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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

モノゴトにプラスのことを見出そうとする人に好まれる「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)

大ヒットをしている「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)の1番の歌詞には、「ツキを呼ぶには笑顔を見せること」という言葉があります。そして、2番の歌詞には「そんなにネガティブにならずに」という言葉があります。これらの言葉が導いたわけではないでしょうが、この曲は、モノゴトにプラスのことを見出そうとする人には好感を持たれ、ネガティブなことにこだわる人には受け入れられにくいような傾向があるようです。


音楽を生業にしない人にとっては、人生において巡り会える良い曲はそれほど多くありません。現代ではたくさんの曲が作り出されていますので、良い曲は以前よりは増えたのだと思います。しかし、膨大な曲に埋もれてしまい、却って見つけにくくなってしまったように思います。それらの曲を全部チェックすることはできないからです。

このため、自分にとって良い曲に出会うためには、ある種の資質が必要になっているように思います。なお、このことは音楽に限らず、小説でも映画でも同様のことだと思います。

私が重要だと思う事は、かつてガッカリとした部類の歌でも、可能性を完全には排除しないことです。普段はその部類を探索範囲にしないにしても、評判が良い曲がある場合には、それをチェックしてみる柔軟性が肝要だと思います。


さて、完全に排除する部類に、AKB48の曲を入れている人が多いようです。その理由は人それぞれだと思うのですが、多い理由としては、最近のAKB48の曲は、ミリオンセラーがあるにしては、良い歌が少ないということがあると思います。

AKB48の曲でも、カラオケでよく歌われるような良い曲があります。かつては、「会いたかった」(2006年10月25日発売)であり、最近では「ヘビーローテーション」(2010年8月18日発売)です。

調べてみると、「ヘビーローテーション」は、オリコンのカラオケチャートにおいて、通算で90週トップになっていることがわかりました*1。カラオケにおけるヒットというと「女々しくて」(ゴールデンボンバー、2011年8月24日発売を思い浮かべる人が多いようです。このことには、「ヘビーローテーション」持っていた連続トップの記録(48週)が、「女々しくて」(51週)に破られたことが影響しているようです。でも、「女々しくて」の通算のトップ数は53週なので、この点おいては「ヘビーローテーション」がかなり上回っています*2

ところが、「会いたかった」も「ヘビーローテーション」も、AKB48が連続ミリオンの記録を作り始める前の曲であり、ミリオンセラーではありません。ミリオンセラーになったAKB48の曲の中には、多くの一般層が知っている曲は数少ないです。

ミリオンセラーになった曲の中で知名度が一番高いものは、おそらく、「フライングゲット」(2011年8月24日発売)だと思います。でも、この曲の知名度が高いことには、キンタロー。によるモノマネの貢献が大きいです。したがって、知名度ほどの良曲であるかは、よくわからないところがあります。とはいえ、この曲はDAMの年間カラオケランキング(2012年)において、8位になっています。それから、売り上げについては、AKB48の曲としては3位(約162万枚)になっています。

AKB48の曲に関して多くの人が当惑することは、AKB48選抜総選挙の投票券が入ったCDの曲の方が売れることです。具体的には、AKB48の曲の売り上げにおいて、1位と2位、そして4位の曲が、過去3年における該当曲になっています。この中の1位の曲は、今年発売された31枚目のシングルである「さよならクロール」(2013年5月22日)です。驚くべきことに、その売り上げは、200万枚弱になっています。

しかしながら、「さよならクロール」は一般層の記憶に残る曲にはなっていないようです。多くの人のこの曲についての知識は、AKB48ファンが投票券を目当てに買った曲であるという事実に限られているようです。曲のタイトルの意味を知っている人も、AKBファン以外には少ないと思います。ちなみに、私も知りません。

このため、AKB48の曲の場合は、売り上げを基にして良い曲か否かを判断することは難しくなっています。結果として、減点法でモノゴトを評価する人の中には、AKB48の曲には良い曲はないという烙印を押してしまった人もいると思います。

このようなAKB48の曲に対する評価を考えると、32枚目のシングルである「恋するフォーチュンクッキー」の評判が良いと聞いても信じられない人が少なくなかったことは、無理もないことだと思います。

また、他のアイドルグループのファンでAKB48に対抗意識を感じている人には、AKB48の曲がミリオンセラーになる事情について、嫌悪感を持っている人がいます。このような人にとっては、AKB48が汚いやり方で売り上げ記録を作った「さよならクロール」のあとの曲だと映っているでしょうから、受け入れがたい曲だと感じたのではないかと思います。

