲奈です。

山本彩標準偏差が4.92となった原因は、彼女を2位にした瀬津記者です。そして、島崎遥香標準偏差が3.71となった原因は、彼女を3位に予想した横山記者です。それから、松井玲奈標準偏差が2.14となった原因は、彼女を1位に予想した瀬津記者です。

【補足 2013年5月13日21時41分】上記の5人のメンバーを2つに分けた方法について、説明します。繰り返しになりますが、その2種類とは、予想が難しいので予想順位がバラけている場合と、1人の記者が極端に順位を高く/低く予想している場合です。
この分類は、統計における歪度(わいど)という評価値を使うとできます。歪度とは、3次のモーメントと呼ばれているものであり、分布の歪みを表すものです。歪度の絶対値が小さい時には歪みが小さく、歪度の絶対値が大きい時は歪みが大きいです。
順位予想の分布に適用するならば、歪度の絶対値が小さければ、均等にバラけていることを意味します。これに対して、歪度がマイナス側に大きければ、順位を極端に高くしている記者がいることを意味し、プラス側に大きければ、順位を極端に低くしている記者がいることを意味します。
5人のメンバーについて、記者の順位予想の歪度を求めると、次のようになります。山本彩は-1.95、島崎遥香は-1.92、板野友美は-0.03、宮澤佐江は0.41、松井玲奈は-1.26です。これから推測されることは次の2つのことです。(1)山本彩島崎遥香には、極端に順位を高くしている記者がおり、松井玲奈には、度合いは少し小さいものの順位を低くしている記者がいる。(2)板野友美の場合には、予想順位がかなり均等にバラけており、宮澤佐江の場合には、ほぼ均等にバラけている。



ここまでの記述だけでも、瀬津記者と横山記者の予想の信頼度が低いらしいことが分かりますが、実は、これは去年の選抜総選挙の順位予想でも同じでした。まず、去年の5人の順位予想を以下に示します。なお、去年の予想には、今回の日刊スポーツの記事では掲載されていない、松田デスクの予想も含まれています。

私は去年の順位予測(速報前)に関して、6人の順位予想を含む22個の順位予想を評価して、その評価値を算出しています。その評価は、以下のブログ記事にしていますので、ご興味を持たれた方は御覧ください。

5人の評価は、良い順に、大友記者(1位、1.235)、柳田デスク(6位、1.455)、森本記者(9位、 1.691)、横山記者(10位、1.992)、瀬津記者(11位、2.257)でした。順位の後に記された数字は評価値であり、少ないほうが高評価です。ちなみに、私の順位は8位(1.625)でした。

今年と同じように、去年も、横山記者、特に瀬津記者の評価は悪かったので、この二人の順位予想は信頼性が低いと考えて大きな支障はないと思います。二人の順位予想で推しメンの順位が低かったファンも、気にすることはないと思います。

これには反対に、大友記者の予想の品質が去年と同じくらいならば、今年の予想も信頼出来ると思います。1つだけ、参考にするならば大友記者の予想をにしたほうがいいと思います。

それから、瀬津記者の順位は11位なので、そんなに悪くと思われる方もいらっしゃると思います。しかしながら、22個の予想にはかなり酷いものが含まれていました。評価値が4以下である6つの予想を排除すると、彼の順位は16位中の11位ですから、平均以下です。なお、排除した6人を評価が良い順に並べると、上杉隆山里亮太福田雄一小林よしのりマーティ・フリードマン、スロー・アダムスでした。


個人の予想の傾向だけでなく、日刊スポーツの記者による順位予想の傾向を知る必要があります。この5人の順位予想に松田デスクのものを加えた6つの順位予想(「日刊スポーツ平均」上記の図に記載)の平均を、去年、出してますので、これを基に考えることにします。「日刊スポーツ平均」と、実際の順位を以下に示します。括弧の中に示したものが、実際の順位です。

1(1):大島優子、2(3):柏木由紀、3(2):渡辺麻友、4(5):篠田麻里子、5(10):松井玲奈
6(6):高橋みなみ、7(7):小嶋陽菜、8(4):指原莉乃、9(8):板野友美、10(9):松井珠理奈

「日刊スポーツ平均」において極めて外れているのは、松井玲奈指原莉乃の順位です。松井玲奈は5位(実際:10位)と実際よりも5位上になっており、指原莉乃の順位が8位(実際:4位)と実際よりも4位下になっています。日刊スポーツは、指原莉乃の順位を低く、松井玲奈の順位を高く予想するという傾向があると、捉えたほうがいいと思います。

なお、評価値が高かった大友記者の予想順位では、指原莉乃の予想順位は4位でありビンゴでした。そして、松井玲奈の順位は7位であり、今年予想している5人の中では一番実際に近いです。


以上のことをまとめると、表に記した「順位(平均)」を参考にする場合には、以下のことを気に留めておく必要があると思います。

  • 1人だけ参考するならば、大友記者。
  • 指原莉乃の順位は「順位(平均)」による6位よりも高く、松井玲奈の順位は「順位(平均)」による4位よりも低い可能性があると考えたほうがよい。
  • 島崎遥香山本彩が「順位(平均)」において、それぞれ、11位と13位なのは、それぞれに思い入れがある記者の予想が影響しているためであるので、それよりは低くなる可能性がある。ちなみに、島崎遥香の予想順位を、横山記者を除いて平均すると12となり(11,13,11,13)、山本彩の予想順位を、瀬津記者を除いて平均すると14(14,13,13,16)となります。


最後になりますが、小嶋陽菜の「順位(平均)」が12位になっていることについて、若干だけ見解を述べます。彼女の標準偏差は0.49であり、去年の選抜枠に入った16人の中では最低値なので、もっともらしい予想に見えます。しかし、彼女より順位が上になっている宮澤佐江(7位)、板野友美(10位)、島崎遥香(11位)のことを考えると、12位よりも上になる可能性は少なくありません。まず、島崎遥香は上記のように11位よりも低くなる可能性があります。そして、宮澤佐江板野友美は予想順位の幅が大きいので、結果が低い方に出たならば、小嶋陽菜の方が上回る可能性があります。


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