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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

日本レコード大賞2013の予想

日本レコード大賞については、例年は興味がないのですが、「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)が大賞候補曲になったので、記事を書くことにしました。この曲については幾つもの記事を書いてきたからです。

まず、大賞候補曲にとしてエントリーされた10曲を、発売日順に列挙します。発売日が極めて遅い曲は不利だと推測します。

曲名 アーティスト 発売日
にんじゃりばんばん きゃりーぱみゅぱみゅ 3月20日
伊勢めぐり 水森かおり 4月3日
EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜 EXILE 4月3日
笑顔 いきものがかり 7月10日
恋するフォーチュンクッキー AKB48 8月21日
満天の瞳 氷川きよし 8月28日
恋音と雨空 AAA 9月4日
男の火祭り 坂本冬美 10月2日
さよなら 西野カナ 10月23日
太陽の女神 家入レオ 11月6日

この10曲を以下の6つの指標から見ると、「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)が突出しています。6つの指標とは、社会的な認知度、シングルCD売上数(オリコン)、CDのロングヒット性(オリコン)、ダウンロード販売itunes)、カラオケ週間ランキング(オリコン)、有線の週間ランキングです。

指標について説明を加えます。Itunesについては、公式サイトにはリアルタイムの順位はありますが、今年一年に渡る数値を導き出すために使える情報はありません。また、itunesによる年間ランキングは12月に発表されます。このため、公式情報ではありませんが、「The Natsu Style」がitunesについて算出しているポイントを参考にしました。このサイトは、オリコンのシングルCDランキングと、itunesにおけるランキングなどを解析しているサイトです。

シングルCD売上数(オリコン)についても、年間ランキングがまだ発表されていません。また、1〜4月の月間ランキングがネットから消えていますので、月間ランキングにおける売上数から算出ができません。このため、同様に「The Natsu Style」に記載されているものを参考にしました。

CDのロングヒット性は、週間ランキングのトップ50に何回連続で入っているかを指標にしました。この指標の算出は、オリコンの週間ランキングを見れば、誰でも作れるものなのですが、作ることに手間がかかりますので、私が作ったものを記載します。

CD名 アーティスト 発売日 連続週 トップ50に入った回数
自由への進撃 Linked Horizon 7月10日 15 15
ガールズルール 乃木坂46 7月03日 14 14
恋するフォーチュンクッキー AKB48 8月21日 13(現在も更新中) 13(現在も更新中)
Mistake! SMAP 2月27日 12 15
潮騒のメモリー 天野春子(小泉今日子 7月31日 12 12
ピースとハイライト サザンオールスターズ 8月07日 11 11


恋するフォーチュンクッキー」は、CD売上数(オリコン)、CDのロングヒット性(オリコン)、カラオケランキング(オリコン)においては、この10曲の中では、単独トップです。

CD売上数(オリコン)においては、この10曲の中では、「恋するフォーチュンクッキー」(146.7万枚)についで、「EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~」(100.0万枚)が2位になっています。なお、このCDも、AKB48グループとやり方が違いますが、特典付きで売られているようです。

社会的な認知度については、客観的な指標がありませんが、マスコミによる報道数から受ける感触では、「恋するフォーチュンクッキー」がダントツでトップだと思います。この曲に対する一般の人の認知度が高いのは、AKB48以外の団体によって作られたMVが多数Youtubeに投稿され、膨大な再生数になっているためです。人気があるMVとしては、神奈川県(270万回再生)、佐賀県庁(180万回再生)、サマンサタバサ(450万回再生)、日本交通(135万回再生)によるものがあります。

ダウンロード販売itunes)については、「恋するフォーチュンクッキー」と「にんじゃりばんばん」(きゃりーぱみゅぱみゅ)が2トップとなっています。

有線の週間ランキングでは、8月以降については、「満天の瞳」(氷川きよし)が総合ではトップだと思います。それ以前のことについては、データが現在は公式サイトから消えているので、よく分かりません。


