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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

シングルCDの週間ランキングから初週の曲を抜いたランキングを作って、ロングヒットの候補を見つけるために使ってみたこと

シングルCDの週間売り上げランキングが、流行っている曲を簡単に知るためには役に立たなくなってから、かなり経ちます。

大きな要因は、曲の評価が、発売した第1週(以下、初週)の売り上げ順位で行なわれるという認識が、定着したことです。このため、アーティストにできるだけ良い勲章を与えるために、熱心なファンは初週に集中してCDを買うことになりました。

結果的に、売り上げのトップ10の大部分が、新曲で占められることになりました。顕著な例は、2013年8月の第5週目(9月30日〜10月6日)のランキングです。トップ10の全ての曲を新曲が占めた結果、2週以降の曲の中で最高順位になったのは、「ヒリヒリの花」(Not yet)の11位でした。


このような状況においては、ランキングの10位までを見ているだけでは、流行っている曲を見つけることは難しいです。参考にするために、9月期(2013年9月2日〜10月6日)に発売された曲で、初週と第2週でトップ10に入った曲を探してみました。結果的に、以下に表した4曲だけしかないことが分かりました。

タイトル アーティスト 発売日 9/2- 9/9- 9/16- 9/23 9/30- 10/7-
メロンジュース HKT48 2013年09月04日 1 9 17 22 35 19
タイムマシンなんていらない 前田敦子 2013年09月18日 - - 2 8 19 35
GALAXY SUPERNOVA 少女時代 2013年09月18日 - - 3 7 22 38
カモネギックス NMB4 2013年10月02日 - - - - 1 7


このような現状において、ヒットしているかを知るためには、その週の新曲を除いたランキングをつくることが有用です。オリコンでは公開していないようですが、個人的に作ることは、一気にヤラずに毎週コツコツと行うならば、簡単です。以下、このランキングを「Bランキング」と呼ぶことにします。

私はこの「Bランキング」を、今年の始めの週(1月7日〜13日)ものから自分用に作ってます。曲の評価をするためには、とても有用です。これを基にすると、ロングヒットしている曲を見つけることが簡単になります。私のやり方を説明します。


まず、各週の「Bランキング」において5位までに入っている曲を評価対象にします。これを「Bランキング5」と呼ぶことにします。そして、発売の次の週から「Bランキング5」にどれだけ長く入っていたかについて着目します。連続週の数が多いほど、ロングヒットであるとします。

私は、Bランキングの5位までを対象にしていますが、例えば、10位までを対象にすることも可能です。5位までに限定している理由の一つは、10位までに増やすと、配慮しなくてはならないことが多くなる可能性があることです。

配慮しなくてはならないこととは、特別な販売方法により売り上げを上げているCDが「Bランキング5」に入ることによって、これから外れる曲への配慮です。支障を起すのは、例えば、コンサートなどの会場における特典付きの販売により、順位が上げられたCDです。

私がこの種のCDとして、現時点で把握しているのは、「EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜」(EXILE、2013年4月3日)です。この曲は、8月26日の週から5週に渡ってトップ10に入っています(6位[8/26-]、9位[9/2-]、3位[9/9-]、1位[9/16-]、3位[9/23-])。でも、この種の販売が行なわれていない日の売り上げは、ほとんどないようです。

このCDの存在により、例えば、「潮騒のメモリー」(天野春子[小泉今日子])は、8月26日の週と9月23日の週において「Bランキング」の6位となり、対象外になります。でも、配慮により対象に入れることになりました。なお、「EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜」自体を対象外にすることはしていません。あくまでも、この曲によって弾きだされる曲に配慮をしているだけです。



今年に発売されれた曲で、「Bランキング5」に発売週の次週から6週以上連続で入った曲は、3曲でした。そして、4週連続であったのは7曲でした。なお、連続5週であった曲はありませんでした。

7週連続の曲は、「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)でした。10月14日からの週の結果により、「恋するフォーチュンクッキー」は8週連続になりました。10月21日からの週の結果によっては、さらに更新される可能性があります。【10月23日記載】

そして、6週連続の曲は、「ガールズルール」(乃木坂46)と「ピースとハイライト」(サザンオールスターズ)でした。この3曲のオリコンランキングの推移を以下に示します。括弧の中の順位は、「Bランキング」の順位です。

7週連続と記載していた「チョコの奴隷」(SKE48)は、実際は、4週連続であることが分かったので、4週連続のグループに移動しました(2013年10月23日)。

曲名 アーティスト 発売日 初週順位 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週 第9週 第10週
恋するフォーチュンクッキー AKB48 8月21日 1 2(1) 5(1) 7(2) 11(2) 11(4) 13(3) 13(3) 18(5) ?
ガールズルール 乃木坂46 7月3日 1 9(1) 5(2) 11(3) 14(2) 21(3) 11(3) x x
ピースとハイライト サザンオールスターズ 8月07日 1 4(1) 6(2) 8(4) 11(3) 14(5) 16 (4) x x


恋するフォーチュンクッキー」と「ピースとハイライト」がロングヒットとして検出されたのは予想通りでしたが、他の2曲については予想外でした。「ピースとハイライト」については、多くの年代から支持されているサザンオールスターズの曲ですから、ロングヒットをするのだろうと考えて、考察はしません。