でも、「恋するフォーチュンクッキー」は、一般層に広く受け入れられている曲になっています。このことは、この記事の後半において、データを示しながら説明します。


恋するフォーチュンクッキー」についてのtwitterでのつぶやきには、AKB48の曲なのに「恋するフォーチュンクッキー」は良い曲だというものや、AKB48は嫌いだけれど「恋するフォーチュンクッキー」は好きだというものを、毎日、幾つも見かけます。これらの人達の多くは、プラスのことをできるだけ見出そうとする人であるために、この曲を見つけられたのではないかと思います。

しかしながら、現時点でも「恋するフォーチュンクッキー」を非難している人が、ネットでは少なくないようです。また、この曲に対する良い評価の情報は、ステマであると見なしている人もいるようです。この曲を推している闇の勢力があるように感じている人がいるようにも見えます。

これらの人の一部は、過去に起きたネガティブなことにこだわる人ではないかと、私は推測しています。批判する人の中には、この曲のセンターを務める指原莉乃が、AKB48からHKT48へ異動することになった“いきさつ”を持ち出す人もいるからです。


以下、この曲に対する良い評価の情報はステマであると見なしている人に関して、少しだけ記します。ステマだという意見は、Yahoo!Newsに転載された以下の記事へのコメントにもありました。その理由は、この記事で述べている「“恋チュン”現象」などは、自分の周りには存在しないというものでした。なお、この記事のタイトルにおける“世界を駆け巡る”という表現は、私も盛り過ぎだと思います。

この記事では、大学祭や結婚式など様々なイベントにおいて、「恋するフォーチュンクッキー」に合わせて多くの人が踊っていることや、様々な団体(自治体、企業、学校)がこの曲のMVを作っていることを、「“恋チュン”現象」を呼んでいます。とはいえ、日本中の全てのところで、誰でも分かるほどの「“恋チュン”現象」が起きているわけではないと思います。おそらく、起きているところと起きていないところが『まだら状』になっているのだと思います。しかし、起きていることは事実だと思いますので、ステマだと言い切ることには、何か思い込みのようなものがあるように感じます。

『まだら状』に現象が起きていることは、マスコミが言うところ「あまロス」についても言えると思います。私は「あまロス」に罹っている人を目撃していませんが、おそらく、そのような人が多数確認されるところもあるのかもしれないと解釈しています。念の為に、説明しておくと「あまロス」とは、朝ドラ「あまちゃん」が終わったことによって、喪失感を感じている人を表しているようです。

「あまロス」という言葉については、私は以下の解釈をしています。従来から、人気がある朝ドラが終わると喪失感を感じる人が多数いました。朝ドラの愛好者には、そのような喪失感を何回も味わっている人がかなりいます。この人達には免疫ができていますから、「あまちゃん」が終了したあとに喪失感を感じたとしても、軽症であったと思います。ところが、今回はアイドル関係が扱われたので、今までは朝ドラについては視聴率しか興味を持たなかった傾向があったマスコミ関係者が多数ご覧になったようです。彼らは免疫がないために喪失感が大きかったと推測します。そして、他の人も自分たちと同じようなレベルの大きな喪失感を持ったと誤認識した結果、「あまロス」という言葉が生み出されたとのだと思います。

それでは、「“恋チュン”現象」が起きていないと主張する人がいるのに対して、「あまロス」になっている人はいないと主張する人がいないのは何故でしょうか?それは、「あまちゃん」は東日本大震災被災地を舞台にしているので、ドラマにマイナスになることを言いにくいからだと思います。これに対して、AKB48については、上に書いたように批判されても仕方がないところがありますから、、「“恋チュン”現象」が起きていないと強く主張ができるのだと思います。


以下、「恋するフォーチュンクッキー」が一般層に広く受けいれられていることを、データを示しながら、説明します。なお、数値は議論の補強のために示しているものであり、間違っていても私は責任を持ちません。確実なデータは、ソースとして参照しているサイトにおいてお確かめください。


最初に示すデータは、CDの売り上げランキング(オリコン)です。次に、一般層の購入が多いデジタルダンロードのランキングを示します。具体的に使うのは、主にitunesのランキングです。それから、CD売り上げの他にデジタルダウンロードについても考慮している「Billboard JAPAN HOT100」のランキングデータを示します。そして、カラオケランキングを示したあと、最後には、有線のランキングを示します、