上にも書きましたように、これらの情報を見て判断すると、私の判断では、「恋するフォーチュンクッキー」がかなり有利に見えます。しかしながら、世間の事情通を自称する人の中には、「大人の事情」により、この曲の受賞はないとする人が少なからずいます。

その人達が対抗馬と上げているのは、「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜」です。その主な根拠は、EXILEのリーダーであるHIROが勇退するからというものであり、曲の評価を根拠にするものは見かけません。この曲の売り上げは100万枚に達しましたが、この曲を脳内再生できる人が少ないので、評価をできる人が少ないのだと思います。このことは、今年に発売されたAKB48の曲(4曲全てがミリオンセラー)の「恋するフォーチュンクッキー」以外を、思い浮かべることができる一般の人があまりいないことと同じだと思います。

「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜」は、オリコンのトップ50には15回入りました。でも、発売週から連続でトップ50に入ったのは、第5週までです(4月1日の週〜4月29日の週)。この後、7月1日の週、8月26日の週〜9月23日の週(5週間)、10月21日の週〜11月11日の週(4週間)に、トップ50に入っています。このようにロングヒットに見えても実はそうではないので、一般層の認知度はそれほどは高くないようです。

なお、この曲をミリオンセラーにするために、無茶な売られ方がされたらしいことについては、「日刊サイゾー」が「AKBよりもひどい」と以下の記事で記しています。「日刊サイゾー」の記事だから…と思われる方もいらっしゃると思いますが、AKB48対してマイナスになる事を書く傾向がある「日刊サイゾー」が書いているので、却って信ぴょう性があります。読んで見ると、意外にシッカリとして記載がされていると思いました。


これに対して、「恋するフォーチュンクッキー」については、曲としての評判がかなり良く、これを根拠にして「日本レコード大賞」を受賞することが妥当だとする人がかなりいます。この曲についてのTwitterによるツブヤキを眺めていると、AKB48は嫌いだけれども、または、AKB48には関心がないけれど、この曲は好きだという発言をよく見かけます。それから、この曲を初めて聞いたけれどいい曲だというツブヤキを、ほぼ毎日見かけます。AKB48の曲を普段は聴く対象外にしている人が、偶然に聞いてみると良いと感じて、つぶやいているようです。

AKB48への無関心層やアンチがいることにより、情報が伝わるのが遅れたことが、結果的にこの曲がロングヒットになった要因の一つになっていることは、面白い現象だと思います。それらの人達は、CDを買うほどAKB48は好きではないので、ダウンロード販売を利用することが多数派だと思います。

この曲のCDの売り上げは、先週(11月11日〜18日)の週間ランキング(オリコン)では37位になり、初めて30位以下になりました*1。しかし、ダウンロード販売では現時点でも大ヒットしています。レコチョクの週間ランキング(11/13〜11/19)では10位であり、昨日(11月23日[土])の時点では7位になっていました*2


では、「大人の事情」に話を戻します。日本レコード大賞は、必ずしもその年を代表するような曲が選ばれるのではなく、「大人の事情」により選ばれる傾向があるということは、多くの人が認知していることのようです。私が、例年は日本レコード大賞に興味を持たないのもこのためです。

この傾向は、特に最優秀新人賞に強いようです。このことを私が初めて認識したのは1997年ですから、15年前からこの傾向があったことになります。

この年、「白い雲のように」(猿岩石)が大ヒットしました。調べたところ、この曲はオリコンの年間ランキングでは11位になっていたようでした。しかしながら、最優秀新人賞を受賞した曲はこの曲ではなく、「precious delicious」(知念里奈)でした。この時の大人の事情は、「白い雲のように」が日本テレビの番組発の曲であることでした。ほとんどの方がご存知のように、「日本レコード大賞」の放送局はTBSですので、NGだったようです。

最優秀新人賞については、今年も大人の事情が発動したようです。新人の売り上げとしては、「スキ!スキ!スキップ!」(HKT48)が女性アーティストとしての売り上げ記録を作りました。現時点におけるこの曲のCD売り上げは、29万枚を越えているようです。