恋するフォーチュンクッキー」は、AKB48の最近の曲としては珍しく一般層に人気があり、ロングヒットになっています。この曲が一般層にも受け入れられていることは、カラオケランキングで絶好調なことから分かります。私がチェックしている3つのランキング(joysoundDAMオリコン)の全てにおいて、先週(10月7日 - 10月13日)まで、5週連続でトップです(10月14日からの週もトップでした。【2013年10月23日 追記】)。

AKB48の最近の曲の多くは、ロングヒットではなく、また、ほとんどの購入者は、熱心なファンの方々です。今年に発売された、「So long !」(2月20日)と「さよならクロール」(5月22日発売)は両方共に、「Bランキング5」の連続週が3週に留まっています。このことは、「Bランキング5」に入った連続週の数により、「恋するフォーチュンクッキー」を他の曲から分離することができたことを意味しています。

さよならクロール」の売り上げは200万枚弱であり、売り上げとしては大ヒットしています。しかし、これは、第5回AKB48選抜総選挙(開票:6月8日)の投票権がついていたことにより、大量に購入する人が多かったためです。開票以降は急激に売り上げが減りましたので、ロングヒットには、なりませんでした。


恋するフォーチュンクッキー」と違って、「ガールズルール」(乃木坂46)については、一般層に流行っているという印象はありません。熱心なファンによる購買力を増やすことが起きたために、「Bランキング5」から外れることが後になり、結果的にロングヒットと検出された可能性があります。

(1段落削除)

「ガールズルール」は、第6週(8月5日-)にオリコンの21位に落ちてから、第7週に11位に復活しています。第7週のデイリーランキングでは、金曜日(8月16日)が4位、日曜日が6位です。しかしながら、水曜日と木曜日は31位以下になっています。なお、「恋するフォーチュンクッキー」の場合は、第9週までにおいて、デイリーランキングで31位以下になったことはありません(【2013年10月23日 追記】)。


「Bランキング」の5位以内に4週連続で入った7曲について、以下の表に示します。

曲名 アーティスト 発売日 初週順位 第2週 第3週 第4週 第5週
チョコの奴隷 SKE48 1月30日 1 3(1) 5(1) 8(2) 11(3)
潮騒のメモリー 天野春子(小泉今日子 7月31日 2 9(1) 8(2) 19(5) 12(6)
Dance My Generation ゴールデンボンバー 1月1日 1 7(1) 12(4) 16(4) 9(2)
Calling/Breathless 3月6日 1 4(1) 5(1) 10(2) 12(3)
君の名は希望 乃木坂46 3月13日 1 9(3) 9(1) 7(2) 9(1)
Joy!! SMAP 6月5日 1 6(1) 14(3) 16(4) 16(4)
自由への進撃(紅蓮の弓矢/自由の翼/もしこの壁の中が一軒の家だとしたら) Linked Horizon 7月10日 2 3(1) 10(2) 16(3) 24(5)


7曲の中で、朝ドラ「あまちゃん」(2013.4-9)の劇中歌であった「潮騒のメモリー」(天野春子[小泉今日子]|)についてだけ記載します。

朝ドラは日曜を除く週6日の朝昼にNHK総合で放送されていますから、「潮騒のメモリー」のプロモーションが毎日行なわれたようなものです。NHKBSも含めれば、かなりの宣伝がされていたことになります。初週(7月29日〜8月4日)でトップを争うことになってしまった「SUMMER NUDE ’13」(山下智久)の関係者は、「反則だ!」と思っていたかもしれません。このことにより、少なくても、朝ドラの放送期間はロングヒットになる可能性がありました。

ドラマ自体も好評でした。この結果、「潮騒のメモリー」は初週(7月29日〜8月4日)では1位を取れなかったものの、発売週から第5週(8月26日〜9月1日)までオリコンの20位以内に留まりました。第6週になってから順位を落としたのは、ドラマの展開と言うよりは、この時期において買う可能性のある人の大部分が買ったということだと思います。

売り上げはドラマの最終週(9月23日〜29日)には増えて、オリコンの順位は17位となりました。買うつもりだったけれど、買うのに至らなかった人が買ったということだと思います。でも、それ以降は、21位以下になっています。

ドラマが終了してからも、マスコミは関連する報道を行っています。この状況は、この曲が歌われると予想される「紅白歌合戦」まで続き、特に年末には加熱する可能性があります。現在の売り上げは約15万枚のようですが、さらに伸びる可能性があります。


【まとめ】

シングルCDの週間チャートにおいて、初週しかトップ10には入らない曲が多いことにより、流行が見えにくいことを示しました。これに対処するために、各週について、その週の新曲を除いたランキングを個人的に作り、「Bランキング」と呼ぶことにしました(非公開)。CDの初週の売上には、アーティストの熱烈なファンによる寄与が大きいので、「Bランキング」では、一般の人による寄与が分かりやすくなっています。

「Bランキング」の5位までに限定したランキング「Bランキング5」を使って、ロングヒットを探してみました。「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)は「Bランキング5」に8週連続して入っており(【10月23日変更】)、「チョコの奴隷」(SKE48)は7週連続で入っていることがわかりました。この他に6週連続の曲が2つ、4週連続の曲が6つありました。

今年発売されたAKB48の曲においては、一般層にも好評である「恋するフォーチュンクッキー」と、そうではない曲(「So long !」、「さよならクロール」)があります。後者は、両方共に3週連続に留まっていますので、「Bランキング5」に連続して入った週の数により分離ができたことになります。


−−以上−−