☆★☆ CDの売り上げ(オリコン) ☆★☆

CDの売り上げランキングの代表的なものは、オリコンのランキングです。以下の記載は、このオリコンの週間ランキングを基にしたものです。

恋するフォーチュンクッキー」は、現時点(2013年11月10日)において150万枚弱売れており、AKB48の曲としては5番目の売上になっています。AKB48選抜総選挙の投票券が入っていない曲に限るならば、「フライングゲット」について2番目になっています。

ミリオンセラーになったことについては、AKB48ファンの大量買いがかなり貢献していることは事実です。でも、AKB48ファン以外の購入は、30枚目である「So long!」(2月20日発売)と31枚目である「さよならクロール」(5月22日発売)に較べると多いです。

このことは、この2つの曲よりも長い間に渡って売れ続けていることからの推測です。アーティストの熱心なファンは、曲が発売された週のランキングをできる限り上位にするために、購入を初週に集中されるからです。それに加えてAKB48のファンは、CDに付いているオマケを得るために早い時点で買う傾向が特に強いようです。

それに対して、大部分の一般層は評判を聞いてから買うので、購入が比較的に後になります。最近は景気が惡いために、財布の紐が硬くなっていることも、購入を遅れさせる要因になっているようです。

実は、私は昨日になって、この曲のCDを1枚だけ購入しました。10月30日にネットで公開されたMVを見たところ、とても気に入りました。しかし、これは低画質なものなので、本物が欲しくなったのです。

ちなみに、私が行った2つのCDショップでは、「あまちゃん」関係のCDのプロモーションを盛大に行ってたために、AKB48のCDは目立つところに展示されていませんでした。このため、「恋するフォーチュンクッキー」が置いている場所は、始めはわかりませんでした。少なくても私の周辺には、この曲を推している闇の勢力は存在しないようです。


この3曲の初週からの順位を表にします。「恋するフォーチュンクッキー」以外の2曲については、9週以降と、10週以降の順位の記載がありません。これは、オリコンのページでは50位までしか記載していないために、それを下回った場合は、順位が分からないからです。

それから、「恋するフォーチュンクッキー」については11週までしか記載していないのは、今週である第12週のデータがまだないからです。

なお、記載した売り上げは、10週までのものです。ネットで見かけることが多いために、確認を取りやすいと考えたからです。

曲   発売日 売り上げ*3 1週 2週 3週 4週 5週 6週 7週 8週 9週 10週 11週 12週
So long! 2月20日 1,121,523        1 3 8 13 14 31 37 46
さよならクロール 5月22日 1,946,673    1 3 3 12 20 31 33 45 46
恋するフォーチュンクッキー 8月21日 1,460,556     1 2 5 7 11 11 13 13 18 19 24


さよならクロール」には、第5回AKB48選抜総選挙(6月8日開票)の投票券が入っているために、開票があった土曜日がある第3週(6月3日〜9日)までは、1位、3位、3位と順位は高いです。しかし、投票券が必要ではなくなった第4週は12位となり、これ以降はかなり順位を落としています。

これに対して、「恋するフォーチュンクッキー」の順位の落ち方は緩やかであり、第10週でも19位とベスト20に入っています。第11週(10月28日〜11月3日)では、24位に順位を落としてベスト20から外れました。これには、33枚目のシングルである「ハート・エレキ」が、この週の水曜日(10月30日)に発売されたことが影響しています。なお、「恋するフォーチュンクッキー」の売り上げが「風は吹いている」(2013年10月26日発売)を抜いて、AKB48の曲として5位になったのは、第11週です。


☆★☆ デジタルダウンロード(itunesレコチョク) ☆★☆

最近は、デジタルダウンロードで曲を買う人が増えているようです。代表的なショップは、レコチョクitunes です。

デジタルダウンロードの利用が増えているのは、CDよりも価格が安いからです。アーティストのファンのほとんどは、曲以外を得ることができるCDを好みます。これに較べると、一般層には曲だけが欲しい人がかなりいます。このため、デジタルダウンロードによって購入する人の割合は、アーティストのファンに比べて高いです。

このような傾向があるために、一般層における曲の人気を知るためには、デジタルダウンロードのランキングを参照する人が増えているようです。なお、デジタルダウンロードにオマケが付くような仕組みを作っているアーティストもあるようですが、AKB48はこれに該当しません。

ダウンロードランキングについては、itunesのサイトではリアルタイムのランキング、レコチョクのサイトではその時点におけるデイリー、週間、月間ランキングが提供されています。しかしながら、どちらのサイトも、過去のランキングについては提供していません。このため、itunes関係のランキング情報を提供している「The Natsu Style」を参考にすることにします。

