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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)の売り上げが150万枚を超えました。

去年の夏に発売された「恋するフォーチュンクッキー」(2013年8月21日発売)は、今年になっても、毎週3000枚以上売れ続けています。発売から22週目(2014年1月13日〜19日)になった先週には、総売り上げ(オリコン)が、150万枚を超えました(1503487枚)。なお、先週の売り上げは3620枚(16位)でした。


恋するフォーチュンクッキー」は、AKB48としては32枚目のシングルです。既に、33枚目のシングル「ハート・エレキ」(2013/10/30発売)と、34枚目のシングル「鈴懸なんちゃら(略称)」(2013/12/11発売)が発売されています。

恋するフォーチュンクッキー」の売り上げは、「ハート・エレキ」が発売されたことにより、一時は減りました。第10週(10月21日〜10月27日)までは、トップ20をキープしていたのですが、「ハート・エレキ」が発売された第11週に、24位になりました。

第15週(11月25日〜12月1日)には、41位まで落ちましたが、翌週からは、再び順位を上げ始めます。そして、第17週(12月9日〜15日)には27位になり、「ハート・エレキ」を抜き返しました。なお、「鈴懸なんちゃら(略称)」の順位は、第21週(2014年1月6日〜12日)から上回っています。


恋するフォーチュンクッキー」の特徴は、一般層によるCD購入が多いことです。AKB48のシングルは、特典を目当てにAKB48ファンが大量に購入することより、売り上げが高くなることは事実です。このため、「恋するフォーチュンクッキー」の売り上げが150万枚を超えても、他の曲と同じように、一般層にはあまり売れていないと思い込んでいる人が多いです。これが、「恋するフォーチュンクッキー」の評価が極めて高くはならない原因になっています。

AKB48のファンは、「恋するフォーチュンクッキー」の評価が実際よりも低かったとしても、仕方がないと思っているようです。自分たちが行っている大量買いが、印象を悪くしていることが分かっているからです。

それから、AKB48が昔のままであることを望むAKB48ファンの中には、却って都合がいいと考えている人もいるようです。この曲が評判が良くなることは、AKB48が変化することに繋がるという解釈があるからです。

しかしながら、「恋するフォーチュンクッキー」を好きなった一般層にとっては、この曲の評価が低いことは嬉しくないです。大人の事情とはいえ、去年の日本レコード大賞をとれなかったことを、残念に人が多いようです。


以下、「恋するフォーチュンクッキー」の場合は、一般層によるCDの購入が多いと推測されることを、オリコンの週間ランキングの推移を使って示すことにします。

なお、「恋するフォーチュンクッキー」が一般層に人気があることだけならば、カラオケの週間ランキング(joysoundDAMオリコン)や、特典が付かないデジタルダウンロード販売itunesレコチョク)のランキングを見るだけで分かります。カラオケの週間チャートでは、毎週、当然のように1位になっています。レコチョクでは、最新の月間ランキング(2013年12月)では4位であり、最新の週間ランキング(2014年1月15日〜21日)では3位でした。


今までのAKB48のシングルCDに関して、オリコンの週間ランキングの推移を眺めていると、特典目当ての購入は、第10週頃までが大部分のように見えます。それ以降は、特典目当ての購入が占める割合はかなり少なくなっていくようです。いい加減に言って、第16週以降の売り上げのほとんどは、一般層によるものではないかと、私は思っています。

例えば、「さよならクロール」(2013/05/22発売)がトップ50に入っていたのは、第9週までです。このCDは200万枚弱売れており、AKB48のシングルCDとしては歴代1位の売り上げになっています。しかしながら、これほど売れたのは、第5回AKB48選抜総選挙の投票券が入ってたためです。第10週よりトップ50を外れたことから、売り上げが極めて大かったことは、曲として高い人気があったわけではと推測されます。

これに対して、「恋するフォーチュンクッキー」は初週から第22週である先週まで、連続してトップ50に入り続けています。このことは、この曲が通常のAKB48の曲とは違って、一般層に流行っているということを意味しています。先週の順位は16位でしたから、今週(1月20日〜26日)もトップ50に入ることは確実だと思います*1