ところが、「スキ!スキ!スキップ!」は最優秀新人賞の候補になりませんでした。主な理由は容易に推測できます。この曲を候補にすると、ハロプロのグループであるJuice=Juiceを最優秀新人賞にすることが難しくなるからです。過去の最優秀新人賞の受賞者を見ると、ハロプロはグループはほとんど受賞しています。なお、このことについては、ハロプロは音楽性が高いから…という意見もあるようです。


注目されるのは、今年の日本レコード大賞にも大人の事情が発動されるかということです。私の今までの観測では、最優秀新人賞よりは大人の事情が発動される度合いが少ないように見えます。これは、日本レコード大賞は、最優秀新人賞よりも、注目度が桁違いに大きいからだと推測します。

AKB48のファンはどのように予想しているかというと、大人の事情により「恋するフォーチュンクッキー」が受賞しないと考える人が少なからずいるようです。この曲のセンターを務める指原莉乃のファンに至っては、かなり悲観的のようです。

指原ファンが悲観的なことについては、自己評価が低い” 推しメン” の気質に似ていることがあると思いますが、一番大きい原因は、HKT48が最優秀新人賞の候補にならなかったことだと思います。指原莉乃は、HKT48のメンバーであると同時に、劇場支配人でもあるからです。しかしながら、この曲を最優秀新人賞の候補から外しても支障は起きないと見なされた理由はわかります。

スキ!スキ!スキップ!」は売り上げ記録は作ったのですが、ファンの大量買いによるものだと考えている人が一般の人には多いと思います。また、この曲は一般層に広く知られているわけではありません。これに対して「恋するフォーチュンクッキー」の認知度は極めて高いですから、新人賞の件を根拠にして、「恋するフォーチュンクッキー」が受賞する可能性を低く見積もることは間違えだと思います。


AKB48のファンに、この曲が日本レコード大賞を受賞をことが難しいと考える人が少なからずいるということには、去年のレコード大賞の発表イベントにおける服部克久さん(日本作曲家協会会長・制定委員長)の言葉が大きく影響していると思います。この他に、「恋するフォーチュンクッキー」が一般層に受け入れられているという認識が少ないAKB48ファンがいることも影響していると思いますが、このことに関する説明はしません。

去年の日本レコード大賞の受賞曲は、「真夏のSounds good !」(AKB48)でした。そして、大賞受賞曲を発表したプレゼンターが服部克久さんのようでした。彼は、発表の前に「これが日本の音楽業界の現状です。 楽しんでいただけましたでしょうか」と話したとされています。なお、私は「日本レコード大賞」の中継は見ていませんので、確認はしていません。

この発言は様々な憶測を呼びました。その代表的なものが、審査委員会としては、「真夏のSounds good !」を受賞曲にしたくなかったけれども、他に受賞に値するだけの曲がなかったので、受賞をさせざるを得なかったというものでした。さらに、審査委員会が代表する業界としては、AKB48を今年は受賞させたくないという憶測が生まれました。そして、今年は「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜」という選択肢があるので、この曲が受賞するはずだという説が生まれたようです。しかし、この説は、憶測に憶測を重ねたものであり、あまり信ぴょう性が少ないと私は思います。

もちろん、審査委員の中には、「真夏のSounds good !」が受賞することに反対をした人もいたと思います。この曲のCDは180万枚以上売れましたが、第4週目からは4万枚くらいしか売れていません。第3週目に第4回選抜総選挙の投票日があったからです。このCDに入っていた投票券が無為になってからは売れなくなったということです。つまり、このCD大量に売れた理由は、曲に対する高評価ではありませんでした。憶測されているように、他に妥当な曲があったならば、そちらに日本レコード大賞を与えたいと思った審査員がいても全く不思議ではありません。

今年の大賞候補曲になった「恋するフォーチュンクッキー」は、AKB48の曲であることは、去年の大賞受賞曲と同じです。しかしながら、その評価は全く違います。この曲は、カラオケで多くの人に歌われています。そして、イベントにおいて大勢によって踊られることもあるようです。特に、結婚式では好評のようです。