「The Natsu Style」の以下の記事によると、「恋するフォーチュンクッキー」は27日間首位でした。具体的には、8/14から9/12日までにおいて、3日間(8/22〜24)を除いた日です。この3日間において首位だったのは、配信限定で発売されている「虹を待つ人」(BUMP OF CHICKEN)でした。したがって、CDを発売している曲に限るならば、少なくても、30日間連続で首位だったことになります。

そして、この曲は、トップ10には、8/14から10/31まで、79日間連続で入っていたとのことです。この連続が10/31で途切れたことには、10月30日に「ハート・エレキ」(AKB48)が発売されたことが影響していると推測されます。

8/12-18 8/19- 8/26- 9/2- 9/9- 9/16- 9/23- 9/30-
週間順位*4 1 2 1 1 4 6 6 5
10/7- 10/14- 10/21- 10/28- 11/4-
週間順位*5 3 7 10 16


ハート・エレキ」が発売されてからしばらくの間は、itunesにおいても、レコチョクにおいても、「ハート・エレキ」の順位が、「恋するフォーチュンクッキー」を上回っていたようです。しかし、一昨日(2013年11月8日)の結果を見たところ、「恋するフォーチュンクッキー」が、「ハート・エレキ」を抜き返していました。itunesでは、「恋するフォーチュンクッキー」は8位であったのに対して、「ハート・エレキ」は20位以下になりました。レコチョクでも、「恋するフォーチュンクッキー」は6位であったのに対して、「ハート・エレキ」は10位になりました。昨日も同様な結果でした。

レコチョクデイリーランキング[2013年11月8日])


☆★☆ CD売り上げ&デジタルダウンロードなど(Billboard JAPAN HOT100) ☆★☆

Billboard JAPAN HOT100」は、CD売り上げの他に、デジタル・ダウンロードとエアプレイを判断要素にして、ランキングを出しています。このランキングにおいても、「恋するフォーチュンクッキー」は長い間にわたってトップ100に入っていますので、この曲が一般層に受け入れられていることが分かります。

発売日 前週 発売週 2週目 3週 4週 5週 6週 7週 8週 9週 10週 11週
So long! 2月20日 42 1 4 11 20 40 43
さよならクロール 5月22日 42 1 2 2 14 31 63 69 90
恋するフォーチュンクッキー 8月21日 4 1 1 3 8 12 15 12 19 28 12 21
ハート・エレキ       10月30日 20 1    ?


☆★☆ カラオケ(joysoundDAMオリコン) ☆★☆
カラオケのランキングで私が把握しているのは、joysoundDAMオリコンによるものです。ここでは、「恋するフォーチュンクッキー」についてだけ示します*6。なお、大人の事情により、joysoundは先行配信されており、DAMは1週遅れで配信されています。結果として、DAMオリコンは、8/26の週からのランキングしかありません。

3つのランキングの全てにおいて、「恋するフォーチュンクッキー」は、9/9の週から連続してトップになっています。

     8/5-11 8/12- 8/19- 8/26- 9/2- 9/9- 9/16- 9/23- 9/30-
joysound 26 3 1 1 1 1 1 1 1
DAM*7 - - - 9 2 1 1 1 1
オリコン - - - 15? 3? 1 1 1 1
     10/7- 10/14- 10/21- 10/28-
joysound 1 1 1 1
DAM*8 1 1 1 1
オリコン 1 1 1
8月 9月 10月
joysound 4 1 1


☆★☆ 有線 ☆★☆

7/27 8/3- and 8/10 8/17- 8/24- 8/31- 9/7 9/14- 9/21- 9/28-
145 9 2 2 3 6 8 5 3
10/5- 10/12 10/19- 10/26- 11/2-
5 4 5 7

有線のランキングでも、「恋するフォーチュンクッキー」は、少なくても先週(10/26-11/1)までは、トップ10に入り続けています。

このランキングでは、「恋するフォーチュンクッキー」の最高順位は2位です。この曲が2位になった時の1位は、「満天の星」(氷川きよし)でした。これが象徴するように、このランキングは演歌が強い傾向があります。


ーーー 以上 ーーー

*1:90週という数字は、wikipediaに書いてあることなので、信頼性が極めて高くはない可能性があります。

*2:通算のトップ回数という意味では、2位は「キセキ」(GReeeeN)であり、「女々しくて」は3位です。

*3:10週まで

*4:ソースは「The Natsu Style」

*5:ソースは「The Natsu Style」

*6:過去のランキングについては、該当サイトにおいて辿れないものもあるので、その場合は、私の記載を信用していただくしかありません。

*7:DAMの集計は、日曜日始まりです。

*8:DAMの集計は、日曜日始まりです。