他の記事にも書いていますが、初週から連続してオリコンのトップ50に入った週の数は、曲が一般層に流行っていることを知るための指標になると思っています。この指標におけるAKB48シングル曲のベスト5を、以下に表にします。AKB48のシングル曲のとしての売り上げ順位も示します。

発売日 初週連続トップ50週数 トップ50週数 売り上げ順位AKB48の曲)
ヘビーローテーション 2010年8月18日 44 45 17
恋するフォーチュンクッキー 2013年8月21日 22(更新中) 22(更新中) 5
ポニーテールとシュシュ 2010年5月26日 19 38 18
ギンガムチェック 2012年8月29日 19 19 8
Beginner 2010年10月27日 17 19 16

第2位である「恋するフォーチュンクッキー」(22週連続)は、現在は、第1位の「ヘビーローテーション」(44週連続)に、ダブルスコアを付けられています。しかし、「恋するフォーチュンクッキー」の記録が伸びることにより、差が縮まっていくことになると思います。

それから、「ヘビーローテーション」の発売は、「恋するフォーチュンクッキー」の発売の3年前であり、この時代のAKB48のあり方は、現在とは異なっていることを理解しておかなくてはなりません。上で示したベスト5には、「ヘビーローテーション」を含めて2010年発売された曲が3曲入っています。他の曲は、「ポニーテールとシュシュ」と「Beginner」です。

AKB48の曲としては16枚目から18枚目に該当するこの3曲は、AKB48のシングルCDが連続ミリオンセラーを始める前の曲です。したがって、この指標では、連続ミリオンセラー前の曲は有利になると考えたほうがいいと思います。

具体的にデータを示すと…、1番初めにミリオンセラーになった曲は「Beginner」ですが、連続ミリオンが始まったのは、20枚目のシングルである「桜の木になろう」(2011年2月16日発売)からです。そして、初週からミリオンセラーになったのは、21枚目のシングルである「Everyday、カチューシャ 」(2011年5月25日)です。

それから、初週の売り上げでは、「ヘビーローテーション」が50万枚強であるのに対して、「恋するフォーチュンクッキー」は130万枚強です。このことから、時代がかなり違うことを実感できると思います。


トップ50に入った週数についても、ベスト5を記載します。この指標は、連続していることを問いません。

発売日 トップ50週数 初週連続トップ50週数 売り上げ順位AKB48の曲)
ヘビーローテーション 2010年8月18日 45 44 17
ポニーテールとシュシュ 2010年5月26日 38 19 18
恋するフォーチュンクッキー 2013年8月21日 22(更新中) 22(更新中) 5
Everyday、カチューシャ 2011年5月25日 22 15 4
フライングゲット 2011年8月24日 20 13 3

この指標では、「ポニーテールとシュシュ」(38週)が「恋するフォーチュンクッキー」(22週)を抜いて2位になりました。「恋するフォーチュンクッキー」は、一つ順位を落とし、「Everyday、カチューシャ」と共に3位タイになりました。5位には、「フライングゲット」(20週)が入りました。

AKB48のシングルの売り上げでは1位と2位である「さよならクロール」と「真夏のSounds good!」がベスト5に入っておらず、3位から5位までの曲が入っていることは、面白いです。「さよならクロール」、「真夏のSounds good!」、のCDには、選抜総選挙の投票券が入っています。このことは、「Everyday、カチューシャ」と「ポニーテールとシュシュ」も同様です。


ベスト5の曲の中で、「恋するフォーチュンクッキー」と順位推移の比較を上手くできる曲は、「フライングゲット」だと思います。他のCDは、連続ミリオン以前のCDと、選抜総選挙の投票券が入っているCDだからです。これに加えて、2曲共に8月発売の曲であるために、売り上げに影響すること(例、年末の賞レース)が同じ頃に起きています。この2曲における順位の推移を折れ線グラフで示します。

フライングゲット」の場合、トップ50入りは初週から第13週(2011年11月14日〜20日)まで続きます。その後、トップ50に復活するのは第18週(2011年12月19日〜25日)です。この後、第24週(2012年1月30日〜2月5日)までトップ50をキープします。

私は当時のことをあまり覚えていないのですが、復活したのは、日本レコード対象の候補曲になったために再び注目されたからだと推測します。そして、日本レコード大賞の受賞と、キンタローのモノマネにより、トップ50の週数がさらに伸びたのだと思います。