また、この曲は、久しぶりに音楽の力を多くの人に示すものでした。この曲のキャッチコピーは「“恋チュン”踊れば、嫌なことも忘れられる」です。正に、そのような力を持つ曲だということが、多くの人に認識されているようです。

AKB48のファンで、この曲が日本レコード大賞を受賞することが難しいと考える人は、「真夏のSounds good !」と「恋するフォーチュンクッキー」の世間での評判の違いを、十分に認識していないのではないかと私は思います。

AKB48の曲の中でどの曲が大賞候補曲になることが決まっていない時には、「恋するフォーチュンクッキー」は良い曲だけれど、大人の事情で「さよならクロール」が大賞候補曲になるという意見の人がいらっしゃいました。それらの人は、「さよならクロール」が日本レコード大賞を受賞すると思っていたと推測します。

奇妙なことに、「恋するフォーチュンクッキー」が大賞候補曲になると、大人の事情で日本レコード大賞は取れないという意見が出ています。私の説は真逆であり、「さよならクロール」が大賞候補曲であったのならば、受賞は難しかったというものなのです。

「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜」が日本レコード大賞を受賞すると予想する人の根拠の中には、「EXILEは負け戦をしない」というものがありました。私は、EXILEとその関係者の気質は知らないのですが…、可能性は少なくてもトライするということは、普通にあります。それから、上にも書きましたが、EXILEはこの曲をミリオンセラーにするためにかなり無茶なことをしてきました。その最終目標が日本レコード大賞ならば、戦況はともかく、突っ込んでくる可能性はあります。

もしかしたならば、EXILEの観点では、一般層にも踊れる「恋するフォーチュンクッキー」の評価は低いという可能性もあります。それから、対抗馬が「さよならクロール」だと考えて、勝ち目があると判断したのかもしれません。「さよならクロール」ならば、一般層の後押しはほとんどないと推測されるからです。もし、「さよならクロール」が候補である場合に私が審査員ならば、おそらく、他の曲を推したと思います。


現時点で日本レコード大賞の審査員が投票するならばどうなるかについて。私の推測を述べます。私は、審査員の6割以上は、「恋するフォーチュンクッキー」を支持するのではないかと私は予想します。そして、年末になるに従って支持する審査員の割合は増えていくと予想します。レコチョクitunesの年間ランキングを含む様々な情報が提供される結果、この曲が一般層に広く受け入れられていることが、十分に認識されると考えるからです。しかしながら、これは私の推測に過ぎません。大人の事情が発動する可能性も否定しません。

私は、日本レコード大賞をどの曲が受賞しても、とやかくいうつもりはありません。去年までの興味を失っていた私には、その資格がないと思うからです。でも、今年の受賞曲を何にするかは、日本レコード大賞の今後に大きく影響すると思います。できれば、自分たちがありたい未来を選択して欲しいものだと思います。


最後に一般層の予想はどうなっているかについて記します。その予想を知る手がかりになると考えて、「Yahoo!ニュース 意識調査」における「第55回日本レコード大賞で大賞に輝くのは? 」を覗いてみました。何回か見てみたところ、結果の推移が安定していることが分かったので、参考にすることにしました。

今日(2013年11月24日)の21:50の時点の結果について、簡単に記します。この時点における投票総数は13902票になっていました。

1位は「恋するフォーチュンクッキー」であり、支持率は過半数を少し越えて51.1%です。2番手である「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜」は16.2%ですから、トリプルスコアをつけています。以下、5位までは、「にんじゃりばんばん」(11.0%)、「笑顔」(7.3%)、「満天の瞳」(3.2%)です。昨日の21:56における支持率(投票総数:9,906票)と較べると、「恋するフォーチュンクッキー」は0.7%増加し、「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜」は0.7%減少しています。


−−−以上−−−

*1:ベスト20の大部分が発売週の曲であり、その大部分が次週にはかなり順位を落とすので、37位という印象よりは売れています。

*2:以前に発売された曲は、新しい曲が発売される水曜日には順位を一旦下げるのですが、その後は徐々に順位を回復するのが一般的な傾向です。