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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「フィリーソウル」が(少しだけ)実感として分かるような気になったので、「恋するフォーチュンクッキー」について、関連したことを書いてみる

大ヒットした「恋するフォーチュンクッキー」は、当初から音楽評論家の評判は良かったです。しかし、AKBグループのコアなファンには評判があまり良くなかったようです。また、指原莉乃HKT48)の話によると、「ミュージックビデオの段階では、メンバー全員から大不評」だったそうです(「1番ソングSHOW」 日本テレビ、3月12日)。


AKB48グループのメンバーに「恋するフォーチュンクッキー」の評判が悪かったことは、私は不思議に思いません。AKB48グループのメンバーの大部分は、中高生の頃にAKB48に入ったからです。

加入前に彼女たちが知っていた音楽カテゴリーは、非常に限られていると思います。そして、彼女たちがAKB48グループに入ってから出会った音楽のかなりの部分は、秋元康が作詞したものだと思います。その中には、「恋するフォーチュンクッキー」にような音楽は、おそらくなかったと推測しますます。

AKB48グループのライブやコンサートで歌われる曲は、ほとんどの場合、秋元康による曲に限られているようです。例外は、指原莉乃が所属しているHKT48です。今年行われた「HKT48九州7県ツアー〜可愛い子には旅をさせよ〜」のトップを飾った曲は、「ザ☆ピ〜ス!」(モーニング娘)でした。そして、最後の開催地である地元福岡のコンサートでは、「HKT48 ザ・ベストファイブ」というコーナーにおいて、山口百恵荒井由実歌までも披露しました。しかしながら、このことが報道されるほど、今までのAKB48グループではありなかったコトのようです。


AKB48グループのコアなファンに「恋するフォーチュンクッキー」の評判が悪かったことも分かります。彼らは、AKB48グループのメンバーよりは、違う種類の曲に接する機会が多いと思います。しかしながら、一般の人よりは、AKB48以外の曲を聴くことは少ないと推測します。特に若い年代には、その傾向が強いと思います。

それから、指原莉乃のファンには、始めの頃からこの曲の評判が良く、AKB48ファンの中の指原アンチには、評判が悪かったらしいことも、なんとなくわかるような気がします。指原莉乃のファンは他のファンの年齢よりも高いとされています。このため、知っている音楽のカテゴリーが広かったのだと推測します。

もちろん、指原莉乃のファンは彼女がセンターであった曲を積極的に迎え、指原アンチはこの曲がヒットして彼女の功績になることは阻止したいので、否定的に迎えたのだと思います。しかし、それだけではなかったように思います。


さて、「恋するフォーチュンクッキー」を当初から評価していた音楽評論家が、この曲を表現するために使っていた言葉に、「フィリーソウル」(=フィラデルフィア・ソウル)という言葉がありました。「フィリーソウル」は1970年前半に流行った音楽だそうです。

私は、この「フィリーソウル」という言葉を知りませんでした。そして、音楽理論には詳しくない私は、調べてもわからないだろうと、この件はほっておきました。しかし、最近、偶然に、「フィリーソウル」をそれなりに理解することになりました。
そのキッカケは、「フィリーソウル」の代表曲に「When will I see you again」(The Three Degrees)があることを知ったことです。

私はThe Three Degreesの「天使のささやき」(1974年)という曲を知っていました。調べてみると、「天使のささやき」は「When will I see you again」の日本語版に該当することが分かりました。今回、英語版を聴いてみて分かったことは、タイトルは知らないものの何度か聞いたことがあったことです。

今回、日本語の歌詞と英語の歌詞は、全く趣旨が違うことが分かりました。英語の歌詞の方が格段に良く、こちらは何度も聴きたくなります。

さらに調べてみると、The Three Degrees のヒット曲である「Dirty Ol’ Man」も聞いたことがありることが分かりました。したがって、私は、「フィリーソウル」という名前は知らなかったものの、「恋するフォーチュンクッキー」を受け入れる素地は、若干かもしれませんが、できていたのかもしれません。

ちなみに、「恋するフォーチュンクッキー」を作詞した秋元康は1958年5月生まれ、作曲をした伊藤心太郎は1960年2月生まれです。「フィリーソウル」を、リアルタイムで知っている年代なのだろうと思います。


さて、上で張った「When will I see you again」の動画で曲を何度も聴いていると、歌詞の本編が終わった後、フェイドアウト気味になっているところで、「Come on, come on, baby」と、つぶやくように歌っていることに気が付きました。同じようなフレーズが、「恋するフォーチュンクッキー」の1番でもあります。「カモン、カモン、カモン、ベイビー、占ってよ」というところです。「come on, baby」は、英語の歌詞では使われがちなのだと推測します。

2番において対応する箇所のフレーズは、「プリーズ、プリーズ、プリーズ、ベイビー、私を見て」です。こちらは意味が取れるのですが、1番は、私には意味が取れません。もしかしたらば、秋元康は、意味は度外して、「カモン、カモン、カモン、ベイビー」を使ってみたかったのかもしれません。ちなみに、akikoke610さんによる平安言葉訳「恋ひたる辻占煎餅」では、「来たれ 来たれ 来たれ 来たれ 童 占ひてよ」となっています。直訳過ぎると思いますが、スッキリはします。


【「When will I see you again」(The Three Degrees)について分かりやすい記事】


【「恋するフォーチュンクッキー」の平安時代訳に関する私の記事」


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