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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「恋チュン」を、ASEAN(本部:ジャカルタ)を知るキッカケにした方が良いと思うこと

東南アジア諸国連合ASEAN)首脳と安倍晋三首相との昼食会において、J-popの3グループがステージに立ちました。AKB48に関しては、今年のヒット曲である「恋するフォーチュンクッキー」を披露されたことが、大きく報道されました。

今回のステージは、杉良太郎さんによるプロデュースとのことです。私はベトナムに何度か旅行しているので、彼が、日本とベトナムの友好のために大きな貢献していることは知っていました。でも、日・ASEAN特別大使を務めていることは、今回のことで、初めて知りました。


ASEANは、東南アジアの10カ国が参加する組織であり、参加国の総人口は6億人を越えています。近隣の2カ国と素晴らしい友好関係があるとは言えない日本にとって、ASEANと加盟する国は、非常に重要です。2020年のオリンピックの開催地に東京が決まったことには、これらの国からのサポートがあったと聞いています。

ASEANの本部はどこにあるかというと、10カ国の中では最大の人口を有するインドネシア(2億4千万人)の首都であるジャカルタにあります。そして、そのジャカルタには、AKB48の姉妹グループにあたるJKT48があります。

JKT48は、AKB48が「恋するフォーチュンクッキー」を今年(2013年)の8月21日に発売した日に、カバー曲である「Fortune Cookie in Love - Fortune Cookie Yang Mencinta - 」を発売しています(英語版も収録)。このCDのマーケットは、言語がインドネシア語とほとんど同じであるマレーシアとブルネイ、英語が分かるシンガポールとフィリピンになっていると思います。

この他、タイとベトナムには、本家の「恋するフォーチュンクッキー」が入り込んでいると思います。Youtubeには、日本語の歌に合わせてタイとベトナムの人が踊っている動画が、投稿されています。

これらのことから、私は、この昼食会においてこの曲が披露されることは、何も問題無いと思っていました。少くても、インドネシアの首脳はこの曲を知っていたと思います。本家が歌うことを聞いて喜んだかもしれません。

私は、もし、欧米の首脳が参加する昼食会ならば、どんなものかぁと思ったかも知れません。J-popよりも、古典芸能のほうがふさわしかったかもしれません。でも、今回はASEANの首脳ですから、上に述べたような理由で、むしろ、望ましかったと思います。


AKB48が「恋するフォーチュンクッキー」をこの昼食会で披露したことについては、多くのメディアで報道されました。この結果、多くのtweet(ツブヤキ)がネットでされました。

ツブヤキの大部分は、この件について肯定的なものでした。中には否定的なものもありましたが、私が上に書いたようなASEANJKT48についての知識を誰かが教えたのならば、ツブヤクことを思いとどまった人が多かったのではないかと、推測します。


ツブヤキは速報性があるのですが、十分に検討してから公表することが多いブログ記事に較べると、信頼性が低いです。また、誤った認識に基いてツブヤかれることも少なくないです。このような、ツブヤキの特性を理解しないでツブヤキを情報として利用する人は、ネットのリテラシーが低いと見なされます。

ネットのリテラシーが低くても、個人ならば大きな問題が起きません。大きな問題が起きるのは、メディアの「ネットのリテラシー」が低い場合です。最近、気になっていることは、2chに書かれていたことや、ツブヤキに基いて記事が書かれていることを見かけることです*1


今回の件でいかがなものかと思った記事は、The Huffington Postによるものです。記事のタイトルは、『AKBがASEAN首脳の前でダンス「北朝鮮喜び組のようだ」非難の声も』です。

この記事が公開されるまでは、今回のAKB48のダンスについて、「喜び組」と表現したツブヤキはほとんどありませんでした。ところが、この記事によって、急増しました。起きたことから判断するならば、The Huffington Postがそのように誘導したということになると思います。私は、国益になるような記事には思いません。


記事では、ASEANの本部がジャカルタにあることと、そこにAKB48の姉妹グループがあることに触れずに、否定的なツブヤキだけを載せています。さらに、写真のキャプションには『AKBメンバーが踊る写真が、「喜び組」を連想させるとネット上で騒動になった。』と記載してあります。2chには批判するスレッドがあったのかもしれませんが、それを「ネット上で騒動」を受け取ることが妥当である広がりではなかったと、私は認識しています。

今回の記事が書かれた要因としては、2つの可能性があると思います。一つは、ASEAN、および、AKB48グループについて知識がない人が記事を書いた可能性、もう一つは、ネットのリテレシーがない人が記事が書いた可能性です。もし、どちらの推測も間違っているならば、The Huffington Postに問題があるように思います。この記事には署名がないので、The Huffington Postとして書いた記事だと思うからです。


The Huffington Postの記事は、ともあれ…、このブログ記事のタイトルにもしまたように、今回の昼食会のことをキッカケに、ASEANのことに興味を持つ人が増えれはよいなぁと、私は思っています。関連リンクを以下に貼っておきます。


−−以上−−

*1:このような傾向は、実際にニュースの現場に足を運んで記事を書く既存のメディアよりも、ネット上で収集した情報に基いて記事を書く今風のメディアに大きいようです。