恋するフォーチュンクッキー」については、トップ50に入る週数はこれからも伸びると考えています。その理由はいくつかあります。

まず1番目の理由としては、「フライングゲット」の順位(オリコン)推移と比較した印象があります。連続週は、j順調に行けば、少くても25週を上回る感じがします。「フライングゲット」のセンターであった前田敦子のファンの中には、このことを嬉しくないと感じる人もいると思います。しかし、彼女が卒業した理由の中には、後進に道を譲るという事がありましたから、彼女の願いどおりのことが起きたと解釈していだくしかありません。


上記の理由は印象に基づくものでしたが、根拠があることも、もちろんあります。一番大きい根拠としては、「恋するフォーチュンクッキー」の公式MV(2013年10月30日公開)の再生回数が、伸び続けていることがあります。このMVは、公開されてから3ヶ月弱しか経っていないのですが、現時点(2014年1月26日15時)において、約2250万回も再生されています。最近でも、毎日20万回以上再生されています*2

この曲をCDを買う一般層の人の中には、このMVを観て欲しくなった人がかなりの割合でいるようです。したがって、公式MVの再生回数が毎日かなり伸びていることは、CDが売れ続ける可能性があることを示しています。公式MVがあるのに何故、CDを買う人がいるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。でも、実際は、CDを買って高画質でMVを見たいという人がいるとともに、公式MVで初めて歌詞の2番を知ることにより、この曲にハマる人がいるようです。

公式MVを観るキッカケは色々あると思いますが、一番大きいことは、多くの組織(自治体、企業、学校)により作られたMVが多数あることだと思います。AKB48の公式チャンネル(Youtube)に登録されているものだけでも、約50本あります。

これらのMVは、AKB48の立場からすると、この曲のMVなのですが、組織にとっては、「恋するフォーチュンクッキー」を使うことができるPV(Promotion video)となります。MVを作る枠組みはできており、作れば多くの人が見ることになるので、「恋するフォーチュンクッキー」はメディアだという解釈もできると思います。


この他に、この曲がまだ売れると考える根拠としては、この曲をまだ知らない人が、かなりいるということがあります。「知らない人」には、名前は知っているけれど聞いたことはない人の他に、聞いたことはあるけれど一部だけだという人も含みます。ネットにおけるツブヤキ(twitterfacebookも含む)を眺めていると、毎日のように、この曲を発見した人を見かけます。

恋するフォーチュンクッキー」を知らない人が未だいることの大きな要因としては、AKB48の曲に良い曲はないという偏見があります。この偏見があることについては、AKB48の多くの曲はヒットしていないのにもかかわらず、ミリオンセラーになっているのですから、しかたがないことだと私は思っています。


この偏見を含むAKB48に対するネガティブな評価が顕著に現れたのは、「恋するフォーチュンクッキー」が、今年(2014年)の選抜高校野球大会の入場行進曲に選ばれた際における、批判的なツブヤキです。「恋するフォーチュンクッキー」に対する批判の多くは、野球に関連がない歌であることと、詞の内容が相応しくないというのものでした。

しかし、入場行進曲の原曲は前年のヒット曲から選ばれ、これを行進がしやすいように吹奏楽曲にアレンジしたものが行進曲として流されます。もちろん、歌付きではなりません。したがって、批判的なツブヤキの大部分は、この曲がヒット曲であることと、この選択基準を知っていれば、発せられることのないものだったと思います。

この選択基準を知らなくても、過去に選ばれた曲を思い返せば推測できることですし、また、調べれば分かることだと思います。それにもかかわらず、批判をした人がある程度いたことは、AKB48に関係することは、よく調べないで間違って批判しても構わないという認識がある人が、少なからずいるということなのだと思います。

ともあれ、「恋するフォーチュンクッキー」が入場式行進曲に選ばれたことを批判した人の中には、その内に、この曲を気に入る人もいるでしょうし、売り上げに貢献する事になる人もいるのではないかと思います。


【関連記事】

*1:今週のデイリーランキングの推移が、10位(月)、28位(火)、22位(水)、20位(木)、19位(金)であることからも、トップ50に入る可能性が高いと、推測されます。

*2:AKB48シングルのMVの再生数ランキングでは8位になっていますが、他の曲のMVは公開されてから2年以上経っています。