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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「なぞの転校生」第12話(最終回)

「なぞの転校生」の最終回は、岩田広一(中村蒼)が、SF研究会の後輩が映画を撮っているところに出くわすところから始まります。映画の脚本を書いたのは、太田くみ(椎名琴音)であり、題名は「なぞの転校生」です。実は、この脚本は、アスカ(杉咲 花)が太田くみに示唆した設定に基づいて書かれています。その設定では、山沢典夫(本郷奏多)とアスカのような不思議な転校生がやって来ます。

自分ではヒロインが荷が重いと感じた太田くみは、岩田広一にお願いをします。アスカと香川みどり(桜井美南)に、出演依頼して欲しいと言うのです。広一が電話をすると、彼女たちは山沢典夫を伴って近くにピクニックに来ていました。結局、岩田広一を含めた4人が演じることになります。それから、アスカの提案により、山沢典夫がアンドロイドという設定も加わります。つまり、実際と全く同じ設定になります。

(劇中劇については、省略)


劇中劇が終わり、場面は、朝のホームルームに変わります。担任の大谷先生(京野ことみ)が山沢典夫とアスカが転校したと告げます。何も聞かされていなかった広一と みどりは驚きます。

1ヶ月が経ち、広一と香川みどりは、以前のように一緒に帰路に就いています。2人は、前よりも少しだけ親密さが増した感じであり、日曜日にデートをすることになります。


デートの日、寝坊した岩田広一が母親(濱田マリ)に起こされます。そして、香川みどりは既に彼の家に来ていることを告げられます。二人は出かける際、一旦、山沢典夫とアスカが居た隣の家の玄関の前で立ち止まります。すると、屋上から何かの音が聞こえます。

二人は屋上で、4人の人間に出会います。その内の1人は、岩田広一の父(高野浩幸)に似ており、他の人間も才蔵(葉山奨之)、大森 健次郎(宮里駿)、春日愛 (宇野愛海)に似ています。広一は、その1人が父親であると思うのですが、彼らはD15世界からやってきた次元調査隊であると名乗ります。岩田広一の父に似た男は、年がかなり違いますが、広一のアイデンティカでした。

王家をこの世界に誘導したのも彼らだということです。D-8の政界の王家を、直接、D-15世界へ移動させることが望ましかったのですが、その次元移動は難しかったようです。また、この世界(D-12)にたどり着くことも、遅れてしまったようです。

彼らは隣の部屋に行きたいようです。広一が鍵のことを心配すると、モノリスを見せて、問題ないことを示します。


広一とみどりを含めた一行が隣の家に入ると、山沢典夫と、包帯に包まれてベットで寝ているアスカがいました。広一が、何で黙っていたのかと問いただすと、山沢典夫はアスカの指示だったと応えます。調査団の問いには、アスカは瀕死の状態だが、モノリスの容量が少ないのでどうすることもできないと答えます。でも、才蔵によると、D-15にはモノリスは十分にあるので、アスカを運べば、彼女は助かりそうです。

アスカを運ぶ準備がされている間、広一(D-15)は、みどりが自分の妻のアイデンティカであると話します。そして、他の2人と担架を持って現れた女性に「ユキ」と声をかけ、呼び止めます。彼女は彼の娘とのことです。彼女がフードから顔を出すと、みどり ととても似ていることが分かりました。


アスカはD-15に運び込まれ、最後に山沢典夫だけが残ります。その彼も、別れを告げた後、D-15に渡ります。次元の扉が閉まってからしばらくすると、広一とみどりが流れ星を時からの映像が、逆向きに流れます。

場面は二人が流れ星を観ている場面に変わります。流れ星は、二人がかつて観たと同じように、地球から遠ざかる不思議な流れ星です。広一は、みどりに「何をお願いしたの?」と聴くのですが、彼女は「言わない。」と応えます(終)。


ネットを見ると、最後の場面がドラマの最初の場面と極めて似ているために、時間が巻き戻ったと解釈する人がいるようです。しかし、私は、二人は再び流れ星を観たと解釈しています。二人のあり方が、以前とは違うように感じるからです。広一の「何をお願いしたの?」は、「(今度は)何をお願いしたの?」であり、みどりの「言わない」は、「(分かっているの誰ろうから、)言わない。言ってしまうと、願い事が叶わなくなってしまうし…。」だと解釈しています。


ドラマ全体を振り返ると、とても良質のドラマだと思います。歌も含めて音楽は良かったですし、映像も綺麗でした。

最終回における劇中劇は、私が監督ならば削りますが、もし、原作に該当する部分があるならば、それもアリかなぁと思います。ただ、非常に残念に思うことは、亀田兄弟を彷彿させる容貌の登場人物である大森健次郎を作ったことです。しかも、彼に女子の着替えを覗かせたりするので、ドラマの趣旨が分からなくなってしまいました。もしかしたらば、当初に考えていた話と、少し違うものになったのかもしれません。


それから、みどりを演じた桜井美南を低く評価し、アスカを杉咲花を高く評価する人がいるようです。しかし、私の評価は、少し違います。杉咲花は、アスカを非常に魅力的に演じたと思います。しかし、入り込めば演じやすい役だとおもいます。それに比べて、「普通」である みどりを演じる方が難しいと思います。彼女を演じた桜井美南は、今回がデビュー作であるそうです。それもプラスに働き、より上手く行ったように見えます。


−−−以上−−−